五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

決めない「存在感」

2008年04月26日 | 第3章 無意識の世界
今日から映画「I,m not there」が公開されました。

六人の俳優によって演じられるボブディラン、とだけ言っておきましょう。
(まだ観ていないので)
6人の中の一人、ケイトブランシェット、むちゃくちゃカッコイイ。唯一の女優。
昔観た映画、「勝手にしやがれ!」を思い起こすカッコ良さ・・・

私が十代のころ、彼は、フォークシンガーのイメージが強く、あまり興味は湧きませんでした。でも、年を経て、いくつか変容する彼の表現に、何となく私の気に留まることは少しだけありました。

世間に見せるどの「顔」も自分である。

「本当の私はこうなのよ」と陰で言い訳がましくつぶやくよりも、「どれも私よ」と言ったほうが、私自身、自分を生き易くしているように思います。

昨日やっていたことと今日やることがまるで違っていたとしても、自分の思考と感情と行動によって成せた表現であるのだから、「どれもこれも私である」というのが私の在り様です。

「憧れとは、川の流れのようである。」(三島由紀夫の「花ざかりの森」)
三島由紀夫、16歳にこの小説を書きました。私が読んで腑に落ちたのも16歳の時でした。

時代の流れ。環境。年齢を重ねることと自身の経験。

どれも、「私」という「器」が経験していることですが、器に囚われて、本質を見ようとする意思と意識を失わないようにしていきたいものです。

今、掴みたいものを掴む精神力。
瞬間瞬間に掴んだものが、いつしか自分の太い柱となっていくのです。

これは、書いている本人の生涯の課題。。。

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