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‘ヤブカンゾウ’(別名:‘ワスレクサ’)の花が咲く時期です

この季節(7~8月)になると、‘カンゾウ(菅草)’の花が咲き始めています
車を走らせていて、しばしば思わぬところで、‘カンゾウ’の花を見かけます
‘カンゾウ’はユリ科のヘメロカリス属で、有史以前に中国から帰化したといわれ、寺院によく植えられていましたが、今は全国の野原や林の縁などに生えています
大きく分けると、 ‘ノカンゾウ’ と ‘ヤブカンゾウ’ の二種類あり、先日見かけた‘カンゾウ’は‘ヤブカンゾウ’です
‘ノカンゾウ’の花は一重・別名は‘ベニカンゾウ’といいます
‘ヤブカンゾウ’の花は八重・別名は‘ワスレクサ’と呼びます


    群馬・高崎観音山公園で見かけた‘ヤブカンゾウ’です
‘アジサイ’花と競って咲いていました

オレンジ色の鮮やかな花が一日でしぼむ‘ヤブカンゾウ’の花は、‘ワスレクサ’の名づけが分る感じです
そんな‘ワスレクサ’の 花言葉は、「 悲しみ・憂いを忘れる 」 だそうです


    広々とした畑中の道縁で咲いていた‘ヤブカンゾウ’です

‘ヤブカンゾウ’の咲いていたこの辺りは古墳群があるようで、花の咲いていた近くでも発掘調査が行われていました
古代から咲く‘カンゾウ’の花を、往時の人はどんな想いで眺めていたのでしょう

万葉集歌を見つけたので、紹介します

“ 萱草(わすれぐさ)   わが紐(ひも)に付く  香具山(かぐやま)の   故(ふ)りにし里を   忘れむがため ”
                              大伴旅人 (万葉集)
  〔意訳〕 「 この花を着物のひもにつけておくと、 嫌なことを忘れさせてくれるそうだ」
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