ダンポポの種

備忘録です

おもいで(その4)

2007年09月17日 19時32分05秒 | 旅のあと
◎乗り歩き1日目(続きの続き)
成田空港→(総武快速線直通)→品川

急遽決心して、成田空港駅まで足を伸ばしてはみたのですが…、
成田空港駅では出札口に続いて〝検問所〟があるとは知らず、少々ました。

「パスポートを拝見。無ければ、何か、身分を証明できるものを…」

と、係員が呈示を求めてきます。

免許証を持っていて良かったぁ!!
これが無かったら、私の財布には身分証明できるモノなんて入ってないです。
アルプラのHOPカード…!(←絶対無理)

思いつきで空港駅まで乗ってみただけなので、空港見学は一切省略。
私はすぐに引き返しました。(テツ、本領発揮?!)

券売機で、成田までの乗車券(周遊きっぷエリア外のぶん)とともに、
品川までのグリーン券(950円)を買いました。
ここからは、「普通列車のグリーン車に乗ってみよう!」に取り組んでみます。

いま乗ってきた電車の折り返し便、成田空港14時00分発の久里浜ゆきに乗って、
品川(15時35分)までグリーン車2階席で過ごしました。
余談ですが、成田空港駅に発着する普通列車は1時間に1本しかないのですね。
成田~成田空港間の線路容量の問題か?
関空快速みたいに頻繁に走っているものと思い込んでいました。

しかし、さすがにグリーン席は快適です。2階席は窓も大きかったです。
グリーン料金が必要なので、日常的に利用するには決して安いものではないと思うのですが、
途中駅から少しずつ乗客は増えてきて、
東京へ着くころには半数近くの座席が埋まっていました。
『昼間でも、グリーン車に乗る人が結構多いのだな』
というのが私の感想です。

ほかの乗客の様子を観察していると、
グリーン車乗客の半数近くが「Suica」(スイカ)を使っているようでした。
頭上のランプのところに〝タッチ〟するやつです。
残り半数の乗客は、私のように「グリーン券」(切符)を持って乗っている客でした。

グリーン車専属の乗務員が客室をこまめに巡回していました。
グリーン券(切符)で乗っている客の席については、検札が済み次第、頭上のランプを緑色に変更してくれます。乗務員が端末を持っているようでしたが、しかしまあ、すごい仕組みを作り上げたものですね。


このグリーン車に乗ってみて、気が付いたことをもうひとつ。

「自分の席で〝飲食〟する乗客が、意外に多い。」

ということです。

確かに、リクライニング・シートの背面には大型テーブルも付いているので便利です。

『〝ここ〟で飲食するのはOKなんだな…』

と、私も学習しました。そして、

『ならば、明日の昼食は、湘南新宿ラインのグリーン席で、駅弁とビールだな…』

と、ひそかに決意…!



品川→浜松町→(東京モノレール)→羽田空港第2ビル

品川から京浜東北線(209系)で浜松町まで行き、羽田空港ゆきの東京モノレールに乗ってみました。

急遽決心して成田空港駅まで行ったので、
『じゃあ、羽田空港にも行っておくか』
という感じのアドリブです。
特筆すべきは、『周遊きっぷ』で東京モノレールにモノレール(にも乗れる)ことです。
少し不安に思いながら、モノレールの改札機に『周遊きっぷ』をそっと通してみたら、あっさりクリアー!
「へい、いらっしゃい!」っていう感じか。

降り続いた雨は、ようやく峠を越したのか、空を覆っていた雲も途切れ始めて、
モノレールの車内には夕日もさしこんできたりしました。

浜松町から空港までノンストップで走る「空港快速」に乗ったのですが、
途中の駅で前を行く普通列車を追い抜いたりして、
なかなかスピード感がある走りっぷりでした。
モノレールどうしの追い抜きとは、驚きました。


羽田空港→(京浜急行・都営浅草線・京成)→市川真間

成田空港駅に立ち寄ったあたりから〝当てずっぽう〟の乗り歩きになりましたが、
羽田で夕日を眺めることができて、うまい具合にスケジュールが収まったという感じです。

羽田空港駅からは、京浜急行~都営浅草線~京成の相互乗り入れルートをたどって、
夕方6時頃に市川へ戻りました。
京成線の駅は、「市川」ではなく「市川真間」(いちかわまま)というのです。


1日目の乗り歩きは、ここまで。



↑都営浅草線にある「本所吾妻橋」駅の駅名標。なんだか、気に入った駅名です。


(乗り歩き2日目につづく)



おもいで(その3)

2007年09月17日 17時29分37秒 | 旅のあと
◎乗り歩き1日目(続き)
初乗りをするために出向いた
「つくばエクスプレス」の車内で発生した、
まさかの問題!?

それは…

ちょいと、言いにくいことですが、

私…、電車が走り出すと、すぐに寝てしまった…。

              

つくばエクスプレスに乗る ということは、

今回の旅行の「取り組み目標」のひとつでした。

そのことは分かっていたんだけれど、すぐに寝てしまって…。

                

守谷駅に停車するときに〝ハッ〟と気がついたのですが、また寝てしまって…。

              

そのまま、終点のつくば駅に着いてしまいました。

秋葉原からつくばまで、所要45分。
はっきり言って、ほとんど全区間、寝てましたぁっ!

『眠り込んでしまうぐらい快適な乗り心地でしたよ!』ということで。

(開き直ったな…)


土浦→(常磐線)→我孫子→(成田線)→成田→成田空港

初乗りにも関わらず全区間を〝寝て過ごした〟というのは、さすがに、へこみます。
『つくばから秋葉原へ向けて、もう一度乗り直そうか?』
と一瞬考えましたが…、
まあ、そこまでつくばエクスプレス(TX)にこだわる意気込みはもともと無いので、
今回はこれで良いです。
逆に、「全区間を寝て過ごしたこと」こそがTXの思い出になる…ってもんです。

    

くどいですが、天気は最悪です。つくばも、雨でした。

降りしきる雨の中、私は、
つくば駅のバス乗り場(つくばセンター)を11時ちょうどに発車する、
JR土浦駅ゆきのバスに乗りました。
土浦駅までは、所要30分ぐらい。
乗客は10人たらず。
途中の停留所での乗降はあまりなく、道路も空いていて、すいすい走りました。

つくば研究都市というのは、この辺りのことを言うのでしょうか。
たくさんの建物が林立している街なのだろうと勝手に想像していたので、
ちょっとイメージと異なる風景でした。


土浦駅から、JR線(常磐線)に復帰です。
もっとも、『周遊きっぷ(東京ゾーン)』が使える区間は常磐線の取手駅までなので、
ここ土浦駅はすでにエリア外。
TXに乗ってきたことで、周遊きっぷのエリア外に出てしまったことになります。
土浦駅の券売機で取手までの乗車券(480円)を買ってから乗車。

11時46分発の上野ゆき(E531系)に乗りました。
『時刻表」によれば、これは勝田から走ってきた列車のようですが、
土浦から乗り込む客は少なく、車内も空席がちらほら…という状況。
立っている客はいなかったです。
さすがに、この時間帯は車内も空くのですね。

立っている客がいない中、私はひとり「運転席かぶりつき」対応をとって、居眠り防止に努めました。

前方を眺めていると、
線路上で十羽ぐらいのカラスが塊のようになって、もみあっている場面に遭遇しました。
エサを奪いあっているのか…?
でも、この電車の進路となる線路上にいるので、非常に危ないです。

〝ファ~~ン〟

と、警笛が鳴らされました。

群れていたカラスのうち半数ぐらいが、驚いたように飛び立ちました。

〝ファ~~ン〟

と、二度目の警笛。

カラスたちも、接近する電車の〝気配〟は感じているはず。

ついにエサを諦めたか、線路上に残っていたカラスたちが一斉に飛び立ちました。


あーっ!! まだ、一羽残っている!


もう、電車は直前まで迫っています。

運転席かぶりつきポジションの私は、
決定的瞬間の目撃者になってしまうのではないかと、ハラハラしています。
(なら、見なければいいだろうが!)

〝ファ~~ン〟

三度目の警笛が鳴らされたのと同時に、最後の一羽も飛び立ちました。間一髪セーフでした。

警笛は3回も鳴ったけれど、減速する気配はまったくなかったですね。
ある意味、運転士も大変だなぁ。

取手駅はスルーして、そのまま『周遊きっぷ』のエリア内に入り、
12時23分着の我孫子駅で下車しました。
ここから先は、成田線に歩を進めようと思います。


ちょうど昼を過ぎたので、我孫子駅ホームの立食いそばで簡単に昼食を済ませました。

「天ぷらそばと、おにぎり、お願いします」
「おにぎり、無いんですよ」

おにぎりが無いって…、なぜ。


我孫子12時46分発の成田ゆきに乗り込んで、「午後の部」がスタートです。

うすい緑色の帯を巻いたE231系の5両編成でした。
常磐線の快速電車と同じ車両ですね。付属編成を単独で回しているということかな。
座席がほぼ埋まるぐらいの利用状況で、立っている乗客は少なかったです。

大きなトランク・ケースを携えた乗客も何人かいて、
この路線が成田空港へのアクセスとしても利用されていることを知りました。
我孫子~成田間は普通電車しか走っていませんが、
常磐線沿線の人々ならば空港アクセスに便利そうですね。

「宮脇俊三氏の『最長片道切符の旅』にも、成田線を通ったときのことが書かれていたな…」

ってなことを思い出しながら、電車の揺れに身をまかせていたら、また寝てしまって…。

              

我孫子から約40分で、終着の成田駅に到着。

私は最近までずっと、我孫子~成田間が「成田線」だと思っていました。
でも、路線図をよく見ると、佐倉~松岸間や成田~成田空港間も、成田線に含まれていますね。
成田周辺の線路は全て「成田線」ということか…。

乗客のトランク・ケースを見て心が動いた…、というわけでもないですが、
せっかくここまで来たので、成田空港駅まで行ってみることに急遽決心しました。
『周遊きっぷ』のエリアは成田駅までなので、
成田~成田空港間を往復するぶんは別会計ということになりますが…。(片道230円です)


(つづく)