6月26日、プノンペン上水道公社(PPWSA)は、株主総会をプノンペン上水道公社本部で開催しました。会場には、公社の役職員や株主が多数集まりました。
株主総会では、上水道公社の昨年の活動実績や財務諸表の報告が行われました。また、今年以降の投資等の計画についても説明されました。活動実績については、上水道公社はプノンペンの拡大と人口増加に対応して給水量や給水面積を伸ばしています。2019年の無収水率は8.94%となっています。財務面では、純利益は、前年の765億リエルから半減して333億リエル(約830万ドル:約9億円)、一株当たり利益も前年の846.32リエルから382.78リエルに減少しました。
プノンペンでは、上水需要が2005年のマスタープランの予測を大幅に上回って急速に伸びています。プノンペン上水道公社でも、チャムカーモン浄水場拡張(5万2000立方メートル/日)、タクマオ浄水場建設(3万立方メートル/日)、バケン浄水場建設(第1フェーズ19万5000立方メートル/日、第2フェーズ19万5000立方メートル/日)等、給水能力の拡大のための投資を続ける予定としています。
配当については、下記の通り議決されました。
1. 配当性向: 60.09% (2018年度25.71%、2017年度40.5%、2016年度28.24%、2015年度23.3%、2014年度20%、2013年度12.5%、2012年度:7%)
2. 配当金総額: 20,003,827,260リエル(2018年度18,925,360,051.2リエル、2017年度13,393,866,948リエル、2016年度13,914,836,188リエル、2015年度13,269,495,326リエル、2014年度9,149,542,200リエル、2013年度4,761,003,75リエル、2012 年度2,409,156,587.40リエル)
3. 1株あたり配当金: 230リエル(2018年度217.60リエル、2017年度154.00リエル、2016年度159.99リエル、2015年度152.57リエル、2014年度105.20リエル、2013年度54.74リエル、2012年度27.70リエル)
4. 基準日:2020年7月2日
5. 支払日:2019年7月13日
一株当たりの配当金は、昨年より増加したものの、配当利回りは4.2%(2020年6月26日株価5540リエル)にしかならず、プノンペン港湾公社が当初5年間IPO価格の5%に当たる配当を行うとしていることと比べても、配当金が低いと指摘する声もあるようです。
なお、今年の総会から、配当等の議決については、投票方式で実施されました。満場一致で議決されると思っていましたが、少数ながら議案に反対する投票もありました。経営の透明性維持等の観点からは望ましいものと見られます。カンボジアの企業が情報公開に努め、経営の透明性を高めていくことは、大変重要なことであり、株式市場への上場によって、企業情報・経営の透明性が高まることが更に期待されます。
カンボジア証券取引所の情報公開(英文です)
http://www.csx.com.kh/company/announce/viewPost.do?MNCD=5040&postId=851#.XvmdkNhxc2w
議案についての投票の様子。
プノンペン上水道公社構内にある日本の支援の記念碑
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株主総会では、上水道公社の昨年の活動実績や財務諸表の報告が行われました。また、今年以降の投資等の計画についても説明されました。活動実績については、上水道公社はプノンペンの拡大と人口増加に対応して給水量や給水面積を伸ばしています。2019年の無収水率は8.94%となっています。財務面では、純利益は、前年の765億リエルから半減して333億リエル(約830万ドル:約9億円)、一株当たり利益も前年の846.32リエルから382.78リエルに減少しました。
プノンペンでは、上水需要が2005年のマスタープランの予測を大幅に上回って急速に伸びています。プノンペン上水道公社でも、チャムカーモン浄水場拡張(5万2000立方メートル/日)、タクマオ浄水場建設(3万立方メートル/日)、バケン浄水場建設(第1フェーズ19万5000立方メートル/日、第2フェーズ19万5000立方メートル/日)等、給水能力の拡大のための投資を続ける予定としています。
配当については、下記の通り議決されました。
1. 配当性向: 60.09% (2018年度25.71%、2017年度40.5%、2016年度28.24%、2015年度23.3%、2014年度20%、2013年度12.5%、2012年度:7%)
2. 配当金総額: 20,003,827,260リエル(2018年度18,925,360,051.2リエル、2017年度13,393,866,948リエル、2016年度13,914,836,188リエル、2015年度13,269,495,326リエル、2014年度9,149,542,200リエル、2013年度4,761,003,75リエル、2012 年度2,409,156,587.40リエル)
3. 1株あたり配当金: 230リエル(2018年度217.60リエル、2017年度154.00リエル、2016年度159.99リエル、2015年度152.57リエル、2014年度105.20リエル、2013年度54.74リエル、2012年度27.70リエル)
4. 基準日:2020年7月2日
5. 支払日:2019年7月13日
一株当たりの配当金は、昨年より増加したものの、配当利回りは4.2%(2020年6月26日株価5540リエル)にしかならず、プノンペン港湾公社が当初5年間IPO価格の5%に当たる配当を行うとしていることと比べても、配当金が低いと指摘する声もあるようです。
なお、今年の総会から、配当等の議決については、投票方式で実施されました。満場一致で議決されると思っていましたが、少数ながら議案に反対する投票もありました。経営の透明性維持等の観点からは望ましいものと見られます。カンボジアの企業が情報公開に努め、経営の透明性を高めていくことは、大変重要なことであり、株式市場への上場によって、企業情報・経営の透明性が高まることが更に期待されます。
カンボジア証券取引所の情報公開(英文です)
http://www.csx.com.kh/company/announce/viewPost.do?MNCD=5040&postId=851#.XvmdkNhxc2w
議案についての投票の様子。
プノンペン上水道公社構内にある日本の支援の記念碑
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