ダンポポの種

備忘録です

おもいで(その6)

2007年09月20日 01時00分48秒 | 旅のあと
◎乗り歩き2日目(続き)
亀有→上野→東京→(東海道本線)→横浜

亀有で「両さんの銅像」を見たあとは、
常磐線の各駅停車(東京メトロ6000系)と快速(E231系)を乗り継いで上野へ。
さらに、山手線外回り(E231系)に乗って、午前11時半ごろに東京駅へ着きました。

東京駅といっても、まだ京都への帰途につくのはもったいない時刻です。
せっかく『周遊きっぷ』を持っていることだし、〝もう一回り〟してこようと思います。
夕方に再び東京駅へ戻ってくるので、ここまで大事そうに持ち歩いてきた荷物類をコインロッカーに預け、
身軽になりました。

    

東京11時53分発の東海道線・熱海ゆき(E231系)に乗り込み、大船へ向かいます。
車内は空いていて、ロングシートにゆったりと座れました。
電車が走り出すと適度に揺れが加わって、まもなく、寝てしまって…。

              

昨夜は、身内宅でちゃんと寝たんだけどなぁ。
どうして、こうも眠たくなるのか…。

熱海ゆき(東海道線の電車)に乗っているので、『周遊きっぷ』が通用するのは大船駅までです。
車内で眠りこけて大船を乗り過ごすようなことになると、そのままエリア外に連れ出されてしまうので、
要注意です。
…と分かっていながら、寝てしまって。

              


ふと…、ドアが開く気配を感じました。

『…んっ、駅! 大船か?!』

と気づいた私は、バッと立ち上がって大急ぎで電車を降りました。

間一髪だったと安堵しながら、降り立ったホームを見渡すと、

『ここ…、横浜駅じゃないか!』

という具合で。

いま乗ってきた電車はまだ目の前に停車中で、ドアも開いていましたが、
大急ぎで降りてしまった手前、いまさら車内に戻りにくくもあり、
そもそも、大船へ向かわねばならない格別な用件が無いことから、
このまま横浜で〝下車〟することに決定。
あっさり計画変更です。


ここからは、Uターンして、湘南新宿ラインで大宮へ向かうことにします。
湘南新宿ラインのグリーン席で、駅弁&ビールの昼食を楽しもうという魂胆です。

さきほど大船を目指そうとしたのは、
Uターン後に湘南新宿ラインの列車に乗れる距離を少しでも長くしようという思いからでした。
まあ、それが横浜→大宮間になったとしても、車内で駅弁を食べるには十分な距離だし、
私の中では問題ありません。

一旦、横浜駅の改札を出て、券売機で大宮までのグリーン券(950円)を買いました。
さらに、売店で「シウマイ弁当」と「缶ビール1個」を入手。

『よし、準備OKだ!』


列車内での食事は、鉄道ファンにとっても至福のひとときです。

車窓を眺めながらの食事に思いを馳せつつ、
私は意気揚々と、湘南新宿ラインが発着する「10番のりば」のホームへと階段を上がりました。

階段も、ホームも、なかなか人が多いです。

『さすが、横浜っ!』

とかなんとか、心の中で余裕をかましたりして。


しかし、そんな精神的余裕は、ここまででした。

ホーム上をキョロキョロと歩いてグリーン車が停止する位置までやってきたとき、

私の目に映ったのは、

「グリーン乗車位置」に伸びた、乗客の長い列でした。


(つづく)