地殻変動や気候変動、災害の数々、地球の歴史からは、何度も、生命の壊滅的な事象が起こってきたことがわかっている。
何万年に一度といっても、それはいつ起こるかわからない。恐ろしいといえば、それまでだが、それが現実である。起こってしまったことは、その現実を受け入れつつ、一つひとつに対処しなければならないということになる。
災害にあうなかで、人は、いろいろ学ぶことになる。おろかな民族主義、イデオロギー、国家主義、宗教戦争、・・・
当然のことだが、助け合って生きていく存在の人間が、その現実を知る大きなきっかけが、災害である。その意味では、災害の齎す、いい現象といえるかもしれない。
その渦中にある場合には、とてもそうは思えないが、何か事件があれば、正負の両面がでてくる。
相対的に優劣を競ったり、順位を競うことも、やる気をおこす源泉となるのは事実だが、そこへ埋没しているだけでは、まだまだと言える。息の長い、本質的な成長、進歩をめざしてコツコツと努力するほかない。