失敗から改善・・・現実をみる。理想も。

　いろんなモノが欲しい。だが、優先順位をつけたらどうなるだろうか。今、すでにあたりまえにあって、なくなれば、命に関わるというようなものは、当然いつまでもあり、また、コストもかからない、と思っているとエライことになるという世の中である。

　空気、水、食料、環境、人同士の関係、文化、相互の助け合いシステム、いろいろあるが、これらは、歴史の積み重ねの中で、作り上げられてきたものもあり、自然条件として、与えられたものもある。

　今や、人間がなんの考えもなく、資源を浪費したり、それぞれの相関関係に無知であれば、とんでもない破綻が現実のものになる時代を迎えている。人間は、自分たちの行状を仔細に検討し、将来の方向に思いをいたさなければならない。

　でなければ、その存在が危うくなってきているのである。世界各国の状況は、それぞれ、低レベルの、深刻な、課題を抱えている。当然改善策が検討されるはずであるが、これらの改善策が、まともに検討の課題として、とりあげられているか、といえば、そうではあるまい。

　たいていは、理想論として、歯牙にもかけられない状態ではないか。しかし、それは、主張されなければ、検討されることはない。いくつもある失敗例から、人間は学ばなければならない。そこから、戦争をなくし、平和で、生を享けたことを、本当に喜び合える、そういう世の中にしたいものである。