カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

CLVサミット カンボジアで開催

2016年11月30日 | 経済
 11月23日・24日、カンボジア・シェムリアップにて、開発の三角地帯(Development Triangle Area: DTA)に関する第9回カンボジア、ラオス、ベトナム(CLV)サミットが開催されました。サミットには、カンボジアのフン・セン首相、ラオスのトンシン・タンマヴォン首相、ベトナムのグエン・スアン・フック首相他が参加しました。
 サミットでは、開発の三角地帯の社会経済開発マスタープラン(2010年~2020年)を引き続き実施していくことで合意しました。開発の三角地帯は、3カ国が国境を接する地域で、カンボジアの北東部(ラタナキリ州、モンドルキリ州、ストゥントレン州、クラチエ州)、ラオス南部(2省)、ベトナム南東部(5省)等の地域です。山や丘陵が多く、少数民族も多く居住している地域でもあり、開発が遅れているこの地域の発展を振興することが3カ国にとって課題となっています。このため、越境交通協定(CBTA)の更なる促進を実施するとともに、15件の優先事業に取り組むとしています。また、日本をはじめとする開発パートナーの支援を歓迎すると表明しています。
 また、次回の第10回サミットでは、青年フォーラムプログラムや観光フェアを議題とすることを確認しました。
(写真は商業省の発表より)

商業省の発表(クメール語です)
http://www.moc.gov.kh/en-us/press-center/details/content/211656


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CBC 消費者信用統計2016年第3四半期を発表

2016年11月29日 | 経済
 11月22日、カンボジア信用機構(CBC)は、CBC四半期報告(2016年第3四半期)により、第3四半期の消費者信用統計(Consumer Credit Index)を発表しました。CBCは、多重債務者を防止する目的で、金融機関から集めた信用情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。この四半期報告では、消費者信用申請状況、消費者信用供与状況、消費者信用の不良債権情報等を取りまとめています。
 今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は24%増、金額は30%増と大きく増加しています。その内訳は、個人向けが件数22%増、金額29%増、住宅ローンは件数75%増、金額33%増、クレジットカードは、件数33%増、金額15%減となっています。なお、CBCでは、季節要因として第2四半期と第4四半期に休日が多いこともあり、第1四半期と第3四半期は、対前期比では増加する傾向があると分析しています。
 消費者信用供与については、消費者信用借入人数は、対前期比5.3%増の66万8000人に達しています。残高は、前期末比11.8%増の30億6000万ドル(約3400億円)となっています。
 不良債権比率は、前期の1.46%から1.48%と、ほぼ横ばいでした。借入人の18.6%が複数の機関から借り入れを行っています。
 こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも必要性が高いものと見られます。
(写真は、商業銀行最大手のACLEDA銀行本店)

カンボジア信用機構の新聞発表(英文です)
http://www.creditbureaucambodia.com/cambodian-credit-news/consumer_credit_index_quarter_3_2016_mortgage_drives_credit_applications_up_non_performing_loans_remain_stable.php


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2016年11月28日 | 一般
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クメール・ルージュ政権元幹部に最高審判決

2016年11月28日 | 社会・風土
 11月23日、カンボジアの旧ポル・ポト政権による大量虐殺を裁く特別法廷の最高裁判所(二審)は、同政権の元最高幹部、ヌオン・チア元人民代表議会議長(90)とキュー・サムファン元国家幹部会議長(85)に対し、一審の終身刑を支持する判決を言い渡しました。法廷は二審制で、初めて元最高幹部の判決が確定しました。
 両被告は2010年にイエン・サリ元副首相、その妻のイエン・チリト元社会問題相と共に、首都プノンペンから少なくとも200万人を強制移住させた「人道に対する罪」や大量虐殺、戦争犯罪などの罪で起訴されていました。イエン・サリ被告は2013年に死去し、認知症のため審理が打ち切られたイエン・チリト被告も2015年に死去していました。
 日本の外務省は、大臣談話を発表し、「今回のクメール・ルージュ裁判最高審による判決の申渡しは、2006年に始まった裁判プロセスの大きな成果となるものであり、歓迎します。クメール・ルージュ裁判は、カンボジア和平プロセスの総仕上げとなるものであり、同国における正義の達成及び法の支配の強化に資するものです。」としています。日本は、2006年の裁判開始以来、野口元郎検事を裁判官として派遣した他、国際支援の約32%に当たる約8,512万ドル(法廷国際側に約6,858万ドル、国内側に約1,654万ドル)を支援してきました。
 クメール・ルージュは、カンボジアに大きな傷跡を残しましたが、内戦であったために、国内にはクメール・ルージュとして戦った人々もたくさんいます。最高幹部に判決が下ったことで、大きな区切りがついたものと思われ、今後はカンボジアが平和で発展した国に向かっていくことがますます期待されます。

外務省の外務大臣談話
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page4_002520.html


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モンドルキリ州の州都セン・モノロムの素敵なバー グリーンハウス

2016年11月27日 | 社会・風土
 モンドルキリ州の州都セン・モノロムの中心部にある、ちょっといい雰囲気のバーレストラン「グリーンハウス」です。その名の通り、緑に包まれた感じです。古めかしいインテリアも、こんな場所では、良い雰囲気を醸し出しています。メニューは、クメールとインターナショナルですが、ごく普通の感じでした。お客さんは西洋系の方が多いようでした。小学生くらいの女の子がお母さんのお手伝いをしていて、ほほえましい感じもありました。高原の町で、ほっと一息つくには良いところです。なお、ツアーの手配等のサービスもあるようです。モンドルキリご訪問の際は、お試しください。

Green House Bar
76, Krong Saen Monourom
017 280 694


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モンドルキリ州 カンボジアのスイス 

2016年11月26日 | 社会・風土
 カンボジアのスイスと言われることもあるモンドルキリ州を久しぶりに訪問しました。モンドルキリ州はカンボジアの東部にあり、ベトナムと国境を接しています。標高800メートルほどの高原で、プノンペンよりはだいぶ涼しく感じます。数年前までは、未舗装の悪路を突破するしかなく、大変なところでしたが、国道76号線が整備されたので、現在は車でプノンペンから6~7時間といったところです。モンドルキリ州の州都セン・モノロム周辺は、スイスの牧場のような光景もあり、天然のゴルフ場のようなところもありと大変に風光明媚です。
 観光地としてお勧めなのは、シーフォレストです。セン・モノロム郊外の高台で、緩やかな丘陵地帯がはるかかなたまで見渡せます。写真ではなかなか伝わらないと思うのですが、息をのむような素晴らしさです。ブースラ滝は有名な観光地で、かなり開発が進んでいます。雨期だったので、恐ろしい水量でした。モノロム滝は、市内から近くにある可愛い滝ですが、この落差を利用して日本が支援した水力発電所が完成しています。また、市内には日本の支援による地方水道も完成したところです。
 なお、モンドルキリ州の州都セン・モノロムとラタナキリ州の州都バンルンを結ぶ国道76号線もお勧めです。丘陵地帯の尾根筋を走る道からは素晴らしい景色が楽しめます。道路は中国支援ですが、できたばかりですし、交通量も少ないので、ドライブやツーリングにはもってこいだと思います。
 公共交通機関では行きにくいので、レンタカー等で行かれることをお勧めします。

ブログ「カンボジア経済」2008年4月22日「カンボジアのスイス「モンドルキリ州」」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/51c0f8dd35bc136389faf35651c03e3d


シーフォレストからの眺め。最高です。


夕方のシーフォレストには地元の人たちがビール片手に来ていました。最高の気分だと思います。


ネアックターと呼ばれる祠近くの高台の展望台からのセン・モノロム全景。真ん中に旧飛行場があります。


市内からも近いモノロム滝。この落差を利用した、日本が支援した小規模水力発電所があります。


市内から約30キロのブースラ滝(上段の滝)。雨期だったので、恐ろしい水量でした。乾季には、子どもたちが泳いでいたりします。


ブースラ滝の下段の滝。上段の滝の滝つぼから流されたら、50メメートル下へ真っ逆さまです。



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2016年1月~9月の訪問客数 5%増に留まる

2016年11月25日 | 経済
 観光省の発表によりますと、2016年1月~9月のカンボジアへの訪問客数は、前年同期比4.8%増の350万8415人となりました。訪問客数は、2010年以降順調に伸びていますが、2014年以降、伸び率が低下しつつあります。
 国別の訪問客数を見ると、1位ベトナム(69万5672人、対前年同期比0.1%増)、2位中国(57万7283人、12.5%増)、3位韓国(26万3882人、11.1%減)、4位タイ(25万5647人、18.9%増)、5位ラオス(22万9906人、11.5%減)、6位米国(17万208人、10.3%増)、7位日本(13万7616人、1.5%減)、8位英国(11万5949人、4.8%増)、9位マレーシア(10万9790人、2.9%増)、10位フランス(10万6710人、3.2%増)となっています。アジア諸国、特に中国、タイが大きく伸びています。他方、韓国、ラオス、日本は減少となっています。
 カンボジアから海外を訪問する人数は、前年同期比22.6%増の105万9521人となっています。
 カンボジア経済にとって観光は重要なエンジンの一つであり、引き続き海外からの訪問客誘致の努力が必要とされています。観光省では、2020年までに訪問客数を750万人に増やす目標を立てています。日本からもANAの直行便が就航したこともあり、日本人訪問客数の増加も期待されます。

観光省の観光統計報告書(英文です)
http://www.tourismcambodia.org/mot/index.php?view=statistic_report#comp



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サッカー日本代表の本田選手 カンボジアでサッカースクールを開校

2016年11月24日 | 経済
 11月18日、サッカー日本代表の本田圭佑選手のマネジメント事務所HONDA ESTILO株式会社は、同社が運営する「SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL in Cambodia」が、海外で2か国目として開校したと発表しました。11月15日にRooy 7 Sports Clubに開校し、17日に3G Mini Football Pitchで2校目を開校したとのことです。ソルティーロは、オーストリア2部リーグのSVホルンにつながる位置づけのもと、日本全国に64校を展開しています。
 今回の開校に際して本田選手は「サッカースクールは教育の一環であり、カンボジアのあらゆる関係者と話した時、多くのカンボジアの子どもたちがサッカーを通じて夢や希望を抱こうとしている現状に気づかされました。現地の方々の熱い想いがきっかけで開校につながり、カンボジアの子どもたちの未来のためにやれることをやっていきます」と熱い想いを語っています。
 本田選手は、昨年11月のワールドカップアジア予選でカンボジアを訪問したことをきっかけに、今年6月にカンボジアを訪問し、カンボジアサッカー連盟幹部や現地の学校から盛大な歓迎を受けました。カンボジアではサッカー人気が高まっており、カンボジアリーグにおいても、現在日本人選手が約15名在籍して、サッカーを通じて日本とカンボジアとの親交が深まっています。

ソルティーロ社のサイト
http://soltilo.com/


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商業省カムコントロール 検査車を導入

2016年11月23日 | 経済
 11月17日、カンボジア商業省のカムコントロールは、初めて検査設備を有する車両「モーバイル・ラボ」を導入し、商業省でパン・ソラサック商業大臣も参加して記念式典を開催しました。この車両は、フォードのバンの後部に検査設備を設けたもので、遠隔地の国境等で食品添加物等の検査を実施するとしています。導入費用は、約12万ドル(約1320万円)とのことですが、検査は無料で実施するとしています。
 カムコントロールでは、カンボジアに輸入される食品の安全性のチェックを強化したいとしています。なお、カムコントロールの業務内容が明確でなく、税関の業務と重なり、二重チェックとなっており、国境での通関のコストや時間の増大の原因となっているとの声も強く、検査を必要とする品目の明確化、効率的な検査体制の確立、手数料の削減(無料化)等の対応が期待されます。
(写真は商業省の新聞発表より)

商業省の新聞発表(英文です)
http://www.moc.gov.kh/en-us/press-center/details/content/211648


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カンボジアの保険市場動向

2016年11月22日 | 経済
 11月15日、ニッセイ基礎研究所は、「CLM諸国の政治経済の概況と保険市場動向」についての報告を公表しました。保険研究部兼経済研究部の平賀富一主席研究員によるものです。
 今後の有望な保険市場としての期待が高まっているカンボジア・ラオス・ミャンマー(CLM)の保険市場は、現時点では発展の初期段階にありますが、長期的な保険市場の発展を予期して欧米日やアジア諸国の外資保険企業の進出も増加しつつあり、タイムリーな市場への参入と長期的視点に立った先行投資が重要であると分析しています。
 カンボジアについては、「損保17社、生保4社の11社が営業を行っている。損保では地場のForte社が約45%のシェアを保有する首位企業である。生保では、2012年に設立されたCambodia Life(カンボジア政府の過半出資で、Bangkok Insurance、Bangkok Life等との合弁)が嚆矢であり、Manulife(カナダ)、Prudential(英国)、Muang Thai Life(タイ)という体制である。加えて、Prevoirなどマイクロ保険専業の会社もある。近く、損保分野でタイのDhipaya社、信用保険で中国輸出信用保険公司(SINOSURE)の参入の予定が報じられている。同国では外資の全額出資も認められているため外資系企業の進出が多い。日系ではAsia Insurance(損保)にMS&ADグループが出資している他、損保ジャパン日本興亜と第一生命が駐在員事務所を設置している。」とのことです。

ニッセイ基礎研究所のサイト
http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=54350



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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2016年11月21日 | 一般
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2017年の税制改正 課税最低限引上げと法人所得税に累進税率導入

2016年11月21日 | 経済
 2017年1月1日からの税制改革で、課税最低限引上げと法人所得税への累進税率導入が実施される見込みです。
 現在国会審議中の財政法(来年度予算を定めるもの)において、給与税の課税最低限をこれまでの80万リエル/月(約200ドル:約2万1200円)から100万リエル(約250ドル:約2万6500円)に引き上げる見込みです。2017年1月1日からの最低賃金については、労働諮問委員会での討議を経て、153ドルで決着しています。諸手当、残業を含めると現行の課税最低限を超える例が増えると見られるため、その引上げが必要となったものです。なお、5%税率が適用される上限も現在の125万リエル(約312.5ドル:3万3125円)から150万リエル(約375ドル:約3万9750円)に引き上げられる見込みです。この改正により、給与税の税率は、100万リエル(約250ドル)以下はゼロ、100万1リエル~150万リエル(約375ドル)5%、150万1リエル~850万リエル(約2215ドル)10%、850万1リエル~1250万リエル(約3125ドル)15%、1250万1リエル以上20%となります。
 また、法人所得税については、一律20%の税率を、利益の規模に応じた累進税率に切り替える計画です。税率は、新聞報道等によりますと、純利益が約3000ドル以下はゼロ、3000ドル~約4400ドル5%、約4400ドル~約2万5000ドル10%、約2万5000ドル~約3万7500ドル15%、約37500ドル以上20%となる見込みです。中小企業の税務登録が進みつつあり、利益が少ない地場の中小企業と海外投資による大規模企業の間での不公平感を解消したいとしています。


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水祭り2016

2016年11月20日 | 社会・風土
 11月13日から16日までは「水祭り」の4連休でした(16日は振替休日です)。プチュンバン(お盆)とは逆で、地方からたくさんの人たちがプノンペンに集まります。2010年の水祭りの最終日の晩に将棋倒し事故で300名以上が死亡したことや、シアヌーク前国王陛下御逝去等も重なって、2011年以降はイベントが行われませんでした。2014年は4年ぶりに様々なイベントが行われましたが、2015年は干ばつの影響で、プノンペンではまたボートレースは中止となっていました。
 今年は、伝統のボートレースも大々的に行われて、多くの観客を集めました。ボートは細長いもので、座って漕ぐタイプや、立って漕ぐタイプ等があります。この時期のトンレサップ川は、結構速い流れで、ボートは気持ち良いスピードで進んでいました。
 リバーサイドには、出店や物売りが集まり、楽しい雰囲気です。芝生にゴザを敷いて楽しむグループや家族連れも見られます。王宮前には、外国人観光客が無料で入れる特別席も設けられていました。夜になるとリバーサイドは多くの人出で、華やかなエレクトリカル船や花火、王宮のライトアップ等で盛り上がりました。

ブログ「カンボジア経済」2010年11月22日「水祭り2010」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/849986a704c7ac14bc6772852448d1d8

堤防には多くの観客や関係者が集まりました。



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コンポンチュナン焼き陶器市ツアー2016

2016年11月19日 | 社会・風土
 水祭り中の11月14日~15日に開催された「コンポンチュナン焼き陶器市」に行ってきました。1泊2日の旅でした。コンポンチュナンは、プノンペンから約100キロ、車で2時間ほどです。現在、国道5号線が工事中のため、若干時間がかかります。
 1日目は朝出発して、まず、プレック・クダム橋付近の銀細工の村で型抜きや銀ろう付けを体験しました。次に、ウドン山を登り、ふもとのローカルレストランでチキン料理のランチです。コンポンチュナンに到着後、ボートでトンレサップ川を巡り、水上集落を見学しました。ちょっと涼しくなった夕方に、コンポンチュナン焼きの窯(写真上)がある陶器市会場に行って、夕食会を楽しみました。
 2日目は、午前中は、ろくろを回して、コンポンチュナン焼き作りに挑戦しました。今年は大きめのビヤマグに挑戦してみましたが、焼き上がりがどうなるか楽しみです。牛車に乗って、村を一巡りすることもできます。大きな素焼きの甕で炊いたご飯も美味しかったです。のんびりとした雰囲気を楽しめました。コンポンチュナンの町に戻ってランチの後は、竹細工の村に行って、竹のザル作りに挑戦しました。結構根気のいる作業でしたが、楽しく時間を過ごせました。
 ご家族連れも多く、いろいろな体験やイベントが盛りだくさんで楽しいツアーでした。

コンポンチュナン焼きのフェースブック
https://www.facebook.com/kampongchhnangpottery/

ゆるキャラの「チュナンくん」もろくろに挑戦。


ツアーに参加した方々の傑作。焼き上がりが楽しみです。



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南部経済回廊 北部サブ回廊を走破 その5

2016年11月18日 | 経済
 南部経済回廊・北部サブ回廊の第5回は、シェムリアップからタイ国境のポイペトまでです。
 シェムリアップから国道6号線で西に向かいます。国道6号線は、アジア開発銀行(ADB)の支援により整備されました。この区間の両側は、見渡す限り、地平線まで水田が続きます。雨期の終わりだったので、大変美しい緑一色の光景でした。なお、数年前には全く見なかったコンバイン等の大型農業機械も複数見かけました。途中のシソポンで、国道5号線と合流します。国道5号線のシソポン~ポイペト間は、今後日本の円借款で片側2車線の高規格道路に改善されることとなっており、2020年ごろの完成を目指しています。
 ポイペトでは、カンボジアとタイを連結する鉄道の整備が進められていました。国境の川に架かる橋はタイの支援で完成済みです(写真上)。カンボジア側部分の中国企業による施工の品質はあまり良いとは言えず、また、予定していた2016年中の完成は難しく、早くとも2017年3月以降の完成となる見込みです。なお、実際に実用に耐えるのは、国境から48キロのシソポンまでであり、その先のプノンペンまでの北線全体の完成は更に先になるものと見られます。
 国境の町のポイペトでは、日系による二つの経済特区が進められています。一つは、サンコー経済特区ですが、この中に、豊田通商によるテクノパークの開発が進められています。第1工場はすでに完成し、中小企業用の7区画のうちすでに6区画が埋まっているとのことで、早期の第2工場建設を目指したいとのことでした。二つ目は、PPSEZのポイペト経済特区で、現在、道路等の基礎インフラ工事中ですが、来年前半には工場の建設を始められるようにしたいとのことでした。これらの経済特区は、タイに進出している日本企業、特に労働集約型部品産業(自動車や家電向け)の誘致が期待されるところです。
 北部サブ回廊(ベトナム国境~シェムリアップ)は、ようやく道路の整備が一段落したところですが、商品作物(カシューナッツ、ゴム、キャッサバ、コーヒー、胡椒等)の生産を軸に、付加価値を上げて輸出するための農産品加工工業(アグロインダストリー)の誘致を進める必要があるものと見られます。また、風光明媚なポイントも多数あるので、観光客の誘致も期待されるところです。

国道6号線シェムリアップ付近。地平線まで続く水田の真ん中を走って行きます。


PPSEZのポイペト経済特区。工事は進んでおり、日系企業からの引き合いも入り始めているとのことでした。


PPSEZの隣のサンコー経済特区内の豊田通商のテクノパーク。中小企業向けのレンタル工場ですが、既に7区画中6区画が埋まっており、第2工場建設が期待されます。


タイとカンボジアを連結する鉄道の工事は遅れています。国境の橋からは、カジノ街の真ん中を突っ切るという大胆な線形です。


旧ポイペト駅付近では、不法住民を移転させて工事が進められていますが、まだこの状態でした。


国境は狭いため、渋滞が慢性化しています。貨物専用の新たな国境ゲートをタイの支援で建設する計画が進められています。



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