ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月10日(金)~8月12日(日)]

2018-08-14 22:27:50 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸5月=11本、6月=8本、7月=10本。6~7月にはとくに興味をそそられる映画が集中したこともあって、年間100本観た昨年を上回るペースになってしまいました。これでは支出がかさむばかりだし、VRが現実を侵食してきてるかも(?)という思いもあります。私ヌルボも「レディ・プレイヤー1」の世界に入りかけてる?(笑) (あ、「エンダーのゲーム」(映画じゃなく小説の方)あたりからかな? あの発想は。)
 その間そんな「興味をそそられる映画」を観に東京まで何度も足を運びましたが、その中のかなり多くが近所のシネマ・ジャック&ベティで今後上映予定とは・・・。ホン・サンス監督の4作品も入ってます。観てない映画でこれは行かずばなるまいて(←死語か?)というのが「ザ・ビッグハウス」「私はあなたのニグロではない」等々。あ、これも近所の横浜シネマリンでは8月18日から<ベルイマン生誕100年映画祭>ですと!? うー、2回恵比寿まで行ったのにー。まあ、未見のものを観ることにするか。(・・・などといってるとまたリアルの世界から遠ざかりそう。)

▸韓国では、たぶん今日観客動員1千万人に到達する「神と共に-因と縁」に続きファン・ジョンミン主演の「工作」が好調にスタートしました。下記のように、過去の北朝鮮に対する諜報活動に直接関わった実在の人物・事件を素材とした映画で、個人的には興味深い内容です。
 日本で話題の例の「カメラを止めるな!」は韓国で8月23日公開。では今のところほとんど話題になってませんが、富川国際ファンタスティックで観た人たちは「こんなに笑ったのは久しぶり」等々大変好意的なコメントを書いています。
 一方、現在日本で公開中or近日公開の韓国映画でオススメの作品・期待の作品というと、うーむ、なかなか出てこないゾ。「1987、ある闘いの真実」は9月8日公開か。あ、8月19日から早稲田松竹で「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」「ペパーミント・キャンディー」の2本立てがある! これはぜったいオススメ! 一般料金1300円だし。あと新宿シネマートで上映中の「沈黙、愛」はちょっと気になる、かな。
    
「朝鮮日報」8月10日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)

촘촘하게 빚은 첩보 심리극
안기부 공작원 박석영(오른쪽)과 북한 간부 리명운은 서로를 믿지 못하면서도 조금씩 다가선다.

 《週末の劇場街》で紹介

  「工作」



   緻密に作られた諜報心理劇

 [写真説明] 安企部工作員のパク・ソギョン(右)と北朝鮮の幹部リ・ミョンウンはたがいに信じられなくても少しずつ近づいていく。

 「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」
   気分転換にアバの音楽 ! ★★★


 「陸と海の間」

   目も耳も爽やかになる ★★★



 「名探偵コナン ゼロの執行人」

   基本はやるコナンの話 ★★☆

 「陸と海の間」(仮)はアイルランドの大西洋に面した観光地ラヒンチにサーフィンをするために集まった人たちを撮ったドキュメンタリーです。(日本未公開。) 他の作品は先週または以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月14日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
          ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) ダンガル きっと、つよくなる  9.54(1,598)
②(2) アイラ  9.53(1,214)
③(4) ハー・ストーリー(韓国)  9.36(2,034)
④(-) 名探偵コナン ゼロの執行人(日本)  9.31(1,688)
⑤(5) インクレディブル・ファミリー  9.27(9,206)
⑥(7) 劇場版 ハロー カボット:白亜紀時代(韓国)  9.24(1,594)
⑦(8) ブレス しあわせの呼吸[ブリーズ]  9.24(211)
⑧(6) 万引き家族(日本)  9.23(1,766)
⑨(9) ミッション:インポッシブル/フォールアウト  9.15(18,235)
⑩(-) マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー  9.12(3,423)

 ④「名探偵コナン ゼロの執行人」だけが今回の新登場です。毎年4月公開でシリーズ22作目。韓国でも全作公開されていますが、今作はその中でもトップクラスの高い評価を得ています。韓国題は「명탐정 코난 : 제로의 집행인」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(2) 万引き家族  8.13(8)
③(3) ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ  8.00(7)
④(4) 君の名前で僕を呼んで  7.80(10)
⑤(5) ミッション:インポッシブル/フォールアウト  7.56(9)
⑥(6) 犬ヶ島  7.50(10)
⑦(7) 聖なる秩序  7.40(5)
⑧(8) インクレディブル・ファミリー  7.33(9)
⑨(9) ザ・スクエア 思いやりの聖域  7.25(12)
⑩(10) 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア  7.14(7)

 順位・評点とも前週と同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月10日(金)~8月12日(日) ★★★

         「神と共に-因と縁」、早くも観客動員1千万人目前

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・神と共に-因と縁(韓国) ・・・・・・8/01 ・・・・・・・・1,570,941・・・・・・・9,631,145 ・・・・・・・80,478 ・・・・・・1,380
2(22)・・工作(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・8/08 ・・・・・・・・1,424,800・・・・・・・2,066,387 ・・・・・・・17,850 ・・・・・・1,317
3(6)・・マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー・・8/08・・・・518,872 ・・・・・・・・861,699 ・・・・・・・・7,434 ・・・・・・・・724
4(新)・・モンスター・ホテル・・・・・・・・・・8/08 ・・・・・・・・・345,987 ・・・・・・・・511,248 ・・・・・・・・3,786 ・・・・・・・・715
       クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!
5(2)・・ミッション:インポッシブル・・・7/25・・・・・・・・・・243,591・・・・・・・6,152,524 ・・・・・・・52,096 ・・・・・・・・521
       /フォールアウト
6(新)・・名探偵コナン:ゼロの執行人(日本)・・7/25 ・・・146,306・・・・・・・・242,161 ・・・・・・・・2,142 ・・・・・・・・510
7(3)・・劇場版 ハロー カボット ・・・・・・7/25・・・・・・・・・・・62,179 ・・・・・・・・785,353 ・・・・・・・・5,882 ・・・・・・・・277
       :白亜紀時代(韓国)
8(4)・・インクレディブル・ファミリー・・7/18 ・・・・・・・・・23,115・・・・・・・2,998,036 ・・・・・・・24,278 ・・・・・・・・105
9(7)・・万引き家族(日本) ・・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・13,185 ・・・・・・・・123,889 ・・・・・・・・1,040・・・・・・・・・・61
10(5)・・神秘アパート・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・・11,368 ・・・・・・・・667,872 ・・・・・・・・4,925・・・・・・・・・・98
       金色トッケビと秘密の洞窟(韓国)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「神と共に-因と縁」は一両日中に1千万人を超えます。その先どこまで伸びるか注目。昨日突破という驚異の数字を記録しました。明日8日には700万を超え、週末には1000万人に達する見込み。その8日にはファン・ジョンミン主演の「工作」が公開されますが、はたして・・・。
今回の新登場は2・4・6位の3作品です。
 2位「工作」は、北朝鮮の核開発という状況下での諜報活動という、まさに今日的な問題を取り上げたドラマ。国軍情報司令部の少佐出身のパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は、KCIAの後身の国家安全企画部[安企部]にスカウトされ、<黒金星>というコードネームで北朝鮮の核の実態を探るため北朝鮮の高位層の内部に潜入するように指令を受けます。安企部海外室長チェ・ハクソン(チョ・ジヌン)と大統領の他には家族でさえも彼の実体を知らないまま、彼<黒金星>は対北朝鮮事業家(広告業者)に偽装して、北京駐在北朝鮮の高位幹部リ・ミョンウン(イ・ソンミン)に接近します。そして数年にわたる工作の末、彼を通じて北朝鮮権力層の信頼を得て北朝鮮内の広告撮影独占権を獲得し、北朝鮮を何度も訪問するようになります。ところが1997年。韓国の大統領選挙の直前に<黒金星>は南北首脳部間の秘密の取り引きを内容を知り、これまで 祖国のために信念をもって工作を遂行してきた彼はどうしようもない葛藤に陥ります・・・。この作品は相当部分事実に基づいています。<흑금성 사건(黒金星事件)>で検索するといろんな記事がヒットします。本作の主人公パク・ソギョンのモデルはパク・チェソという人物。上記の1997年大統領選云々とは、進歩系・金大中候補に対する保守系・李会昌候補に有利になるよう上から「ある工作」を指示されて・・・という<銃風事件>のことです。この映画に対するネチズンの評価は10点が44%で1点が27%。例によって進歩系と保守系で明確に分かれているようです。(主人公を「北」寄りとみて・・・。) 原題は「공작」です。
 4位「モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!」は、2012年・15年に続くアメリカのほのぼのモンスターシリーズの第3作。モンスター・ホテルの支配人として働き詰めの父ドラキュラを見かねて、娘のメイヴィスはモンスター御用達の豪華客船クルーズの家族旅行を提案します。全然乗り気でないドラキュラでしたが、最愛の妻を亡くして以来、運命の女性との出会いはないと思っていた彼は船長のエリカにまさかの一目ぼれをしてしまいます。ところがメイヴィスは・・・。韓国題は「몬스터 호텔3」。日本公開は10月19日です。
 6位「名探偵コナン:ゼロの執行人」については上述しました。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・万引き家族(日本)・・・・・・・・・・・・・・・7/26・・・・・・・・・・・13,185・・・・・・・・123,889・・・・・・・・1,040・・・・・・・・・・61
2(12)・・ノーカントリー・・・・・・・・・・・2008/2/21 ・・・・・・・・・・・5,741・・・・・・・・・77,457・・・・・・・・・・555・・・・・・・・・・27
3(2)・・ザ・スクエア 思いやりの聖域・・・・・8/02 ・・・・・・・・・・・2,134・・・・・・・・・11,360・・・・・・・・・・・94・・・・・・・・・・33
4(3)・・ミラノ、愛に生きる ・・・・・・・・2011/1/20・・・・・・・・・・・・1,561・・・・・・・・・50,544・・・・・・・・・・399・・・・・・・・・・23
5(46)・・ゴースト/ニューヨークの幻・・1990/11/24・・・・・・・・・1,349・・・・・・・・・15,668・・・・・・・・・・・65・・・・・・・・・・・1

 2・5位の2作品が新登場です。といっても、どちらも旧作です。
 2位「ノーカントリー」は、2007年のコーエン兄弟によるアメリカのハードボイルド・スリラーの再上映。韓国題は「노인을 위한 나라는 없다(老人のための国はない)」と、原題「NO COUNTRY FOR OLD MEN」をそのまま訳しています。
 5位「ゴースト/ニューヨークの幻」は、1990年に大ヒットしたアメリカのラブ・ストーリーの再上映。韓国題は「사랑과 영혼(愛と霊魂)」で、コチラは原題「GHOST」から離れてます。
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