デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

発掘捏造

2015-11-07 17:57:47 | 買った本・読んだ本
書名 「発掘捏造」
著者 毎日新聞旧石器遺跡取材班 出版社 新潮社(新潮文庫) 出版年 平成15年
書名 「古代史捏造」
著者 毎日新聞旧石器遺跡取材班 出版社 新潮社(新潮文庫) 出版年 平成15年

2000年10月毎日新聞の独占スクープにより明らかになった発掘捏造事件は、いまだに考古学に大きな傷跡を残している。上原善広『石の虚塔』 の冒頭はこの事件を引き起こした「神の手」と呼ばれた藤村の事件後を取材したときのエピソードを紹介しているが、オペラの「道化師」を大きな音で聞いている藤村の姿はとにかくグロテスクであった。この男によっていままでの考古学・古代史の研究が大きな停滞をもたされてしまったことの重大さを、張本人がわかっていないようでもあった。この二冊の本はこの事件をスクープした毎日新聞取材班による、取材の記録と、事件発覚後の考古学会の動きを、藤村証言のスクープを通じて追ったものである。なにより取材したものだけにしかわからない捏造をはかった現場の模様、さらにはその取材記録(映像や写真)を本人につきつけて、認めさせる場面には迫力がある。しかしその過程を見るなかで、どうして捏造と事実にマスコミや学会は気がつかなかったのか不思議でしかたがなかった。次々に5万年単位で旧石器の遺物が神の手によって見つけられてしまうということ自体、どう考えてもおかしいと思うべきであるし、大体何十キロも離れたところで、同じ石器の部分が別々に発見されて、照合したら確かに同じものの違う部分だったという、漫画のような話を信じてしまったのだろう。古代へのロマンを追うあまりのことなのだろうか?それにしてもどれだけ多くの関係者が彼によって運命を激変させられることになったのだろうか?
ひとつは続編の「古代史捏造」の中で追求されている考古学会の独特の閉鎖性と学閥の対立がそうしたことを助長しているのだろう。もっとオープンであれば、絶対に起こり得なかった事件であることは間違いないだろう。



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久々の家での休日

2015-11-07 09:42:18 | お休み日記
本当に久しぶりに休日を丸二日家で過ごせる。なんかワクワクしてしまう。昨日酒を飲まなかったこともあるが4時起き。机の上の片づけしながらラジオを聞く。6時過ぎにベイサイドまで走る。走り出してある異変が。内股がなんか張っている感じ。昨日の乗馬のせいだ。走ってから40分ぐらいしてから違和感なく走れるようになった。一風呂あびたあとバラカンさんの「ウィークエンドサンシャイン」。先週の1972年のアルバム特集の続きみたいな感じ。懐かしのオールマンやバンドの曲が流れる。先週の曲目リストを見たらトップに流れたのがサンタナの「キャラバンサライ」、このアルバムやオールマンの「イート・ア・ピーチ」はよく聞いたアルバムだ。曲を聞きながら机の上の片づけ。この整理作業が大事。きれいにするのももちろんだが、自分がファイルしたものを最近はよく忘れてしまうので、これを執拗に繰り返すことが大事になる。先生の帰りの航空券をネットで予約したあとに、カードで購入、面倒くさかったがなんとか完了。
昼飯を食べてからはサッカーのJ1の試合を見て、録っておいた「相棒」の一回目を見る。夕飯は久しぶりに魚屋さんの刺身を食べながら一杯。NHKスペシャルの兵馬桶と始皇帝を見る。兵馬桶の中に、力士を模したものがあるという。やはり展覧会見に行くかな・・・・
ゆっくり休めた一日であった。

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