カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

Jトラスト カンボジアのANZロイヤル銀行を買収

2018年05月31日 | 経済
 5月17日、Jトラストは、カンボジアの大手商業銀行、ANZロイヤル銀行を買収すると発表しました。同銀行の株式の55%を保有するANZ Fundsから全株式を約90億円で取得し、連結子会社化するとしています。同日、株式譲渡契約を締結し、来年5月までに譲渡を完了する予定です。なお、取得完了後は銀行の名称を変更する見込みです。
 ANZロイヤル銀行は、カンボジアの大手財閥Royal Group of Companies Ltd.の子会社Royal Group Finance Co., Ltd.とANZ Funds Pty Ltd.がジョイントベンチャーで、2005年にカンボジアで設立した商業銀行です。
 Jトラストは、主にアジア圏を中心として、銀行業、保証事業、ファイナンス事業を行っています。今回の株式取得では、これまで日本、韓国そしてインドネシアで培ってきた、特にリテール分野での金融事業のノウハウを活用してANZロイヤル銀行の更なる成長へ大きく貢献できるとしています。また、今後、ミャンマーやラオスにも、同行をプラットフォームとして展開をしたいとしています。
 カンボジアでは金融セクターの急拡大が続いている状況で、商業銀行は業績好調が続いています。他方、中央銀行が銀行監督を強化する中で、内部統制やコンプライアンス等について、改善の余地があることも指摘されており、外資系企業の役割も大きいものと見られます。日系企業の経験とノウハウによりカンボジアの金融セクターが強化・拡充していくことが期待されます。

Jトラストの新聞発表
https://www.jt-corp.co.jp/jp/2018/05/17/17592/?t=jn


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トーエネック 円借款事業の変電所建設を受注

2018年05月30日 | 経済
 5月16日、中部電力グループの電気工事会社トーエネックは、カンボジア電力公社(EDC)から同国の変電所新設と地中埋設ケーブル工事を受注したと発表しました。本件は、日本の円借款で支援している「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業」の一環で、プノンペンでの電力安定供給を図るため、変電所の新設および地中埋設ケーブルの敷設工事を行うものです。具体的には、プノンペン市内に変電所2箇所(115/22kV、75MVA×2台)を新設するとともに、既設のGS1変電所からプノンペン市内中心部に向けて、亘長約15キロにおよぶ地中埋設ケーブル(115kV)を敷設します。工期は、2018年6月から2020年5月までの予定です。
 同社では、円借款事業を元請受注するのは2件目で、カンボジアでの受注は同社初となるとしています。
 日本政府は、2015年に「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業(フェーズ2)(第一期)」に38億1600万円、2018年に「プノンペン首都圏送配電網拡張整備計画(フェーズ2)(第二期)」に92億1600万円の円借款を供与しています。
(写真は、ベトナムやシアヌークビルからの電力をプノンペンに受け入れているプノンペン西変電所)

トーエネックの新聞発表
http://www.toenec.co.jp/news/articles/20180516/

ブログ「カンボジア経済」2018年4月13日「日本政府 カンボジアへの支援を継続」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/a426f30ce5316829b353d2edb105452a

ブログ「カンボジア経済」2015年4月2日「カンボジアに対する円借款及び無償資金協力に関する交換公文の署名」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/d04933c9aaa87fca824eb665e3bbe6a0


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

住友商事 PPSEZポイペト経済特区と販売提携

2018年05月29日 | 経済
 5月16日、住友商事は、プノンペン経済特区社が100%出資するポイペトPPSEZ社との間で、ポイペトに造成中のポイペトPPSEZに関する販売業務提携に合意し、販売代理店契約を締結したと発表しました。ポイペトPPSEZは、タイとの国境から約8キロメートルに位置し、またカンボジアの首都プノンペンからタイへ続く南部経済回廊の一部である国道5号線からのアクセス道路の舗装も完成しています。約70ヘクタールの敷地内には安定した電力供給や給排水のための充実したインフラ設備が計画されており、土地販売と併せてレンタル工場も建設予定とのことです。ポイペト入居第一号企業として、住友商事関連会社であるスミトロニクス・カンボジア(電子機器受託製造)が決定しており、2018年中に工場建設を開始する予定です。
 東南アジアでは、2015年末にASEAN経済共同体が発足し、関税撤廃等の効果をあげており、2025年までに自由化分野を含むさらなる経済統合が計画されています。中でもカンボジアは、地理的優位性、物流インフラ、廉価で豊富な若年層労働力(平均年齢24歳)を有し、タイプラスワンとの相乗効果も見込まれます。ポイペト市は、タイ国境の南部経済回廊に位置するという好立地から、主にタイ向けの製造拠点としての発展が見込まれています。
 同社では、「住友商事とポイペトPPSEZ社は、今後も連携および協力し、日系企業のカンボジア進出をサポートし、カンボジアおよび大メコン経済圏の産業発展に貢献してまいります。」と述べています。
(写真は、国道5号線からPPSEZポイペト経済特区に向かう道路)

住友商事の新聞発表
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2018/group/10220


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2018年05月28日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プノンペン上水道公社 株主総会2018

2018年05月28日 | 経済
 5月9日にプノンペン上水道公社は、株主総会をプノンペン上水道公社本部で開催しました。会場には、公社の役職員や株主が多数集まりました。
 株主総会では、上水道公社の昨年の活動実績や財務諸表の報告が行われました。また、今年以降の投資等の計画についても説明されました。活動実績については、上水道公社はプノンペンの拡大と人口増加に対応して給水量や給水面積を伸ばしています。無収水率は8.49%、請求書発行に対する徴収率は99.90%となっています。財務面では、税引後利益は、28.7%減の359億リエル(約8980万ドル:約9億8000万円)、一株当たり利益も32.9%減の380.21リエルとなっています。
 カンボジアの企業がこの種の情報を公開することは、大変重要なことであり、株式市場への上場によって、企業情報の透明性が高まることが更に期待されます。
 なお、残念ながら株価の低迷は続いており、5月9日の株価(終値)は、3750リエルとIPO価格(6300リエル)を大幅に下回る最安値水準となっています。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シアヌークビル 海辺で朝食を ニュービーチホテル

2018年05月27日 | 生活環境
 シアヌークビル港のすぐ近くのホテルニュービーチホテルです。シアヌークビル港から一番近いホテルなので、港関係の仕事の時は、よく使っています。カンボジアのホテルとしては中級(1泊30ドル~50ドルくらい)ですが、クーラーもありますし、お湯も出るので、ビジネスの時はいいかなと思います。ただ、海に面していて、景色は最高です。夕暮れ時は、素敵な夕日も眺めることができます。また、朝ごはんも人気で、海沿いのテラスで、風に吹かれながら朝食をとるのは気分の良いものです。なお、海鮮レストランとしても有名で、夕食時は、多くのお客さんで賑わいます。お試しください。

New Beach Hotel
https://www.facebook.com/NewBeachHotel/


海辺で朝食。クイティウです。なんだかのんびりします。


運がいい日は、こんな夕日がばっちりです。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シアヌークビル 雰囲気の良い和食屋さん 遊友亭

2018年05月26日 | 生活環境
 シアヌークビルの街中にある和食屋さん「遊友亭」です。インテリアは和風の感じがあって、お座敷もあります。メニューは、定食やカレー、麺類等、色々と揃っています。今回は、お刺身(13ドル)、オクラとろろ納豆(3ドル)、エビフライ(2匹6ドル)等を頼んでみましたが、美味しくいただけました。ビールが1ドルなのも嬉しいです。また、店員さんたちが、とてもやさしく、気もきくので、いい感じで過ごすことができました。お客さんは、地元の方も多いようでした。お試しください。

遊友亭
https://www.facebook.com/B70thRRC711/

お刺身(13ドル)。


オクラとろろ納豆(3ドル)。見た目よりボリュームもあって、美味しかったです。


大きなエビフライ(6ドル)。エビフライ好きにはたまりません。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部経済回廊 その4 国道5号線

2018年05月25日 | 経済
 国道5号線は、プノンペン~コンポンチュナン~プルサット~バッタンバン~シソポン~ポイペト(タイ国境)400キロメートルを結ぶ重要路線です。アジアハイウェイ1号線として、南部経済回廊の重要な一角となっています。プノンペン近郊の日本企業では、タイから部品・原料を輸入し、製品をタイに輸出する際にこの路線を利用しています。途中には米作の主要州であるプルサット州、バッタンバン州もあり、農産物の輸送にも重要な役割を果たしています。プノンペンから国境まで、ほとんど平坦な道です。
 主に、アジア開発銀行の支援を受けて2000年代に改修整備されましたが、簡易舗装であったこともあり、老朽化が進んでいました。このため、日本からの円借款が供与され、全線を片側2車線化し、ボトルネックとなっていた主要都市(コンポンチュナン、プルサット、バッタンバン、シソポン等)については、バイパスを建設する計画です。いくつかの区間に分けて工事が発注されており、主に日系企業が受注して工事を始めつつあるところです。
 北区間(バッタンバン~シソポン)については、今回の訪問(2018年4月)の際には、既に相当に工事が進んでいました。全体としては、2023年の完成を目指しています。
 国道5号線は、カンボジアが、国際的サプライチェーンに組み込まれ、日系企業等の工場を誘致するにあたって、最も基本的なインフラとなります。現在も重要な役割を果たしている国道5号線ですが、舗装の傷みが目立つ部分もあり、円借款による改修工事の完成が待たれます。

北区間(バッタンバン~シソポン)は、既に相当に工事が進んでいました。


プルサットの道の駅は、改修工事中で、営業中止でした(4月25日現在)なお、コンポントムのプノンペン側にも、新たな道の駅を建設中です。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部経済回廊 その3 鉄道北線

2018年05月24日 | 経済
 プノンペンとタイ国境を結ぶ鉄道北線は、プノンペン~プルサット~バッタンバン~シソポン~ポイペト等の49駅、384キロメートル結んでいます。軌間は、タイ・ベトナムと同じメーターゲージです。1970年代~80年代の内戦を経て、線路等の状況は劣悪なものとなっていましたが、2009年まで王立カンボジア鉄道(Royal Railway of Cambodia)により、細々と貨物・旅客列車の運行が行われてきました。
 この状況を抜本的に改善するため、アジア開発銀行(ADB)、オーストラリア国際開発庁、OPEC基金等の支援(総額1億4100万ドル:約149億円)を得て、線路や関連設備のリハビリ工事が行われました。しかし、アジア開発銀行等の支援が南線の整備だけで底をつき、北線については、その後は政府予算で細々と改修が進められてきました。
 工事完成後の運営は、30年のコンセッション契約で民間のトールロイヤルカンボジア社(オーストラリアのトール社55%、カンボジアのロイヤルグループ45%の合弁)に当初委託されましたが、現在はトール社が撤退し、ロイヤルグループのみで運営されています。この民営化により、王立カンボジア鉄道は2009年に廃止されました。
 今年4月4日、カンボジア鉄道北線のタイ国境接続部のポイペト~シソポン間約48キロメートルの改修が完工し、旅客列車の運行が開始され、4月29日には、シソポン~バッタンバン間65キロメートルも開通しました。公共事業運輸省のスンチャントル大臣によれば、更に5月29日にバッタンバン~プルサット間を開通させるとのことです。また、ポイペト~プノンペンの北線は今年中に全線開通させたいとしています。
 今回、ポイペト~シソポン間の列車に乗ってみました(写真上)。48キロを約1時間半かけて走っています。踏切等の安全設備が未整備で、開通1カ月で既に3件の自動車との衝突事故を起こしていますので、ゆっくり走るのもやむを得ないかと思います。途中の駅は未完成で、停車はありませんでした。今のところ、観光鉄道の色彩が強いようでした。
 7月の選挙を前にして、「開通」という実績をアピールする狙いもあるものと見られますが、安全で快適な鉄道として本格的に営業するまでには、まだ時間を要するものと見られます。


ポイペト国境付近は、せっかく線路が完成したのですが、屋台に占拠されていました。


線路は、ポイペトのカジノ街のど真ん中を抜けていきます。


列車内は、観光と思われる地元客で一杯でした。


5月29日開業予定のバッタンバン~プルサット区間では、マルチプルタイタンパー(レールのゆがみを矯正して、線路を真っすぐに修正していく機械を積んだ車両)が、工事を進めていました(4月25日撮影)。


プルサット~プノンペン間での鉄道橋梁補修工事。架け替え等の本格的な改修工事までは、難しいようです。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部経済回廊 その2 活況の国境の街 ポイペト

2018年05月23日 | 経済
 カンボジアとタイを結ぶ主要国境であるポイペトは、活況を示しています。この国境を通じた貿易は増加傾向にあり、国境は、トラックの列で渋滞していました(写真上)。また、バイクで引っ張るリヤカーや、人力の台車による小規模な越境貨物輸送も多数見られました。現在、タイの支援を受けて、現在の国境から約5キロのところに貨物専用の国境チェックポイントを建設中で、2019年の完成を目指しています。
 ポイペトの郊外には、日系のサンコー経済特区、PPSEZポイペト経済特区が完成し、日系企業の誘致を進めています。サンコー経済特区内には、豊田通商が展開するテクノパークもあり、タイに進出している日系企業の誘致が進められています。また、経済特区外ですが、日本電産の子会社も工場を稼働させています。PPSEZポイペト経済特区には、第1号案件として、日系のスミトロニクスの進出が決まり、工場の建設が始まっています。国境を越えただけで、人件費が3分の一になるのは、大きな魅力と見られます。ポイペトの街には、日系企業の進出増に伴って、日系の食堂や居酒屋もできてきています。
 他方、カンボジアから国境を越えてタイに出稼ぎに行く動きも活発です。「ワンデーパス」で、カンボジアから毎日国境を越えてタイ側の工場等に通勤する労働者も多いということです。労働者の立場では、タイに出稼ぎに行くのは大きなリスクもあるものの、給料は多く、働き口にも苦労しないという点に惹かれるものと見られます。
 なお、ポイペトは、カジノの街としても有名で、タイの観光客を集めています。カジノの賭け金は、タイバーツ建てとなっています。
 このカジノ街の真ん中を突っ切る形で、カンボジアとタイを結ぶ鉄道があり、線路だけは完成しています。今後両国を結ぶ列車が運行することが期待されますが、もう少し時間がかかるものと見られます。

リヤカーでの小規模貿易。


人力の台車も活躍中。


PPSEZポイペト経済特区に繋がる道路も舗装工事が完成していました。


夕日に輝くカジノ街。タイからのお客さんで賑わっています。現在は、カジノ街のど真ん中を国道5号線が走り、トラック等の渋滞が激しくなっています。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部経済回廊 その1 国道6号線

2018年05月22日 | 経済
 久しぶりに陸路でタイ国境のポイペトを訪問する機会がありました。南部経済回廊のインフラの現状等を4回に分けてご報告します。
 まず。プノンペンから国道6号線でポイペトに向かいました。国道6号線は、プノンペンとタイ国境のポイペトを結ぶ重要路線です。プノンペン~チョロイチャンバー橋~スクン~コンポントム~シェムリアップ~シソポンまでの411kmを結び、シソポンからは国道5号線でタイ国境に至る南部経済回廊の重要な一角ともなっています。途中には、人口が最も多いコンポンチャム州、トンレサップ湖北岸で米作の主要州であるコンポントム州、アンコールワット等の観光の中心となっているシェムリアップ等があります。プノンペンから国境までほとんど平坦な道です。
 1990年代から、日本、世界銀行、アジア開発銀行等の支援を受けて修復が進められましたが、次第に老朽化が目立つようになっていました。最近、中国の支援でプノンペン~シェムリアップ間の改修が完了しました。プノンペン~スクン間は片側2車線、スクン~シェムリアップ間は片側1車線です。スクンやコンポントムのほか、中堅の街については、バイパスが整備され、街中を通ることなく、スムーズに通行が可能となっています。
 今回は、朝6時ころにプノンペンを離れ、約320キロ先のシェムリアップまで途中休憩を入れて、5時間ほどで到着しました。シェムリアップ~シソポン~ポイペト間も舗装に若干の傷みは見られるものの概ね問題ありませんでした。

国道6号線のプノンペン近郊区間は、LED街灯が完備されています。


スクンのバイパス入り口(左側)。街中を通らずに済むので、渋滞防止、交通事故抑制に効果があるものと見られます。


シェムリアップ近郊は、日本が2000年~2001年に整備したものですが、今でも全く問題なく、「質の高いインフラ」の有効性と重要性を示しています。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2018年05月21日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧プノンペン港跡地 大規模再開発へ

2018年05月21日 | 経済
 プノンペン北部のトンレサップ川沿いの国有地で、中国企業による大規模開発が開始される模様です。開発対象となるのは、チュロイチョンバー橋(日本橋)とナイトマーケット間の9.25ヘクタールの土地で、主に、旧プノンペン港として使用されていたところです。旧プノンペン港は、日本の支援により建設され、新プノンペン港が開港するまで、プノンペンの物流に重要な役割を果たしていましたが、最近はその役割を新プノンペン港コンテナターミナルに譲っていました。
 開発は、上海証券取引所に上場している不動産開発企業、広州粤泰(ユエタイ)集団により、実施される予定です。計画では、コンドミニアムや商業施設等24棟の高層ビルを建設するとしています。また、トンレサップ川沿いには専用のマリーナも建設するとしています。
 まだ、マスタープラン等の詳細は明らかになっていないと見られますが、既に旧プノンペン港あたりでは、土地の囲い込みが始まっています。プノンペン中心部での中国企業による大規模開発事業は、カンボジアにおける中国の影響力をさらに強める可能性があるものと懸念されます。
(写真は、旧プノンペン港。2012年1月撮影)

ユエタイ集団の予想図


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シアヌークビル ビーチに面したラーメン屋さん 麺屋あじと

2018年05月20日 | 生活環境
 シアヌークビルのセレンディピティ・ビーチにあるラーメン屋さん「麺屋あじと」です。ロン島等への船着き場のすぐ近くです。テラス席もあってビーチを見ながら、ほっと一息付けます。もちろん、室内はクーラーが効いています。私が行ったときは、日本人の若い方が二人で切り盛りしていました。メニューは、もちろんラーメン中心ですが、おつまみも充実しています。今回は、東京醤油ラーメン(6ドル)にトッピング(メンマ、ネギ、キクラゲ)を頼んでみました(写真上)。オーソドックスな感じで美味しくいただけました。ハッピーアワーには、生ビール1杯が0.75ドル(約80円)というのも嬉しいです。海を見ながらラーメンを食べるというのも、若いころの海の家みたいでいい感じでした。なお、2階は、ゲストハウスになっているそうです。シアヌークビルで、軽く食事の時にはお勧めです。

大きな窓からビーチが見えます。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シアヌークビル 老舗の和食屋さん 空海

2018年05月19日 | 生活環境
 シアヌークビルで和食と言えばやっぱりここ「空海」です。もう10年以上前から、シアヌークビルに行くと必ず訪問しています。日本人ご夫妻で切り盛りされていて、小さかった息子さんも早や中学生ということでした。「空海」で美味しいのは、やはりお刺身です。お刺身はその日上がった地ものだけですので、新鮮で最高においしいお刺身です(写真上: 2種類盛り合わせで5.75ドル)。シアヌークビルに行って、ここでお刺身を食べるのをいつも楽しみにしています。今回は、メンチカツやおつまみ類もいろいろと頼んでみました。安定した美味しさで、ほっとします。お客さんは、昔は日本の方ばかりだったのですが、今は、地元の方も相当に多いそうです。お勧めです。ぜひおいで下さい。

美味しかったメンチカツ(4ドル)。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする