五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

美しい

2009年09月14日 | 第2章 五感と体感
何が美しかったのか。
久しぶりに、美しいものを観ました。

観世流の能の舞台です。演目は「海士」

某市で行われた能三昧の会。
番組最後、海士〝あま〟。観世の観世銕之丞氏が後見人として登場。
右端に地謡いが並び、その前に後見人が二人並びました。片膝を付き、右手の扇の先は舞台の床に付き、左手は立てた膝に乗せて、演目中微動打もせず、一点を見据えてています。

その姿の美しさに目が止まり、気付くとそちらのほうばかりに目がいく自分がいます。

美しい出で立ち、所作は、一代で築き上げたものではありません。

観阿弥 世阿弥以来、代々受け継がれた魂は、現在を受け継ぐ者に着実に宿っているのです。叔父である故観世栄夫氏の舞は、見ている私の魂を抜きとるくらいの迫力がありました。それを求めて通ったことを思い出していました。

舞台の脇に座る姿、ただそれだけで、観ている者を魅了するのです。

しなやかな出で立ちに衣が柔らかく添っています。深い気と眼差しの強さは、舞台の気を全て受け止めていたように思います。私はそこで巡る陰陽の内から宇宙が見えてくる恍惚感を味わいました。

能の魅力に取り憑かれていると現世を忘れてしまいそうになりますが。。。
ちゃんと、電車に乗り、帰宅いたしました。めでたしめでたし。

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