昨日、昼食にオムライスをリクエスト、写真に近い美しく美味しいオムライスを作ってくれた。
妻は私が好む子供味覚のメニューを嫌う、マカロニグラタン、クリームシチュー、スパゲッティーサラダ、ナポリタン等々。
これらはすべて私の幼児期食べた料理につながっている。特にオムライス、寡黙な怖い父がどういう風の吹き回しか、飯を食べに行こうという。
安食堂、蝋で作られた憧れのオムライスを見て注文、初めて父と向かい合って食べた、気まずくも夢のように美味しいオムライス。
大人になり、外食でオムライスを食べたことはない。だが最近TVで度々目にするオムライス、中身はチキンライスか?それは全くOKとして、
なんだあのシーン、半熟のプレーンオムレツを乗せ、ナイフで切る。半熟オムレツが流れ落ちる、若者の観衆一斉においしそーと叫ぶ。
老人は一人つぶやく、あんなのオムライスじゃない。
オムライスの形は焼けた香ばしい薄焼き卵に包まれた美しい紡錘形じゃなくてはならない。
全く美味しそうでも美しくもないじゃないか。見よ、これが正統的オムライスだ。
卵については(twitter)つぶやいているので記さない。だが、これだけは言いたさなければいけない。
病人の滋養食として籾殻に包まれ、箱詰めされた卵、高価な高価な贅沢な食べ物だった。
その卵が今では養鶏家のご努力によって信じられぬほど安価に誰でも食べられる食品になった。感謝申し上げなければならない。
写真は文藝春秋の東京B級グルメから使用させていただいた。
大変面白い、興味尽きない推薦の本です。文庫本だったら手に入るかもしれません。お求めください。
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