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金華山黄金山神社宮司の逮捕

2018-11-16 | 松沢裕作『生きづらい明治社会』
投稿日:2018年11月16日(金)10時47分48秒

>筆綾丸さん
いえいえ。
私は民事訴訟法はけっこう勉強したのですが、刑事訴訟法はきちんとやってないので、イマイチ自信を持って書けないですね。
つい最近も、

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 宮城県石巻市の金華山の崖にごみを不法投棄したとして、宮城県警生活環境課と石巻署は12日、廃棄物処理法違反の疑いで、金華山黄金山神社宮司奥海聖(66)=石巻市鮎川浜金華山=、同神社職員小松匡志(49)=同=、同神社の元職員で大崎八幡宮職員日野篤志(43)=東松島市牛網=の3容疑者を逮捕した。
 奥海、小松両容疑者の逮捕容疑は共謀して2017年6月6~9日、使用済みの蛍光灯や食器計約50キロを崖の斜面に捨てた疑い。日野容疑者の逮捕容疑は同19日~7月21日ごろ、鉄製の灯籠11本(計約1.9トン)を同じ崖に捨てた疑い。県警は奥海容疑者が投棄を指示したとみている。


というニュースを見て、「逮捕の理由」はあるとしても、宮司だから逃亡の恐れは考えにくいし、今さら証拠隠滅の恐れもないだろうから、「逮捕の必要性」(刑事訴訟法199条2項但書、刑事訴訟規則143条の3)があるのか疑問に思ったのですが、どのマスコミも特にそんなことは問題視しないようですね。
正直、警察がわざわざ牡鹿半島の先の孤島に何度も足を運ぶのが面倒だから逮捕したのでは、と思っているのですが、判例の動向も知らないので何とも判断できません。


金華山黄金山神社は東日本大震災で大変な被害を受け、私は2011年8月3日に参詣して、その惨状を見ているのですが、もしかしたら「鉄製の灯籠11本」は震災当時のものかもしれません。
それにしても金華山の名前をこんなニュースの形で聞く日が来るとは思いませんでした。

金華山・黄金山神社、シカの角切り中止
金華山黄金山神社


逮捕されが宮司さんの姓は奥海ですが、この神社はかつては醍醐三宝院を本山とする当山派の大金寺という修験寺院で、神仏分離に際して当時の別当一族が還俗して奥海(おくみ)を姓とする神職になったという経緯があります。

山鳥の法印墓地
山鳥の法印墓地(補遺)

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

「附蝉」 2018/11/15(木) 20:44:47
小太郎さん
ご丁寧にありがとうございます。

http://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w125.html
馬の体の部位に、附蝉、というのがありますが、この「附」は正確な使い方になりますね(蝉は簡略字でしょうが)。
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