日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
ローズマリーはハーブの王様です
ローズマリーが花屋さんの花棚や、公園の生け垣等々、あっちこっちで最近よく見かけます
先日、スーパーの花棚で、鉢植えのローズマリーが並んでいました
ローズマリーは、シソ科、ロスマリヌス属の常緑性小低木で、ハーブの仲間です
原産地は地中海沿岸地方・草丈20~30cmほどの匍匐性種(ほふくせいしゅ)、30~150cmほどの半匍匐性種、2mほどの立性種の3タイプに分けられます
ローズマリーには、実益をもたらす芳香や薬効に加え、冬も緑を保つ葉が永遠の象徴にされたり、愛や貞節を表わすシンボルにもなったりと、古くから、永く人々に親しまれ続けてきました
日本でも、ハーブが一般的に知られ始めた80年代頃から、先ずスパイスとして、それから精油としての利用も広まり、現在に至っています
枝葉を乾燥させたものは、肉料理を中心に使われ、匂い消しに加え、殺菌作用で肉の鮮度を保つ作用もあるそうです
「ハンガリー水」の伝説でも知られる薬効は、優れた抗酸化力により実証され、ポリフェノールの含有量も大変高い事がわかっています
その他にも、血行を改善したり、炎症を抑制したり、花粉症を和らげたり、育毛効果を表したり、その効果は枚挙にいとまがありません
記憶力や集中力を刺激する作用は、脳神経細胞維持とも関わる効果が報告されているとの事で、研究が進めばアルツハイマーやパーキンソン病に対する効果も期待できるとか・・・
こう聞く万能効果期待のできるなんとも素晴らしい植物といえます
花棚で鉢植えされていたローズマリー ・・・ 青々した葉の間に、花が一輪咲いていました
ローズマリーの開花期は3~6月です
暑さ・寒さ・乾燥に強く育てやすい植物とされています
花は枝先の葉腋に付け、花径1~2cm・シソに似た小さな唇形をしています
花色は、ピンク、白、紫、ブルーなどがありますが、ブルーが一般的みたいです
細枝を四方に出し、長さ2cmほどの葉はやや肉厚で対生し、ろう質で針状の葉を密生させます
葉の成分には、「ロスマリン」という精油が含まれています
ローズマリーは古代では結婚式の装飾品として使用されたり、ローズマリーの強い芳香には殺菌効果があるので、疫病が流行ると常に持ち歩き、匂いを嗅いでいたり、更には肉類の腐敗をやわらげ、保存のするのに役立つと信じられ利用されていたそうです
ローズマリーの花アップ ・・・ 今年は暖冬で狂い咲きなの!?
現在でのローズマリーの活用法の一番には、 香水の原料や老化防止の成分があるといわれることにあります
「若返りのハーブ」としての利用は、爽やかな香りが気分をリフレッシュさせることから、更に脳を刺激するので、「記憶のハーブ」として・・・
またこの香はアオムシが嫌うので、害虫の被害を防ぐ「コンパニオンプランツ」としても利用されています
料理の香味づけに、花は生で料理の飾りつけとして彩りも添えます
また茎や葉を煮出した液は染料として、あるいはハーブバスやローション、アロマテラピーとして利用されています
またこの花からとった蜂蜜は極上品とされています
凄い多様なローズマリーの効用を知ると、ハーブの王様に相応しいと納得しています
我が家にはローズマリーはないので、今度早速植えておこうかな
ローズマリーは、タネまきと、さし木で増やすことができるそうです
タネは4月~5月頃にまき、その年は秋になっても10cmくらいまで・・・
冬を越し、翌年急激に生長し花が咲きます
さし木は花の咲き終わった春か秋に行うといいようです
仕方は新芽を付け、茎の長さを5~6cmくらいに切り、下の方の葉を取り除いて土に挿します
根がでてくるまで1ヶ月ほどかかりますが、その後の生育はタネをまいて育てるよりは早くて楽です
ローズマリー の花 アップ
数あるハーブの中でも、とりわけ強い薬効と秀でた香りのローズマリーはそれに似合った花言葉が沢山あります
ローズマリーの花言葉は、「再生」、「追憶」、「思い出」、「あなたは私を蘇らせる」、「貞節」、「誠実」、「変わらぬ愛」、「私を思って」、「静かな力強さ」 です
ローズマリーの薬効は、特に女性の強い味方として古くから数々のエピソードを通じ、称えられてきました
中でもエリザベート王妃の「ハンガリー水」のエピソードはとても有名です
『14世紀のハンガリー、修道院に伝えられていた秘蔵のハンガリー水の処方によって持病を治したエリザベート王妃は、白くなった髪もつやつやの黒髪に戻り、70歳を過ぎてからポーランド王のプロポーズを受けた』とか・・・これってまさに「再生」の物語ですね