前々回、このブログで中国の長春に行った、と書きました。
実はその長春で北朝鮮レストランへ行ってきたのです。
長春には、北朝鮮の料理が食べられ、時間が来ると歌謡ショーもあるという北朝鮮レストランが2軒あります。
私が行ったのは衛星広場にある支店。
今回の旅行に招待してくれた方が予約してくれました。
お店の名前は「仁風閣・衛星広場分店」
入口にある回転ドアに貼ってあるシールも北の国旗と同じ色。
入ると受付の女性がいて中国語で「予約はありますか?」と聞いてきました。
「予約した〇〇ですが」と言うと、2階へ案内されました。
数人の店員は現地の中国人でしたが、料理を運んだりお客さんを案内する女性はみな北の女性でした。
ただ、流ちょうな中国語を話すのと、顔は中国人と変わりないので見た目には分かりません。
予約した席に着きメニューを渡され、「好きな物頼んで!」と招待してくれた方に言われましたが、そこにあるものを見てギョギョギョ!!!
ウワサ通り、ワンコの料理が目白押し。
ワンコのお肉のお鍋、煮物、炒め物、スープ・・・
そこに「豚足」ならぬ「ワンコの足」料理
。。。
一緒に料理を選んでいた中国人のお友達(女性)と二人で顔を見合わせ、同時に「うわ・・・」と言ってしまいました。
さらにメニューを見ていくと、もっと衝撃的なものまで。
何かというと・・・
「わんこの脳みそ」
もう、そっとメニューを閉じてしまったくらい衝撃的でした。
隣のお友達が冗談で「注文する?」とぐふふな笑みを浮かべたので、私が首をぶるんぶるん横に振って断ったらその場のみんなが大笑いしていました。
とりあえず鶏や豚などのお肉料理、うなぎ料理、野菜、魚などなどを注文しましたが結構美味しかったです。
そうしてお酒も進んできたところで歌謡ショー。
で、歌っているのはみなそれまで食事を席まで運んできてくれていた店員で、みなもちろん北の女性。
1時間近く歌謡ショーがありましたが、その後はまた店の制服に着替え、すました顔で「これはうちでおすすめしている手作りヨーグルトです。デザートにいかがですか~?」と普通に仕事に戻ったのには思わず吹き出しそうになりました。
こうした食事代が彼女たちの国の財源になっているのはちょっと・・・ですが、しかし日本ではありえない体験をし、旦那に至っては韓国じゃ絶~対にありえない体験が出来たとちょっと興奮気味でした。
しかし驚いたのは歌謡ショーで歌っていた女性たちがみんな歌が本当に上手な事(伴奏のピアノ奏者も上手)。
あの子たち、実は国では英才教育を受けた良いとこの子なんだろうなあと感じました。
国の外貨稼ぎのため海外で給仕や歌手などをさせられているエリートの子たちの心境を考えると、ただ「楽しかった、面白かった」だけで終わるのもいかんなあ・・・と考えさせられたのでした。
おわり。