今日も物置のPeak 1よりずっと思い出多きラジウスを懸命に探している。探しているものは見つからず、
全て処分したはずのオープン・リールソフト数本でてくる。
カセット、CDが世に出る前の今やその存在さえ知らぬ人がほとんどだろう。
東陽堂・・・といっても知る人も更にいないだろうし、テープ・サウンドという季刊誌が存在していたということも。
当時最高の性能を誇るコンピュータ用西独BASFテープを使用し、マスタープリントの贅沢なソフト、ああそれに当時世を席巻したSwiched on Bach、
残念なことに捨ててしまったのだろう。といっても再生するハードがない。若い頃、帰宅は常に深夜、静寂な世界で音楽を聴く、
どうしてもPPの世界、LPのスクラッチノイズが我慢できなかった。そこでボーナスを叩いて高価なオープン・デッキを買う。テープ・ヒスは我慢できた。
さすが独身貴族といえどもアンペックスは無理、やっとTEACの4トラック(TEACは20万円位だったか、当時アンペックスは5倍ぐらいはしたろう)で我慢。
だがその時代は長く続かなかった。すぐに簡便なカッセットの時代がやってきてしまった。
だがあの大きなオープンリールが静かに回るあの迫力ある風景は本当に素晴らしかったな・・・と今も思う。
(追記)Swiched on Bachのテープソフトが見たい、ソフトケースでいいのだ。世にCDはあってもオープンリールソフトは滅多にあるまい。
今朝も物置ゴソゴソと、やはり処分してしまったのだろう。出てきたのはボロディンのハイドン、ベートーヴェンだけ。
ハードがなく聴くことのできないソフトを懸命に探す、我ながらしつこい。