今やレーザーディスクを知る人なぞ少なかろう。
高度成長期、信じられぬほどオーディオファンが増え続けた昔、毎年秋、オーディオフェアーが晴海で開催され、
ファンがワンサと押しかけ、大賑わい、私も開催を心待ちにし、晴海に出かけたその一人。
昭和48年頃か、フィリップス社のブースで観た、光学式ビデオディスク「VLP」のデモ映像の美しさに衝撃を受ける。
実際LDを手に入れたのはずっと後、1992年(平成4年)29インチ、ブラウン管TV、VHSの時代、
LDの映像の美しさは圧倒的、次々LDソフトを買い集めた。
DVD、大型液晶TVの登場によりLDはあっという間に終焉、忘れ去られた。そのDVDも短命、
数百のソフトはゴミ箱行き、今やBlu-rayに置き換えられた。
我が家では不思議にLDは廃棄処分を逃れ、寝室の洋服ダンスの上で遺跡のようにハード、ソフトともに生き残っていた。
霙降る一日、重いLDの埃をきれいに拭い居間のAVに繋ぎ、魔笛を観る。ああ、この映像、音響に感動して観ていた・・・
LDの時代はとうの昔に終わっていた当たり前の事実と、30年という恐ろしいほどの時の流れの速さだった。
昭和61年 オーディオフェアの様子 東京国際見本市会場(晴海)1
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