カンボジア投資環境視察ミッション報告会

　東京の日本アセアンセンターで、7月25日に「カンボジア投資環境視察ミッション報告会」が開催されました。ミッションに参加された愛知大学地域政策学部の名和聖高教授が報告されました。報告会には、約100名が参加しました。カンボジア総合研究所からはチーフエコノミストの鈴木博も参加しました。
　今年2月のミッションでは、タイ・バンコクから、レムチャバン港等の東部臨海工業地帯を経て、南部沿岸回廊を使って、カンボジア・コッコンの国境を目指しました。コッコンでは、日系企業2社も進出しているコッコン経済特区を視察しています。その後、国道48号線・4号線経由でシアヌークビルを訪問し、日本が円借款で支援したシアヌークビル港経済特区、中国系のシアヌークビル経済特区等を視察しました。更に、プノンペンでプノンペン経済特区、プノンペン新港も訪問されています。その後、国道1号線経由でベトナム国境のバヴェットに向い、ドラゴンキング経済特区、マンハッタン経済特区等を訪問しました。更に国境を越えてベトナムに入り、ホーチミンまで走破されています。
　このミッションの報告に加え、カンボジアの投資環境についても説明され、ミャンマーブームについては「物流インフラとの相関で直接投資先としてのカンボジアの優位性は当面不変」と述べられました。

日本アセアンセンターのサイト
http://www.asean.or.jp/ja/invest/about/eventreports.html?y=2014


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縫製業の輸出 上半期も順調な伸び

　カンボジア商業省の発表によりますと、2014年上半期（1月～6月）の縫製品の輸出は、前年同期の25.1億ドル（約2560億円）から16％増の29.2億ドル（約2980億円）に達しました。輸出先別にみると、EU向けが32％も増加して11.4億ドル（約1160億円）だったのに対し、アメリカ向けは2％減の10.0億ドル（約1020億円）に留まりました。アジア等のその他国向けも27％増と好調で輸出額も7.9億ドル（約806億円）となりました。
　カンボジア縫製製造業協会（GMAC）では、2014年の輸出額伸び率を15％と見込んでいます。



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カンボジア証券取引所 上場説明会に30社以上参加

　7月24日にカンボジア証券取引所は、株式上場のための説明会を開催しました、大企業から中小企業まで30社以上が参加したとのことです。参加者には、外国貿易銀行（FTB）、地場大手不動産会社のボナ不動産、中堅ホテルのフランジパーニホテル、農業系財閥のモンレッティグループ、マイクロファイナンスのサタパナ等が含まれていたとのことです。
　上場に興味を示す参加者も多い一方で、すぐに上場を検討したいというところは限られていた模様です。上場には、きちんとした監査等が必用であり、ある程度の時間も必要となります。
　カンボジア証券取引所は、これまでプノンペン上水道公社1社のみの上場でしたが、6月に縫製企業のGTIが上場し、今年中には縫製企業のTYファッションの上場も見込まれています。今後、上場企業数が徐々に拡大していくことが期待されます。


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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住友商事系のイースタンスティール プノンペン新工場を稼働

　イースタン・スチール・インダストリー・コーポレーションは、ＣＧＬ（溶融亜鉛めっきライン）を１基保有する新工場を稼働開始しました。今年11月ごろにはフル稼働にとなる計画です。年産能力は切板生産に特化すると約1万8000トンですが、新たに導入したリコイリング設備を活用すれば、年産約2万3000トン程度まで伸びる見込みです。原板となる冷延鋼板はJFEスチールグループが供給するとしています。
　イースタン・スチールは、住友商事が90％、カンボジアのパシフィックグループ創始者のコン・トリーブ氏が10％出資して1993年に設立されました。主に建材分野で農村地域向け住居屋根、側壁材、簡易倉庫用途として亜鉛めっき鋼板を製造販売しています。カンボジアでも最も早く操業した日系企業の一つです。



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本格的ラーメン 麺処 翁さん

　プノンペンにまたも本格的ラーメン店が7月16日に開店しました。プノンペン中心部バンケンコンに開店した「麺処　翁さん」です。場所は、294通りで、シャンゼリゼカラオケの斜め向かいです。インテリアは、きさくなラーメン屋さんという感じで、大きな暖簾が立っています。メニューは、豚骨、黒豚骨、鶏醤油、つけ麺（あっさり、濃厚）等です。鶏醤油らーめん（写真上）と濃厚つけ麺を頼みましたが、こってり味を堪能しました。チャーシューもトロっとしていて秀逸です。夜には、お手軽なおつまみも15種類以上あって、生ビールも1ドルですので、しっかり飲んでからラーメンという手もあります。開店初日のランチから満員の盛況でした。お薦めです。ぜひお試しください。

麺処　翁さん　Japanese Noodle O-san
#41, St. 294
077 762 967
https://www.facebook.com/#!/OsanNoodleBar?fref=ts

濃厚つけ麺。その名の通りの濃厚なつけ汁が、極太麺に絡んで、こってり味を楽しめます。チャーシューもトロっとしていて、良い感じです。



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九州の本格的串揚げ屋さんがイオンプノンペンに開店 串匠

　イオンモールプノンペン3階に本格的串揚げ屋さん「串匠」が開店しました。本店は九州博多で、初の海外進出となります。場所は、イオン3階のソテアロス通り側で、店内からも大きなガラス窓越しにプノンペンを見渡すことができます。店内は、大きなカウンター席もありますし、個室もあります。メニューは串揚げ中心で、ランチタイムには6ドルの定食セットもあります。串揚げのメニューは豊富で、様々な種類を楽しむことができます。「博多の店と同じ味」とのことで、揚げたての美味しいところを頂けるのは嬉しいです。お薦めです。お試しください。

串匠
093 252 598
https://www.facebook.com/kushisho/posts/826456797383924#!/kushisho
http://www.kushisho.com/

目の前で串揚げを揚げてくれます。その向こうには大きな窓越しにプノンペンを見渡すことができます。



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チェンマイ・イニシアティブの規模を倍増

　7月17日に日本の財務省は、ASEAN+3（日本・中国・韓国）による国際的金融協力であるチェンマイ・イ二シアティブ（Chiang Mai Initiative Multilateralisation: CMIM）の改訂契約が発効したと発表しました。チェンマイ・イニシアチブは1997年のアジア通貨危機を教訓に、2000年に設立された外貨融通の国際的システムです。当初は二国間通貨スワップ協定として始まり、その後マルチ化され多国間協定に移行しています。
　今回の改訂で、CMIMの全体規模が倍増（1,200億ドル→2,400億ドル）されました。また、危機予防機能の導入、IMFデリンク割合（引出可能上限額に対して、IMFプログラムなしで発動可能な割合）の引上げ（20％→30％）等の改善も実施されました。
　今回の規模倍増により、カンボジアが通貨危機時に引き出せる外貨金額は12億ドル（約1220億円）となりました。この金額は、カンボジアが保有する外貨準備の三分の一に匹敵する金額であり、金融危機に対する備えが更に充実されることにより、カンボジア経済への信頼度の向上等の効果も期待されます。

財務省の新聞発表
http://www.mof.go.jp/international_policy/financial_cooperation_in_asia/cmi/pressrelease/20140717.htm


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銀行監督報告書2013

　カンボジアの中央銀行であるNBC (National Bank of Cambodia)は、銀行監督報告書2013を発表しました。この報告書は年1回発表されますが、カンボジアの銀行セクターについて詳細なデータも含んでおり、大変参考になります。
　2013年も、カンボジア経済の好調の波に乗り、カンボジアの銀行セクターは引き続き順調に成長しました。2013年末商業銀行は35行（2012年末32行）、特殊銀行は8行（同7行）あります。2013年末の商業銀行・特殊銀行の総資産は、2012年末の43.6兆リエル（約109億ドル：約1兆9000億円）から16.9％増加して50.9兆リエル（約127億ドル：約1兆3000億円）に達しました。2013年末の貸付残高は、2012年末の23.4兆リエル（約59億ドル：約5900億円）から25.8％増の29.4兆リエル（約73億ドル：約7500億円）となりました。預金残高も、2012年末の26.9兆リエル（約67億ドル：約6900億円）から12.2％増の30.2兆リエル（約75億ドル：約7700億円）となっています。純利益も順調で、2012年の8355億リエル（約2.1億ドル：約210億円）から16.9％増の9764億リエル（約2.4億ドル：約250億円）となっています。
　不良債権比率は、2012年末の2.4％から若干増加して201年末は2.7％となっていますが、引き続き低い水準にあります。
　NBCでは、リスク別に将来予測を含めた監督を強化して、銀行セクターの健全性を維持・改善したいとしています。その一環としてカンボジア信用管理機構（CBC）の活躍が期待されます。また、銀行員研修センターの設立や銀行員行動規範の制定等により、人材育成に努め、更に公平で透明な金融サービスの提供を目指したいとしています。

銀行監督報告書2013（英文）
http://www.nbc.org.kh/english/publications/supervision_annual_reports.php


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鴻池運輸も南部回廊で冷凍・冷蔵輸送開始

　7月15日に鴻池運輸は、ベトナム・ホーチミン、カンボジア・プノンペン、タイ・バンコクを結ぶ南部経済回廊で冷凍・冷蔵商品のトラック輸送サービスを8月1日から開始すると発表しました。まず週１便で開始し順次増便したいとしています。新サービスの冷凍・冷蔵商品の定期トラック混載便「メコン・フード・エクスプレス」は、自社の保冷トラックで各地の冷凍・冷蔵倉庫の間を結ぶ計画です。国境を越える際に別のトラックに積み替えないため、輸送時間の短縮や適切な温度管理が可能になることに加え、マイナス20度以下に保つ冷凍や、5度に保つ冷蔵など4つの温度帯に分けて商品を運ぶことができるとしています。鴻池運輸がタイとベトナムに保有する倉庫を使って顧客に最適な温度で配送するサービスも請け負います。サービス開始を控え、プノンペンにカンボジア現地法人も設立しています。　
　6月には郵船ロジスティクスも、ベトナム・ホーチミン-カンボジア・プノンペン間で、主に食品をターゲットとした保冷混載トラック輸送サービスを開始したと発表しており、南部経済回廊の輸送ロジスティクスの改善が大いに期待されます。

鴻池運輸の新聞発表
http://www.konoike.net/news/detail.php?id=133

ブログ「カンボジア経済」2014年7月2日「郵船ロジスティクス　保冷トラック輸送サービスを開始」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/95dca8ede43917241b554d552c2f5a7e

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ILOによる違反工場の名前の公表で労働条件が改善

　国際労働機関（ILO）は、カンボジアでBetter Factories Cambodia（BFC）プログラムを実施しています。このプログラムでは、多数の縫製工場を査察して労働条件等をチェックし、今年からは違反企業名を公表しています。今年3月には8社が最低レベルと判定され、企業名を公表されていました。今回の報告では、更に1社が公表されました。
　他方、「重要事項」（21項目の基本要件）に違反していた工場92社のうち3分の1は査察後に改善が行われたとしています。また、改善を実施した19社を含め合計43社の工場が、「重要事項」について全く違反がないとされています。ILOでは、BFCを通じた透明性の向上により、労働条件の改善に向けた改革が始まっていると評価しています。
　カンボジア縫製製造業協会（GMAC）は、BFCによる企業名公表に反発していますが、発注側のファストファッションブランド等からのプレッシャーもあり、労働条件の改善についても努力を求められています。

ブログ「カンボジア経済」2013年10月23日「有名ブランド13社　ILO査察受け入れを求める
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/cc2a6b8245ca4726a8ce1b2227e2c28c

ブログ「カンボジア経済」2013年10月2日「ILO　労働法違反の縫製工場名を公表へ」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/9cd04dc68e824f2ca0660b456bb8c517


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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中小企業向けにオンラインでの商業登記を可能に

　カンボジア工業・手工芸省によりますと、主に中小企業のために、オンラインで商業登記が可能となるシステムを今年中に導入する計画とのことです。システムは、世界銀行グループの国際金融公社（IFC）の支援により完成し、利用方法の研修等を行う3か月間のパイロットプロジェクトも今後実施予定です。工業・手工芸省のヘン・ソッコン次官は、このシステムの導入により、これまで10～15日間かかっていた登記事務を、2～3日で完了できるようになると期待を示しています。特に、シェムリアップやシアヌークビル等の地方の企業にとっては、手間と時間を節約できる手段となるものと見られます。また、手続きや料金支払いがネットで行われるため、汚職の減少にも役立つと期待されます。
　カンボジアでは50万社以上の中小企業のうち3％ほどしか登記をしていないとの統計もあり、オンライン登記システムの導入によって登記を進めることは、2015年のアセアン経済共同体への準備の一つとしても重要です。


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きさくなバー 東京酒場

　プノンペン南部、絆ストリートに新なバーが開店しました。名前は「東京酒場」と、何となく居酒屋を思わせるような名前ですが、英文では「TOKYO Saka Bar」となり雰囲気を一変させます。内装は落ち着いた感じで、私はカウンター席も好きです。メニューはカクテル類が充実しています（写真は「チャイナ・ブルー」）。素敵な日本人女性のバーテンダーがいらっしゃり、切れ味のよいシェイクを見せてくれます。こういうものの日本のソフトパワーなんだと思いださせてくれるような立ち居振る舞いに、ちょっと感動します。絆ストリートでの2次会に最適です。お薦めです。ぜひお試しください。

東京酒場　TOKYO Saka Bar
#89F St.63

切れの良い立ち振る舞いが素敵なバーテンダーさん。



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ワタミ イオンモール店

　居酒屋大手のワタミがイオンモールプノンペン1階テラスアベニューに和食レストラン「和民」の１号店を開店しました。子会社のワタミインターナショナルと弁当宅配のデリズが、カンボジアで店舗運営を担う新会社を設立しています。資本金は50万ドル（約５千万円）で、ワタミが40％、デリズが60％を出資しています。１号店の店舗面積は約280平方メートル、客席数は142、メニューは刺し身やすし、天ぷらなどの日本食が中心で、客単価は1200円前後を想定しているそうです。
　内装は、日本とは違って、アジアで展開しているお店と同じように高級感が漂います。刺身盛り合わせ（16.8ドル）と特選鮨盛り合わせ（12.8ドル）を頼んでみましたが、とても美味しく、コストパフォーマンスも良く、さすがに一日の長を感じさせます。お薦めです。ぜひお試しください。

Watami Japanese Dining
http://www.watami.com.kh/
https://www.facebook.com/Watami.kh

店内は高級イメージがあります。お客さんもお金持ちそうな方が多いです。


この値段でとても美味しいお鮨。一日の長を感じます。



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