ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [10月7日(金)~10月9日(日)]

2016-10-11 23:44:59 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 昨晩はシネマ・ジャック&ベティで深田晃司監督「淵に立つ」を観てきました。先が読めず、緊張の連続で、「エッ!」と驚くシーンがいくつも・・・。第69回カンヌ映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞というのは理解できます。感動するorしない以外にも、映画の価値を測るモノサシはいろいろあるということです。

 そのシネマ・ジャック&ベティでは現在「ダイビング・ベル セウォル号の真実」を上映中。(~14日(金)。) 公式サイト(→コチラ)で今後の上映予定作品をみると、韓国関係では次のようなものがあります。
 「暗殺」(10/22〜)、「将軍様、あなたのために映画を撮ります」(11/12〜)、「華麗なるリベンジ(原題 :検事外伝)」(11/12〜)、「弁護人」(12/3〜)。注目作が次々に上映されます。
 ※まだ全部書き終えていない本ブログのシリーズ記事<多角的に見る韓国映画「暗殺」(ネタバレほとんどナシ)>(直近の第4回は→コチラ。たぶんあと2回続く)を早く仕上げなければ・・・。
 この他に、15日(土)からは「冬の小鳥」のウニー・ルコント監督による「めぐりあう日」、日本の野球を韓国に伝えた在日韓国人選手たちを追ったドキュメンタリー「海峡を越えた野球少年」(2016年内)も上映されます。
 韓国関係映画以外で私ヌルボの期待は、2013年の大感動インド映画「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラーニ監督による「PK」(10/29〜)と、今夏のシネマカリテの<カリコレ>で見られなかった台湾映画「私の少女時代 Our Times」(年内or来年)。他にもいろいろあります。
 こんなに観たい映画を続々上映してくれる映画館がバイクで10分ばかりの所にあるとは、前にも書いたことがたしかありましたが、ホントにラッキーです。

 最近、今年5月にアップした<北朝鮮の女の子の日常ではなく、北朝鮮当局の「ヤラセ」を暴露してしまったドキュメンタリー「太陽の下」>という記事(→コチラ)の訪問者数が急増したので、その理由を探ると、<YAHOO !ニュース>で→7日と→10日の2回にわたってこの「太陽の下」が「太陽の下で 真実の北朝鮮」との邦題で来年1月21日からシネマート新宿等で順次公開されることが決まったと報じたことと関係があるようです。最近は新聞は購読しないでもっぱら<YAHOO !ニュース>等のネットメディアで情報を得ている人が多いとか。その影響力はたしかに大きいものがあります。

 あっ! 注目の<慰安婦映画>「鬼郷」
の上映情報が出たゾ!(→コチラ。) 11月22日。大阪か、うーむ・・・。批判している人たちも上映の妨害はしないで「ここが違う!」等々、言葉や文字で批判してほしいですね。表現の自由が保障されているというのも<日本の誇るべき美点>なのですから。

 大阪といえば、11月3~5日<第2回 大阪韓国映画祭>が開かれます。詳しくは→コチラ

 「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は先週掲載されませんでした。

         ★★★ NAVERの人気順位(10月11日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※評点の後の( )は採点者数

①(1) おばあちゃんの遠い家(韓国)  9.53(92)
②(3) Bringing Tibet Home ~故郷を引き寄せて~(韓国等)  9.39(76)
③(-) ドロップボックス(韓国)  9.33(91)
④(5) KING OF PRISM by PrettyRhythm(日本)  9.32(1,145)
⑤(4) 影たちの島(韓国)  9.27(92)
⑥(9) 私たち(韓国)  9.21(957)
⑦(7) ハドソン川の奇跡  9.19(1,874)
⑧(10) 一死覚悟(韓国)  9.16(241)
⑨(2) 水の息(韓国)  9.16(62)
⑩(8) ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期  9.16(2,400)

 順位の変動はありましたが、初登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) キャロル  8.96(13)
②(2) ラヴニール  8.0(6)
③(3) ハドソン川の奇跡  7.86(7)
④(4) アガシ(韓国)  7.68(18)
⑤(5) 私たち(韓国)  7.66(14)
⑥(-) ドロップ・ボックス(韓国)  7.66(1)
⑦(6) 密偵(韓国)  7.50(12)
⑧(7) ナショナル・ギャラリー 英国の至宝  7.50(4)
⑨(8) ディーブ  7.35(5)
⑩(-) 網(韓国)  7.25(8)

 ⑩「網」だけが今回の新登場です。この作品については後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月7日(金)~10月9日(日) ★★★

         3ヵ月ぶりに外国映画「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」が首位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち・・9/28 ・・・・660,699 ・・・・・・・・・・・1,998,121・・・・・・・・16,216・・・・・・・・・・899
2(8)・・ドント・ブリーズ ・・・・・・・・・・・・・10/05 ・・・・・・・・・・392,348・・・・・・・・・・・・・568,012 ・・・・・・・・・4,896・・・・・・・・・・671
3(1)・・阿修羅(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・9/28・・・・・・・・・・・207,424 ・・・・・・・・・・・2,471,744 ・・・・・・・・19,663 ・・・・・・・・・721
4(3)・・ブリジット・ジョーンズの日記・・9/28 ・・・・・・・・・・138,793 ・・・・・・・・・・・・・625,206 ・・・・・・・・・5,142・・・・・・・・・・449
       ダメな私の最後のモテ期
5(16)・・ラッキー(韓国)・・・・・・・・・・・・10/13・・・・・・・・・・・125,949 ・・・・・・・・・・・・・142,690・・・・・・・・・1,240 ・・・・・・・・・・345
6(4)・・ハドソン川の奇跡 ・・・・・・・・・・・9/28・・・・・・・・・・・・97,942 ・・・・・・・・・・・・・532,973・・・・・・・・・4,538 ・・・・・・・・・・460
7(5)・・密偵(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07・・・・・・・・・・・・56,433 ・・・・・・・・・・・7,458,877・・・・・・・・60,974・・・・・・・・・・386
8(51)・・殺してくれる女(韓国) ・・・・・・10/06 ・・・・・・・・・・・32,470 ・・・・・・・・・・・・・・43,976・・・・・・・・・・・342・・・・・・・・・・313
9(58)・・網(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/06・・・・・・・・・・・・27,177 ・・・・・・・・・・・・・・35,378・・・・・・・・・・・281・・・・・・・・・・381
10(7)・・ピートと秘密の友達・・・・・・・・・9/28・・・・・・・・・・・・18,184・・・・・・・・・・・・・・88,276・・・・・・・・・・・707・・・・・・・・・・138
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 前週1位の「阿修羅」はもう勢いがなくなって後退し、3ヵ月ぶりに外国映画がトップに立ちました。
 今回の新登場は5・8・9位の3作品です。
 5位「ラッキー」は、日本映画「鍵泥棒のメソッド」を原作にした韓国のコメディ。冷酷な殺し屋りヒョンウク(ユ・ヘジン)は、偶然立ち寄った銭湯で石鹸を踏んで転倒し、過去の記憶を失くしてしまいます。一方、人気も生活の意欲もなく死ぬことを決心した無名俳優のジェソン(イ・ジュン)は身辺整理のために立ち寄った同じ銭湯でヒョンウクを見かけ、自分と彼のカギを取り替えて逃げます。以後ヒョンウクは自分がジェソンだと思ったまま、俳優として成功するために努力しますが・・・。.銭湯のカギのために運命が変わってしまった(!?)2人、結局どうなる? 原題は「럭키(ラッキー)」なのですが、英題は「LUCK-KEY」。なるほどね。
 8位「殺してくれる女」は、韓国のドラマ。鐘路一帯で老人を相手にかろうじて生計を立てている65歳のソヨン(ユン・ヨジョン)は老人たちに人気のバッカスハルモニ(公園等で客を誘う中高年の売春婦)。トランスジェンダーである家主ティナ、障害を持つ貧しい成人フィギュア作家ドフン(ユン・ゲサン)、性感染症治療のために立ち寄った病院で会って連れてきたコピノ(フィリピン人との混血)の少年ミノ等、隣人と共に大変ながらも平和な日々を過ごしている中、ある日脳卒中で倒れたかつての常連客ソン老人から自分を殺してくれという切なる願いを受けて、ソヨンは葛藤の末殺してしまうことに・・・。それ以来、生きるのが辛くて死にたいという客たちからの依頼が続き、ソヨンは混乱に陥ってしまいますが・・・。ということで、韓国の今の社会問題を反映した作品のようですね。おっ、あの全茂松(チョン・ムソン.75歳)も出演してるのか!(→コチラ参照。) 原題は「죽여주는 여자」です。
 9位「網」は、今年のベネチア国際映画祭でワールドプレミアとして初上映されたキム・キドク監督作品。船が網に引っ掛かったため、北朝鮮の漁師チョルウ(リュ・スンボム)は、やむなく1人で南北の境界線を越えてしまいます。韓国側の情報要員は、チョルウを怪しく思い、監視し始めます。韓国での熾烈な1週間を耐えぬいて、チョルウははたして北に残された家族のもとに戻ることができるのか・・・。原題は「그물」です。この作品は、今年のフィルメックスでは開幕作として上映されることが決まっています。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(22)・・殺してくれる女(韓国) ・・・・・・・・10/06 ・・・・・・・・・・・・・・32,470・・・・・・・・・・・・43,976・・・・・・・・・・・・・342 ・・・・・・・・313
2(16)・・デシエルト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/05 ・・・・・・・・・・・・・・・4,586・・・・・・・・・・・・10,916・・・・・・・・・・・・・・84 ・・・・・・・・113
3(5)・・ラヴニール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/29・・・・・・・・・・・・・・・・3,028 ・・・・・・・・・・・・12,376・・・・・・・・・・・・・・98 ・・・・・・・・・28
4(6)・・ロビンソン・クルーソー・・・・・・・・・9/07・・・・・・・・・・・・・・・・2,806 ・・・・・・・・・・・136,382・・・・・・・・・・・1,049 ・・・・・・・・・37
5(2)・・カフェ・ソサエティ・・・・・・・・・・・・・・9/14・・・・・・・・・・・・・・・・2,634 ・・・・・・・・・・・120,297 ・・・・・・・・・・・・997 ・・・・・・・・・31

 今回の新登場は1位と2位の2作品です。
 1位「殺してくれる女」については上述しました。
 2位「デシエルト」(仮)はメキシコ・フランス合作作品。タイトルの「DESIERTO」はスペイン語で「砂漠」の意味。アメリカとメキシコを隔てる国境付近の砂漠が物語の舞台です。その一帯では、違法に国境を越えてアメリカ国内に入るメキシコ人の移民の問題が存在しています。そんな不法移民たちが「」をを描いたサスペンス映画が「Desierto」です。国境を越えて息子に会うために密入国しようとするモーセもその1人。ところが、彼らが殺伐とした国境地帯を越えた時、狩猟で糧を得ながら怒りと被害意識を抱いて生きているアメリカ人の殺し屋サムに仲間たちが無惨に撃ち殺されていきます。最後に生き残ったモーセは、自分をねらう殺し屋の銃口を避けようと隠れ場所を探すのですが・・・。国境警備を名目にターゲットにされ、射殺される人間狩りの恐怖。トランプ氏は高い壁を築くことを主張していますが、それで解決する ?? 韓国題は韓国題は「디시에르토」です。
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