裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

雲ノ平の憶い

2017年12月10日 | 若き日の思い出

数日前、ハードディスクに録画した雲ノ平という番組を観た。

それはほとんど埋もれ、忘れてしまった遠い記憶、懐かしい青春の想い出、その時の感動を再び苦しいほど鮮明に蘇らせた。

その雲ノ平の記録は古いアルバムに残されていた。

初めて雲ノ平を訪れたのは1964年7月13日(19歳、53年前ということか)

裏銀座縦走を目指したものの、幕営した三ッ岳で激しい嵐に襲われ、テントの支柱はへし折られ、飛ばされ、テントをかぶり、

濡れネズミ、寒さに歯の根も合わず、長い夜明けを待ち、命辛がら烏帽子小屋に逃げ込んだ。

晴天の翌日、支柱の無事だった一張りを持ち、雲ノ平へ。嗚呼、その時の感動は・・・最早言葉にすることができない。

2度目は翌年1965年、立山から奥穂高縦走の時。

長期の体力消耗の激しい山旅の途中、雲ノ平の前年の感動喜びはなかった・・・

3度目は社会人になっての夏休み、記録はまるで無い。

1970年前後の7月、やはり激しい風雨の中、野口五郎の稜線をずぶ濡れになって歩いた記憶、

水晶岳の頂上を踏んだ記憶、美しい草花、池塘、雲の平小屋の記憶は蘇るも・・・

槍の頂を踏んで上高地に下ったはず、だがその記憶が不思議なほどない。

ああ、北アルプス最奥部雲ノ平、行ってみたい、思いは募るばかり。

残された時間わずか、体力を考えると実現は難しい。老人の悪あがき?だが是非トライしてみたい。

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