憲法9条は、やはり宝である。

殺すぐらいなら、殺される方がまし、ぐらいに思っている。うらみつらみがあって、殺し合いになったとすれば、それは仕方がないかもしれない。だが、国家とか、得たいのしれないもののために、兵隊にされ、罪も無い、なんのうらみのない、相手国の庶民を殺すようなことをしなければならないのが戦争だとすれば、それを禁じている憲法9条を宝と呼ばずにはいられない。

国家として、軍隊を持ち、脅しをかけ、恫喝する国がいまでもある。こういう国をどう相手にするのか。道義があるようでない。信用できない。それは、丸腰では、なんの抵抗もできないということではない。抵抗手段はいろいろある。

軍備がすべてであるとはいえない。警察力で十分ともいえる。今の自衛隊が、憲法9条に違反しているかどうかは、今主要な対立になっていないようだが、本来は違憲性が極めて高いとはいえるだろう。だが、常識的には、違憲とは思われていないようだ。なし崩しが、既定事実になってしまっている。自衛のための軍備は、いいという理解である。

しかしながら、これが一旦軍備をしてよしとなれば、アメリカの戦略に巻き込まれて、先兵となって、アフガン、イラク、どこまでも行かなくてはならないのは、目に見えている。

奇跡的な条文ともいえる憲法9条は、多くの悲劇を未然に防いできた。戦争による悲劇を、よく学ばねばならない。絶対に戦争に、巻き込まれないように、しておくことは、人類のために必須のことである。