日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
「冬栗」って言葉は、ないかもしれないけど・・・
先だってクリ園の側を通ったら、栗の木に「いがぐり」が残っていました
寒くなったこの時期に、枯れ葉をつけた「いがぐり」が落ちずに残っているなんてとても奇妙に、いえ不思議に見えました
私はこれを「冬栗」と名付けてみました
栗は落葉性高木で、高さ17m、幹の直径は80cm、あるいはそれ以上にもなりますが、クリ園の栗は手近で採れるほどの高さです
でも青空高く、「いがぐり」が映えていました
栗の葉は長楕円形か長楕円状披針形で、やや薄くてぱりぱりし、葉の縁には鋭く突き出した小さな鋸歯が並んでいます
栗の花は雌雄異花で、いずれも5月から6月に開花し、全体にクリーム色を帯びた白い花です
栗の花の香りは、スペルミンという人の精液の臭いに似た独特の強い香りで、昆虫が沢山集まり、虫媒されます
生っている「いがぐり」を見ながら、「いが」について色々考えてみました
「いがぐり(毬栗)」の「いが」は、雌花の総ほうが発達したものです
栗の雌花の集まりは、雄花の穂の基部につきます
雌花は普通3個集まって鱗片のある総ほうに包まれ、受精が済むと総ほうが発達し雌花全体を包み込んだ、いわゆる「いが」になります
9月から10月頃に実が成熟すると、自然に「いが」のある殻斗が裂開して中から堅い果実(=堅果であり種子ではない)が1~3個ずつ現れます
尚「栗」はブナ科ですが、ブナ科植物の果実総称である「どんぐり」とは区別され、「クリ(栗)」、または「クリノミ(栗の実)」と呼ばれます
「いがくり」は四裂して実が現れ、“いがより栗”・“いがも中から割れる”といった、「いが」に関したことわざがあります
前者は、“痛い「いが」より中のおいしい栗が良い”ということから、ガミガミ怒る人よりもご馳走してくれる人(甘いことを言う人)の方が良い、という意味です
後者は、実を固く包んでいる棘のある「いが」も、秋になると自然に割れることから、人も年頃になると自然に色気が出て熟れることを意味しています
これだと「いが」は邪魔者扱いですが、栗の「いが」を天井に播いてネズミ除けにしていたり、「いが」に含まれるタンニンを利用した草木染めに使われたりと利用もかってはされていたようです
栗を食べると、穴がないのに、中に虫がいるのに出くわします
一体どこから入るのでしょう
調べてみたら、その虫は「クリシギゾウムシ」か、「クリミガ」だそうで、実が若いうちに卵を産み付けるため、実が成長するうちに穴はふさがれてしまうのだそうです
尚、穴が開いてるのは、中の幼虫が実を食べて外に出てきた後だそうで、外から食い破ってではなさそうです
更にこの幼虫は美味しい栗を食べて育つので、間違って食べても毒にはならず、幼虫のみを食しても「蜂のこ」同様美味しいとか…でも食べられませんね
こんな句を見つけました
「 栗虫に 生れて栗の 中にゐる 」
この意味は、そのままに読み取ると、「 クリ虫に生まれて、クリの中で死す 」です
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