ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [6月24日(金)~6月26日(日)]

2016-06-28 21:07:39 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 →1つ前の記事も韓国女優キム・コッピ出演の日本映画「つむぐもの」に関係する記事です。

 昨日厚木まで行って観た「火の山のマリア」は、グアテマラが舞台でスペイン語は話さないマヤ族の娘の物語でしたが、火山の存在感が強烈で、それが主役といってもいいくらい。パカヤという2552mの活火山だそうです。
 こういった映像とともにグアテマラというあまりよく知らない所の自然や文化を垣間見られるのも映画の魅力ですが、これも書物ではわからない聴覚の魅力については「オマールの壁」で奏でられていたウードという弦楽器の音楽が印象に残っています。独特の哀調を帯びた伝統音楽で、YouTubeで探すと聴くことができます。

 あと2日で今年上半期が終わり。上記の「火の山のマリア」が今年39本目の映画でした。年間ちょうど100本観た昨年より少し遅いペース。3月頃までは「ブリッジ・オブ・スパイ」「消えた声が、その名を呼ぶ」「キャロル」「サウルの息子」「インサイダー/内部者たち」「東柱」等々印象に残る映画がわりとあったのに、春以降は全体的にイマイチといった印象。まあ春以降でも「さざなみ」「牡蠣工場」「暗殺」そして花コリで観た韓国アニメ「そばの花、運のいい日、そして青春」なんかはよかったですけどねー。
 明日か明後日もう1本観て40本にするかな・・・って何にするか? 「二重生活」とか、あ、そういえばユーロスペースで「ひと夏のファンタジア」が始まってましたね。
 
「朝鮮日報」6月24日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「秘密はない」
   けっこう楽しめる当惑 ★★★


 「サフラジェット」

   女性、堂々と、毅然として ★★★


 「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」

   巨大化した分マヌケ度も ★★

 「クリミナル」

   悩みを下ろして見たら ★★

 「サフラジェット」は、昨年のロンドン映画祭でオープニング作品として上映されたイギリス映画。洗濯工場の労働者モード(キャリー・マリガン)を中心に1世紀前のイギリスの婦人参政権運動の黎明期を描きます。メリル・ストリープが実在した女性運動家エメリン・パンクハーストを演じています。日本公開は未定(かな?)。他の3作品は下の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月28日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①(1) ライフ・イズ・ビューティフル  9.38
②(2) オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン  9.33
③(3) 同級生(日本)  9.20
④(4) シーモアさんと、大人のための人生入門  9.15
⑤(5) オーヴェという男  9.13
⑥(-) ムーラン・ルージュ  9.12
⑦(6) 太陽の下  9.05
⑧(7) シング・ストリート 未来へのうた  9.03
⑨(10) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉  8.94
⑩(-) 折れた矢(韓国)  8.92

 入れ替わりがありましたが、今回も新登場の作品はありません。一応新作といえるのは③④⑤⑦⑧。旧作と同数です。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) トリコロール 青の愛  9.00(1)
②(2) キャロル  8.96(13)
③(3) ピアニスト  8.75(1)
④(-) ふたりのベロニカ  8.75(1)
⑤(-) おとなは判ってくれない  8.38(2)
⑥(5) ライフ・イズ・ビューティフル  8.34(8)
⑦(6) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉  8.25(2)
⑧(7) 哭声(韓国)  8.18(17)
⑨(9) ブルー・ジャスミン  7.93(10)
⑩(10) ひと夏のファンタジア(日本・韓国)  7.79(12)

 新登場の④⑤も含め、あいかわらず旧作の再上映が目立ちます。
 ④「ふたりのベロニカ」は、①と同じキェシロフスキ監督の1991年の作品。韓国題は「베로니카의 이중 생활」です。
 ⑤「大人は判ってくれない」は、いうまでもなくトリュフォー監督の最初の長編大ヒット作。韓国題は「400번의 구타(400回の殴打)」で、こりゃあ何なんだ!?と思いますが、実は原題「LES QUATRE CENTS COUPS」の直訳だったのですね。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月24日(金)~6月26日(日)] ★★★

         日本より2週早い公開の「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」が1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・インデペンデンス・デイ・・6/22 ・・・・・・・・・・699,662・・・・・・・・・・・986,464・・・・・・・・・・8,624・・・・・・・・926
       :リサージェンス
2(1)・・ジャングル・ブック・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・350,562 ・・・・・・・・・2,215,812 ・・・・・・・・18,961・・・・・・・・692
3(2)・・特別捜査 死刑囚の手紙(韓国)・・6/16・・・・237,961 ・・・・・・・・・1,002,358・・・・・・・・・・8,093・・・・・・・・522
4(3)・・死霊館 エンフィールド事件・・6/09・・・・・・・・204,807 ・・・・・・・・・1,644,708 ・・・・・・・・13,483・・・・・・・・474
5(4)・・アガシ(韓国)・・・・・・・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・155,201・・・・・・・・・4,056,253・・・・・・・・・33,417・・・・・・・・486
6(新)・・秘密はない(韓国)・・・・・・6/23 ・・・・・・・・・・・137,167 ・・・・・・・・・・193,729 ・・・・・・・・・1,600 ・・・・・・・・501
7(7)・・ミー・ビフォア・ユー ・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・・59,755 ・・・・・・・・・・775,576 ・・・・・・・・・6,321・・・・・・・・208
8(新)・・クリミナル・・・・・・・・・・・・・・6/22 ・・・・・・・・・・・・44,925 ・・・・・・・・・・・74,160 ・・・・・・・・・・・603・・・・・・・・342
9(5)・・ウォークラフト・・・・・・・・・・・6/09・・・・・・・・・・・・・36,943・・・・・・・・・1,144,005・・・・・・・・・・9,994・・・・・・・・227
10(8)・・哭声(韓国) ・・・・・・・・・・・・5/12・・・・・・・・・・・・・20,567・・・・・・・・・6,851,523 ・・・・・・・・55,634・・・・・・・・142
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 なんのかんの行ってもアメリカ映画は強いです。それにしてもなぜ日本よりも公開が早いのか、私ヌルボはいまだにわかりません。
 今回の新登場は1・6・8位の3作品です。
 1位「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」は、少なくとも予告編はインパクトがあった1996年の「インデペンデンス・デイ」の20年ぶりの続編。物語も「あれから20年後」なのか。その間人類は強力な防衛システムを構築した一方、エイリアンの方も進歩発展を遂げて再度襲撃してくるそうですよ。韓国題は「인디펜던스 데이:리써전스」。日本公開は7月9日です。
 6位「秘密はない」は韓国のスリラー。国会議員になりたい新人政治家キム・ジョンチャン(キム・ジュヒョク)と彼の妻ヨノン(ソン・イェジン)の娘が選挙を15日後に控えたある日行方不明になります。娘を探すため手を尽くしたヨノンは娘がいなくなったのに選挙しか頭にない夫と、事件をまともに調査しない人々に対し憤って、誰も信じられない状況の中一人で娘を探し始めます。ところがヨノンは娘の行方を追う中でだんだんと明らかになった衝撃的な真実と直面することに・・・。原題は「비밀은 없다」です。それにしても、ソン・イェジンは時代劇から現代劇、ラブロマンスにアクションにスリラーと、ホントに幅広く活躍してます。期待が高まっている「徳恵翁主」は8月公開です。
 8位「クリミナル」は、アメリカのSFアクションスリラー。CIAエージェントのビル(ライアン・レイノルズ)は、ワシントン、ベルリン、北京を廃墟にする 反政府テロ組織の背後を追跡していたところ、逆に彼らに狙われて重要な記憶を残したまま殺されてしまいます。テロを防ぐ手がかりを失わないため、CIAは脳科学研究の権威フランク(トミー・リー・ジョーンズ)の主導でビルの記憶と能力を凶悪犯で投獄されている死刑囚ジェリコ(ケビン・コスナー)に移植します。ジェリコは、最終的にテロを食い止めるため、そしてビルの妻ジリアン(ガル・ガドット)を守るための戦いを決意します・・・。俳優陣は豪華なのになんかB級臭が漂ってるようだゾ。韓国題は「크리미널」。日本公開は今年中です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ボーン・トゥ・ビー・ブルー・・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・・・・10,103・・・・・・・・・・・・68,858・・・・・・・・・・・・・558 ・・・・・・・・・61
2(3)・・炎のランナー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・・・・・・・・5,658・・・・・・・・・・・・26,200・・・・・・・・・・・・・168 ・・・・・・・・・63
3(5)・・私たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・・・・・・・・5,250・・・・・・・・・・・・16,335・・・・・・・・・・・・・127 ・・・・・・・・・42
4(2)・・シング・ストリート 未来へのうた・・5/19・・・・・・・・・・・・・・・4,309・・・・・・・・・・・552,278 ・・・・・・・・・・・4,428 ・・・・・・・・・35
5(6)・・私の少女時代・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/12・・・・・・・・・・・・・・・1,309・・・・・・・・・・・405,436 ・・・・・・・・・・・3,286 ・・・・・・・・・21

 今回の新登場はありません。
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