書名 「植草甚一スクラップ・ブック2 ヒッチコック万歳!」
著者 植草甚一 出版社 晶文社 出版年 1976
著作権が切れたヒッチコックの映画DVDセットが廉価版で購入できるようになったということもあり、10枚組セット2組を購入、出張先に持って行って移動中とかに見ていた。とにかく映画の面白さをよく知っている人だということがよくわかった。見た映画をすぐに忘れてしまうということもあるので、復習をかねて読むことになったのが本書。ヒッチコックが好きで好きでたまらない著者によって、ヒッチコックの魅力が熱く語られている。
特に面白かったのが、ヒッチコック映画の骨格をつくっているサスペンスとショックの使い方についての指摘。このサスペンスとショックの構成、組み合わせによってヒッチコックは映画をつくっていたと言っても過言はないのではないか。サスペンスをつくるための小道具(コップとかナイフ)や影をうまく使いながら、サスペンスをもりあげる、そこにヒッチコックの映画の面白さがあるというのが、植草のヒッチコック論の根幹をなしている。非常に的をついた指摘だと思う。ヒッチコックの映画がまた見たくなる一書である。復習にはならず、いろいろなことを忘れていることもよくわかり、つまりはもう一度映画を見直すことにはなりそうなのだが・・・・
ヒッチコックの映画はたぶん二度以上見るとその良さがわかるような気がしてきた。
著者 植草甚一 出版社 晶文社 出版年 1976
著作権が切れたヒッチコックの映画DVDセットが廉価版で購入できるようになったということもあり、10枚組セット2組を購入、出張先に持って行って移動中とかに見ていた。とにかく映画の面白さをよく知っている人だということがよくわかった。見た映画をすぐに忘れてしまうということもあるので、復習をかねて読むことになったのが本書。ヒッチコックが好きで好きでたまらない著者によって、ヒッチコックの魅力が熱く語られている。
特に面白かったのが、ヒッチコック映画の骨格をつくっているサスペンスとショックの使い方についての指摘。このサスペンスとショックの構成、組み合わせによってヒッチコックは映画をつくっていたと言っても過言はないのではないか。サスペンスをつくるための小道具(コップとかナイフ)や影をうまく使いながら、サスペンスをもりあげる、そこにヒッチコックの映画の面白さがあるというのが、植草のヒッチコック論の根幹をなしている。非常に的をついた指摘だと思う。ヒッチコックの映画がまた見たくなる一書である。復習にはならず、いろいろなことを忘れていることもよくわかり、つまりはもう一度映画を見直すことにはなりそうなのだが・・・・
ヒッチコックの映画はたぶん二度以上見るとその良さがわかるような気がしてきた。