好天の昨日、日差しに誘われるようにいわきの海に向け、車を走らせた。
人影のない広大なフラワーセンターの園内を歩き回り、近づきくる春の微かな兆候を探り続けた。
早春の花々の開花、濃密な紅梅の香り、蝋梅の香り、日本水仙の香りに出会い、確実に近づきつつある春を確認、満足する。
太平洋に突き出た塩屋崎灯台、早春のこの灯台に立ったのは何度目だろうか。渺茫と広がる青い太平洋、砕ける白い波頭、砂浜・・・
灯台の足元には美空ひばりのみだれ髪の立派な歌碑がある。
だが、私はそれよりも聖子の瑠璃色の地球が思い起こされ、聴きたくなってしまう。
そうだ、三島の潮騒もまた読んでみたいと思う、今年の塩屋崎灯台。
(壊滅的な津波の被害を受け、120人以上の犠牲者をだしてしまった薄磯地区、
写真でお分かりのように現在、地盤のかさ上げ工事はほぼ終わっている。)