五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

憧れの光

2014年12月24日 | 第2章 五感と体感
繁華街から離れると夜の闇は当たり前の事です。街から離れ、家の数が少ない場所に行くと、夜の闇はもっと身近なものになります。

今年は、琵琶湖の旅に重点を置きました。

湖岸に沿う夜の灯が印象的でした。

高い建物が無いので、灯が横一列に並びます。宝石のネックレスを横に並べた様な感じです。

対岸の灯の連鎖を眺めながら、夜の光はこの程度が身の丈だ、と思いました。

夜の闇を引き裂くようなイルミネーションは、私のDNAの記憶に組み込まれていないせいか、あまり心地の良いものではありません。

一本の蝋燭の灯は、光の憧れを強めますが、それ以上の光を望むと、尊い灯が返って遠のいてしまうように思います。

先日の冬至は、朔月でした。

本来ならばいつになく闇の深い冬至であったことでしょう。
闇の冬至を体感したくて、外に出てみましたが、街の明かりがその体感を感じさせてはくれませんでした。

光だらけの街に居ては、光の無い闇を経験することはできません。

手の届かない遠くのものに手を合わせることは、無限の可能性を感じる喜びに繋がるように思います。

「憧れとは、川の流れのようだ」三島由紀夫が書いた「花ざかりの森」の一節をふと思い出したクリスマスイヴです。


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