裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

安物のオーディオセットで音楽ライフ DALI ZENSOR 1

2020年03月01日 | 聴く・観る・オーディオ・映画・パソコン

1年半ほど前、自室のスピーカーを変えた。相変わらず安物のオーディオセット、だが充分満足している。

機器に関心を向け過ぎると音ばかり気になり、満足に音楽を音楽として聴くことが疎かになる。

機器だらけ、雑然とした部屋、非科学的スピーカーコードがどうのこうの、これで音楽に集中できるのか、と思う。

ソフトが全てとか、オーディオマニアとの違いか、貧乏人の僻みか、時には超高級セット(半世紀前の古すぎる知識しかない)

プリ、マッキントッシュC22、パワー、マッキントッシュMC275、タンノイ・オートグラフ(無論オリジナルエンクロージャー)SME、トーレンス、オルトフォンSPU、・・・

センスいい家具、整理されたオーディオルームで音楽を聴いてみたいと思うこともあるのだから。

垂涎 ゴージャスの極み 

だが、冷静に考えれば超SN(エアコンの音さえない)のいい部屋で、運悪くPPの続くLP、セットを自慢したい人はそんなソフトは使用しないだろう。

ほんとは静寂の中のハットとするほどの美しさが最も重要)

真空管、トランス、MCコイル、昇圧トランス、ドライブのベルト、スタイラス、SPのエンクロージャー、心奪われる心配ごと山積み。

果たして現代のSN、歪みの少ない優れた機器になれた耳に、歪率、SNの桁外れに悪い一昔前の高級オーディオに耐えられるのか。

テープヒス、スクラッチ、ベルトの伸び縮、ピッチの揺れ、偏芯、外周、内周、LPのプラスティック素材温度による硬軟、静電気。

鑑賞中でさえ、肝心の音楽を忘れ、その他いろいろ音について気にしなければならないことがあるだろう。

幾種類の伝説を、フィルター、マスキングを頭にセットして、素晴らしいところを探す努力して臨なければならないのか。ましては合理的考えの若者に。

美しいMcIntoshに触れる、真空管に明かりが灯る、LPが回転する。SME,オルトフォンなめらか、静かに降りる、ボリュームを上げる、タンノイが響き始める・・・

五感で楽しむ、困難なほど、手がかかるほど、非合理的(非科学的)なほど、それが趣味の世界。本当は老人は金を回すため、世のためそんな世界にのめり込み、

金を使わなければならないのだ。思い出した、CDの時代になってからも出たプリアンプ、Mark Levinson2、300万円、プリアンプ、いったい何をするのだろうか、と。

悲しいかな貧乏老人の実情、自室8畳の狭い空間、製造中止を知って急遽買ったDALI ZENSOR 1、11年使い続けているCR-D2、

30年前のTechnicsダイレクトドライブ+AudioTechnica、LPは固く絞った水道水を含ませたキッチンペーパーでゴシゴシ拭く乱暴さ・・・

出し入れ面倒のCDは最近使わず、ほとんどパソコンのiTunesに取り込み、Wi-Fi経由、AppleTVをオーディオセットに繋ぐ

iPhone内の音楽をBluetoothで楽しむのも勿論OKだ。

(取り込んだCDは300G以上か、楽しく、ものぐさが聴くにはプレイリスト作りは必須)取り込みが済んだCDはダンボール箱、物置へ。

このWi-Fi環境で一切、手を触れず何時間でも死ぬまでも?選んだ好きな音楽を聴き続ける。音楽ソフト、コンサート満載のYouTubeも聴ける、観れる。

ZENSOR 1はとてもいい。特にピアノがいい。ただし小さなブックシェルフの低音が出ない、重低音は全く出ないを評するは愚。

音楽のまさにbase、重低音、オルガンのペダル、バスドラム、コントラバス、さらに楽器以外コンサートホールの雰囲気等々、

マーラー、ブルックナーなど大編成の音楽、3、40Hzを楽々再生できるサブウーファは必須。

高価な優れたスピーカーといっても重低音を楽々出すものはそうざらにない。

(昔、職場が秋葉原だったので諸外国の垂涎のハイエンド機器を並べ、触れ、視聴できる店が数多くあり、よく通ったものだった。)

さらにZENSORの音云々前にしっかりしたスピーカースタンド、低能率なブックシェルフゆえ100w以上のパワーのアンプは最低必要、

聴く曲によるが音量は10時半から11時以上で聴く、それでSPの本当の実力が分る、楽しめる。チェリビダッケ、東京公演のブル8、聴いてみたまえ。

あまりにも激しいティンパニの強打、連打、コントラバス10本、トロンボーン5本、気付いただけでも異状とも思える重厚さを求める楽器編成。

ブルックナー、チェリビダッケ、ああ、神の成せる技か、信者の戯言か・・・

だが、あまりに合理的になりすぎた若者が不合理を柱にする車、オーディオの世界に夢中になる、最近耳にしたことがない。

貧乏年金暮らしの老人の増加、当たり前とは言え、とても寂しいことだ。

コメント    この記事についてブログを書く
« 佐藤俊介  Netherlands Bach... | トップ | どこに行った 正統的オムラ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿