日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
“ねじ花”の花の捩れで、色々思いました
近所の公園を歩いていたら、足元の芝生混じりの草地に、沢山の “ネジ花” が咲いているのを見つけました
ネジバナ(捩花)は、ラン科ネジバナ属の小型の多年草で、別名を“モジズリ(綟摺)”とも呼ばれています
明るい草地に生え、6月中旬~7月中旬に、小さな花が多数細長い花茎に真っ直ぐ上に向かってらせん状に咲きます
「捩れた花序をつける花」ということで、「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ねじり草(そう)」といった和名の由来になっています
なんで捩れるように花が咲くのかちょっと不思議です
皆同じ方向に花が開くと、茎が重くなり頭を下げるので、虫たちが集まりにくいという事なのでしょうか!?
周りの芝生などから少しでも高く生えるためには、ネジって育つと姿勢よく上に伸びます まさに機械部品のネジと同じ理屈なのですが、自然に身についたこの植物の性質に分けもわからず感心しています
捩れには、右巻き左巻きが約1対1になるようで、生長の時にどちらに捩れるかどんな条件があるのでしょう
“ネジバナ”を単独で鉢植え栽培をしようとすると、栽培がかなり難しいといいますが、捩れ理由と合わせなんか面白い事がわかるかも・・・
“ネジバナ”の根は、菌根(=菌類が植物の根に侵入して形成する特有の構造を持った共生体)となって菌類と共生しているそうです
この“ネジバナ”に共生する菌根菌(いわゆるキノコとして知られている生物を含むグループ)として知られるもののひとつは、植物遺体を分解して生活する担子菌だそうですから、“ネジ花”が咲くところはキノコも生えやすい環境下といえるのかもしれません
“ネジ花”の別名“モジズリ(綟摺)”は、「もじれ乱れ」るから呼ばれて名前のようで、百人一首で歌われた中での言葉「もぢずり」は、“ネジ花”の「もじずり」とは違っているようです
百人一首の歌を元に、『伊勢物語』初段の有名な歌があります
『みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに』
歌の意;(陸奥のしのぶもじ摺りのように、つれないあなた故そ、 私の心は千々に乱れています)
“ネジ花”の 花言葉は、「 秘密の思い出 」、「 思慕 」 です
“ネジ花”の捩れは、色々の思いがありますね こんな句を見つけました
『 ネジバナや あれやこれやの ねぢりかな 』 ( ネット句から )
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芝生の中では放任でも増える。鉢植えでの栽培は難しい理由は理解できた。けれど芝生の中の担子菌は眼にみえないからねぇ。