藤田嗣治時からエセーニン

雨が降るかもということで、夜明け前に走りにでかける。船溜の池には鳥たちがいっぱい。長浜の野鳥の池にもずいぶん鳥が集まってきている。気持ちよく10キロ走る。
11時前に家を出て、弘明寺で降りて南図書館で予約した本を受け取る。この頃から雨が降り出す。竹橋の近代美術館へ。目当ては藤田嗣治全コレクション展。戦争画に圧倒される。暗い色調のなかで惨殺される兵士たちが描かれているのを見て、鳥肌がたってきた。兵士たちの目のなんと空虚なことよ。恐ろしい画だ。
早稲田に出て、今日もオトボケでカレーを食べてから桑野塾会場へ。
今日のお題はエセーニン。「黒い人」という詩の訳をめぐっての染谷さんと内村さんの私信のやりとりが中心であったが、この訳について武隈君の訳も紹介されたり、桑野さんが訳するとどうなるのかとか、実に多角的に見ることができて、いかにも桑野塾らしくてよかった。斎藤さんの報告もかろやかなもの、「私のエセーニン」というタイトルにふさわしく、自分との関わりを随所にはさみ、思わず聞き入ってしまった。いい会だった。
図書館に本を返却して金の鈴へ。
帰りの電車の中で桑野さんから聞かせてもらった内村さんと染谷さんの話の他に、原さんや江川さんと内村さんの確執のエピソードがなかなか興味深いものだった。