中国 プノンペンに21世紀の海のシルクロード研究センターを開設

　6月13日、カンボジア政府と中国政府は、プノンペンに21世紀海のシルクロード研究センター（the 21st Century Maritime Silk Road Research Center）を開設しました。式典には、フン・セン首相、布建国中国大使等が参加しました。このセンターでは、21世紀の海のシルクロードに関する研究や、21世紀の海のシルクロードに関連する国々との協力等を行います。センターでは、中国とカンボジアに関する調査等を実施して、両国政府に様々な提言を行っていきたいとしています。また、カンボジアの研究者や学生の育成も実施します。
　カンボジアにおける中国のプレゼンスは、次第に強まってきており、この研究センターもその役割の一端を担うものと見られます。


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓

にほんブログ村

プノンペン港湾公社 2016年第1四半期業績好調

　6月21日、プノンペン港湾公社（PPAP）は、2016年度第1四半期財務報告書を開示しました。プノンペン港湾公社は、カンボジア証券取引所に上場しています。売上高は、前年同期の142億5872万リエル（約356万ドル）から10.1％増の156億9237万リエル（約392万ドル）となりました。純利益は、前年同期の28億9651万リエル（72万ドル）から26.0％増の36億4932万リエル（約91万ドル）と大幅に増加しました。プノンペン港湾公社の2015年（1月～12月）の業績は好調でしたので、そのトレンドを引き続き維持しています。カンボジア証券取引所での株価は、あまり動かず、5660リエル（6月23日現在）前後で推移しています。
　プノンペン港からの主力輸出品の縫製品の輸出は、2016年第1四半期も順調に増加しています。また、主力輸入品は建設資材ですが、カンボジア国内の建設ブームを受けて、輸入は順調に増加しているものと見られます。
　プノンペン港の現在の設備は、年間15万TEUの設計となっていることもあり、昨年のIPOにより調達された資金も活用して、港湾拡張やコンテナ取扱設備の増強を進めていくことが期待されます。

カンボジア証券取引所のサイト（英文です。財務報告書はクメール語版です。）
http://www.csx.com.kh/company/announce/viewPost.do?MNCD=5040&postId=304#.V2oVFjWX83w

ブログ「カンボジア経済」2016年5月20日「プノンペン港湾公社　2015年の利益大幅増加」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/5ef8e42fb176b0c71df98d8df2e0b29a



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

バンコクでCLMVTフォーラム開催

　6月16日～18日に、タイとCLMV諸国（カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム）の5カ国（CLMVT）から政界、財界、学会、メディアの代表が一堂に会するフォーラム「CLMVT2016」がバンコクで初めて開催されました。「共栄」をテーマに、貿易、投資、観光に関する政府と民間セクターによるフォーラムやセミナーなどが行われました。
　カンボジアからは、パン・ソラサック商業大臣他が参加しました。商業大臣は、CLMVTの政府・民間がともにアセアン経済共同体における義務を果たし、各国間の貿易と投資を促進し、この地域を単一市場と生産基地とする目標に向かっていく必要性を強調しました。また、国境のシングルウィンドー化を進めることにより、貿易と投資を更に促進し、魅力的な投資環境を整備していく重要性も指摘しました。
　フォーラムでは、この地域への観光客の誘致を更に進めるため、CLMVT諸国間のシングルビザ化に向けた覚書も締結されたとのことです。

カンボジア商業省のサイト
http://www.moc.gov.kh/en-us/press-center/details/content/211493


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
　配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

　メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。ぜひクリックしてください↓
にほんブログ村

国民健康保険の料率 1.3％に決定

　カンボジア労働職業訓練省は、健康保険スキームの保険料支払手続と保険料額の決定に関する省令（6月13日付、第220号）により、国民健康保険の料額を、被保険者（労働者）負担分は標準報酬月額の1.3％（上限1万3000リエル：約340円）、事業主負担分は同1.3％（上限同じ）とする旨、通達しました。事業主は、被保険者の給与からの天引きで被保険者分を徴収し、事業主負担分と合わせて毎月15日までに国民社会保険基金（NSSF）に納付することが義務付けられています。なお、納付開始時期は、今後、国民社会保険基金により決定されるとしています。また、当面は、NSSFに登録された被保険者本人のみをカバーするものとなります。
　カンボジアの社会保険はこれまで労災保険（標準報酬月額の0.8％）のみでしたが、健康保険が加わることにより、労働者の福利厚生が改善されるものと見られます。地道な改善ではありますが、このような努力が一歩ずつ進められていくことが期待されます。

カンボジア縫製製造業協会（GMAC）のサイト（英文です。なお、クメール・中国語もあります。）
http://www.gmac-cambodia.org/doccument/data/2016/prakas/MOL/220-eng.pdf


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

スターバックス イオンに2号店をオープン

　5月25日、スターバックス2号店がプノンペンのイオンに開店しました。開店当日は、大行列だったそうです。1号店は空港の入国手続き後のスペースにあったため、プノンペン市内では、初めてのお目見えと言ってもよいかと思います。
　早速、訪問してみました。お店はそれほど広くありませんが、落ち着いたスターバックスらしい内装です。人気は続いていて、大分並びました。メニューは一般的な取り揃えですが、カンボジアオリジナルのフードメニューもあるとのことです。久しぶりにフラペチーノを頼んでみました。値段は、カフェ激戦区ということもあってか、日本よりも安い価格設定です。客層は、最先端系（？）の若者が中心です。テークアウトで大量に購入するお客さんも見かけました。お土産用の「カンボジア」と書かれた熊のぬいぐるみもありました。お試しください。

店内は若い人たちで一杯です。


こんなクマさんも。



↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村

クリスピークリームドーナツ カンボジア1号店オープン

　アメリカ系の高級ドーナッツブランドの「Krispy Kreme」がカンボジアに進出し、プノンペン中心部のバンケンコンに1号店を開店しました。日本でも、行列が有名になったお店です。場所は、パストゥール通りで、カフェブラウンの向かいです。インテリアは、明るい雰囲気で、ドーナッツを作る機械がガラスの向こうによく見えます。ショーウインドウには様々なドーナッツが並んでいて、目を惹きます。派手なスプリンクルのかかったドーナッツ「チョコスプリンクル」を頼んでみました（1.25ドル：約134円）。日本だと190円なので、ちょっと安い値段設定です。味はとても甘い感じで、メタボのおじさんには強敵です。ドリンクメニューもそれなりに揃っています。隣がインターナショナルスクールということもあってか、お客様には子供連れのセレブマダムもたくさんいらっしゃいました。ドーナッツが次から次にできていくのを見ながら、ちょっとお茶というのも良さそうです。日本でも人気のダズンボックス（12個入りのテイクアウト：オリジナル8ドル、アソート10ドル）ももちろんあります。お試しください。

Krispy Kreme
http://www.krispykreme.com.kh/

チョコスプリンクル。派手なところが目を惹きます。


店内では、機械から次々に出てくるドーナッツを見ることができます。



↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村

カンボジア経済財政省 不動産バブルを警戒

　カンボジア経済財政省は、カンボジアの不動産・建設セクターについての成長予測を公表しました。同セクターの成長率は、2015年は19％でしたが、2016年15％、2017年12.4％、2018年10.3％、2019年10％となると見ています。
　6月14日にカンボジア国民議会(国会)において開催されたマクロ経済政策枠組み及び財政管理に関するワークショップにおいて、オウン・ポン・モニロット経済財政大臣は、建設セクターの成長率低下について、不動産セクターが供給過剰段階に入りつつある中で妥当であるとしています。また、不動産の供給過剰は、カンボジア経済全体から見てリスクとなっていると指摘し、不動産バブルへの警戒を示しました。
　カンボジアの不動産セクターは、2008年のリーマンショックまで価格高騰が続きましたが、2009年～2012年まで価格の大幅な下落に見舞われました。その後、中国、韓国等からの海外投資に支えられて立ち直り、価格の上昇を見てきましたが、住宅、商業施設、オフィスビル等は、2017年に大量に完成・供給される見込みとなっており、供給過剰への懸念が現実のものになりつつあります。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

カンボジア公共事業運輸省 イオンモールに運転免許更新センター開設

　6月15日、カンボジア公共事業運輸省は、プノンペンのイオンモール内に運転免許更新センターを開設し、記念式典を開催しました。式典には、スン・チャントル大臣、チャンコサル次官他、関係者多数が参加しました。
　この運転免許更新センターでは、スン・チャントル大臣着任後の「100日間プラン」の一環として、これまで更新時に手間と時間がかかっていた状況を改善するために開設されたもので、概ね30分以内に更新手続きを完了できるようになるとのことです。6月15日の1日間だけでも200件以上の更新が処理されたとしています。
　この種の取り組みは、カンボジア政府の各種手続きの透明性を高める観点からも重要です。引き続き改革努力が継続されることが期待されます。
（写真は公共事業運輸省のサイトより）

カンボジア公共事業運輸省のサイト
http://www.mpwt.gov.kh/%e1%9e%af%e1%9e%80%e1%9e%a7%e1%9e%8f%e1%9f%92%e1%9e%8f%e1%9e%98%e1%9e%91%e1%9f%81%e1%9e%9f%e1%9e%9a%e1%9e%8a%e1%9f%92%e1%9e%8b%e1%9e%98%e1%9e%93%e1%9f%92%e1%9e%8f%e1%9f%92%e1%9e%9a%e1%9e%b8-2.html?lang=en



↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓

にほんブログ村

JETROプノンペン 中小企業海外展開現地支援プラットフォーム

　日本貿易振興機構（ジェトロ）は、中小企業の皆様の海外ビジネス展開を支援する「中小企業海外展開現地支援プラットフォーム（PF）」をビジネス展開への関心が高い地域（14ヵ国20ヵ所）に設置しています。 プノンペンにも2014年度より設置されていますが、本年度も引き続き実施されます。協力機関（日本大使館、JICA、カンボジア日本人商工会、カンボジア日本人材開発センター）も一丸となって、オール・ジャパンの体制で、中小企業のあらゆる個別相談に一元的に対応します。
　具体的には、各産業別の情報提供、カンボジアの行政・法制度に対応した法解釈、カンボジアの商習慣に対応するビジネスモデルや販売戦略の提案・アドバイス、カンボジアでビジネスを展開する上での税務・労務リスク回避に向けた支援（就業規則・雇用契約書のサンプル提供、会社法人設立書類のレビュー、各種セミナーの開催）、ビジネスマッチング支援（パートナー先候補企業の抽出、商談アポイントメント取得、商談同席サポート、展示会における商談会の開催） 等を行います。
　お申込み・ご相談は、ジェトロ・プノンペン事務所にお問い合わせ下さい。

ジェトロ・プノンペン事務所
https://www.jetro.go.jp/jetro/overseas/kh_phnompenh/platform.html
E-mail: CPH@jetro.go.jp
Tel.: (+855)-23-966-253


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

2017年のマクロ経済と予算案の方向性

　6月14日、カンボジア国民議会(国会)において、マクロ経済政策枠組み及び財政管理に関するワークショップが開催されました。経済財政省からは、オウン・ポン・モニロット経済財政大臣、ヴォンセイ・ヴィソット次官等が参加して説明しました。
　マクロ経済については、引き続き好調な成長が続くとしています。GDP成長率は、2016年6.9％、2017年7.0％と予測しています。2016年については、干ばつの影響が出ている第1次産業（農業等）は、0.1％の低成長となるものの、第2次産業（工業等）は10.9％、第3次産業（サービス業等）は6.8％と好調が続くとしています。
　2017年予算総額については、2016年度予算比6.9％増の約46億ドル（約4800億円）を見込むとしています。予算の重点目標としては、干ばつの影響に苦しむ農業への支援、公共サービスの質の改善（公務員給与を2018年までに250ドル／月まで引上げ）、生産性と競争力向上による経済成長、教育改善、道路等のインフラの改善等を挙げています。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
　配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

　メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。ぜひクリックしてください↓
にほんブログ村

カンボジア：南部経済回廊の貨物鉄道インフラシステム輸出にかかる事業性調査

　6月13日、経済産業省は、平成27年度エネルギー需給緩和型インフラシステム普及等促進事業（カンボジア：南部経済回廊の貨物鉄道インフラシステム輸出にかかる事業性調査）の報告書を発表しました。この調査は、日本貨物鉄道株式会社(JR貨物）に委託されて実施されました。
　報告書は、需要調査（ヒアリング内容、対象ルートの貨物輸送の現状、鉄道貨物輸送実現についての課題等）、設備調査（構造物、軌道、踏切、駅、南線の状況等）、環境規制および環境社会面における効果予測（鉄道輸送への転換による環境・社会改善効果等）、結論（結論、解決すべき課題、MPWTへの提案等）について詳細に説明しています。
　今回の調査では、残念ながら日本の鉄道貨物輸送の技術やノウハウを取り入れたタイ～カンボジア間の鉄道貨物輸送の導入について、早期の実現をあきらめざるを得なかったとしています。しかし、検討課題と指摘した輸出入量の把握、線路の大規模改修、独占運営権の見直しについて、カンボジア政府は改善に向けて動き出しているとして、今後も継続的に情報収集を行い、鉄道貨物輸送導入の機会を模索し続けてゆくこととしたいと結んでいます。
（写真は、カンボジア・タイ国境のポイペトで工事が進む鉄道橋です。）

経済産業省のサイト
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2016fy/000379.pdf


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

訃報 国連ボランティア名誉大使 中田武仁さん カンボジアに命を捧げた中田厚仁さんの父

　1993年、カンボジアでボランティア活動中に銃撃され死亡した、中田厚仁さんの父親で、「国連ボランティア計画」終身名誉大使の中田武仁さんが先月、神戸市の病院で老衰のため亡くなったとの報に接しました（享年78）。心より哀悼の意を表します。
　1993年4月8日、当時25歳だった中田厚仁さんが国連のボランティアとしてカンボジアの総選挙を支援していた最中に、銃撃され、亡くなられました。父の武仁さんは、厚仁さんが凶弾に倒れた直後、「身を捨てても、やるべきことを息子はした」と語り、厚仁さんの遺志を継ごうと、当時、勤めていた商社を辞め、「国連ボランティア計画」の名誉大使となって世界各地を訪れ、ボランティアや平和の大切さを訴えました。
　私も1995年に一度だけお会いしたことがあります。開発援助に携わる者としても、父親としても大変感銘を受けました。ご冥福をお祈り申し上げます。

ブログ「カンボジア経済」2013年4月21日「カンボジア国連ボランティア中田さんの死から20年」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/7a99f3743c0cf99e83c32e6868b91cd8


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

小さなパン屋さん GOMEZ BAKERY

　プノンペン北部に日本の方が小さなパン屋さん「GOMEZ BAKERY」を開店しました。お父さんとイケメンの息子さんによるお店です。場所は、モニボン通り、ラッフルズホテルの北1ブロックのKFCを東に曲がって150メートルほどで、結婚式場の並びです。本格的なパン屋さんで朝3時起きで毎日パンを焼いているそうです。バゲット、食パン等に加えて、あんパンやチョコパン、クリームパン等の菓子パンもあります。お値段はリーズナブルプライスです。お客さんは、ローカルの方とフランス等の西洋系の方が多いとのことです。小さなパン屋さんなので、売り切れることもあるようです。私は、まだあんパン（1ドル）とクリームチーズパン（1.1ドル）しか試していませんが、とても美味しくいただきました。お勧めです。お試しください。

GOMEZ BAKERY
#28A2, St.88
023 722 048

ガラスのショーケースにいろいろな種類のパンが並びます。なぜだか懐かしい感じがします。



↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓
にほんブログ村