空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

村上龍と共産党志位委員長の対談をみて

2009年01月20日 10時08分21秒 | 思考試行
昨日テレビで、村上龍と志位共産党委員長の対談の番組をみた。いま、派遣切りが横行し、共産党の勢いがいいというので、番組となったらしい。「蟹工船」ブームのなかで、若い人の入党が相次いでいるという。

確かに、我慢の限度を越えて、資本が儲けを充分蓄えているにも関わらず、シャニムニ労働者をきりすててくる資本の論理には、村上龍も問題ありとみて、志位委員長との番組を企画したとしている。

まあ、それほど、深い話にはなっておらず、サワリだけという感じなのは否めないが、小説家として、共産党が政権をにぎっても、自由に小説が書けるだろうか、と訊いていたのは象徴的であった。勿論書けますよ、の返事だが、そのポイントは重視しなければならない。

世間の常識では、ソ連の言論弾圧や、自由のない社会主義社会という宣伝が行き渡っており、それが、共産党の政権が現実に期待できない状況を生んでいる最大の原因と思われるからである。権力争いの陰湿、粛清と、閉鎖的なイメージが強い。

これに対する、充分な弁明というか、効果的な反論がされていない。あるべき社会の姿なり、共産党の、人を大事にする考え方を出していく必要があると思う。

今の共産党の目指す政権構想は、「民主主義の一形態であると思われる社会主義」のようなイメージを持っているのだが、そうではないのだろうか。ただ、儲けるだけが資本主義とはみんな思っておらず、そこには、自由といういい面もある、と思っているのではないか。そうした自由をどのように保障するか、ということは、共産党の課題として、正面から検討しないといけないと思う。

共産党政権下での、個人の自由とはどういうものになるのかについて、束縛的でなく、しかも、お互いの生物学的な自由について、どう保証するのか、安心できるイメージを出していくべきであると思った。それは、日本共産党の新しさを示す絶好のテーマではないかと思った。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿