五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

円空展

2013年03月11日 | 第2章 五感と体感
昨日、東京国立博物館(東博)で開催されている円空展を拝見してきました。

円空の彫る仏様をまとめて見る体験は初めてです。

沢山の仏様をひとつの場所で一気に拝観することができたことで、円空の一貫した彫り具合と湧きたつ情動が、朗らかな気となって、会場が緩んだ空気を作り上げていたように思います。

朗らかな仏様のお顔が朗らかな気を漂わせ、拝観者を和ませていたようです。

昨日の展覧会で、円空が北海道で暮らしていた時期があることを知り、円空自身が出会った異文化が彼の作風を突き動かしたことも感じ取ることができました。

アラスカへと繋がる文化交流の出発点である北海道の大地の祈りと暮らしを垣間見つつ、円空に向き合う事ができたことに、アニミズムと神仏習合の融合が無理なく自然に溶け合っている円空の大きさに一層の朗らかさを覚え、久しぶりに休日を共に過ごした友人と緩んだ時間を過ごしました。

表現者円空は、普遍性を求道し続けた修行者であることと同時に現代美術作家の先駆けでもあるな、と。

東日本大震災から二年。あの日のことを思い出すと、二年前の今日のお昼に訪れた新宿御苑のベンチから仰いだ青空を思い出します。
今日一日、祈りながら過ごします。
東大寺二月堂 修二会が本日で11日目です。祈り深まり、練行衆の皆様の紙衣の衣もしっとりと馴染んでおられることでしょう。観想修道会での四旬節の祈りも人知れず深まっていることも意識しつつ、祈りの連鎖の中に加わらせて頂きます。

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