住まう地域、風習、そして歴史において、私たちは、なんらかの決まりごとを守りながら生活しています。
そして、恥をかかないように、しきたりや風習を気にしたりします。
私自身、かなり天然ボケなので、欠落していることが多いのですが・・・
先日、ある写真集をぼんやり眺めていたら、ある方の持ち物である着物のしつらえの中に、龍の柄の帯を見つけました。
黒地に筆で描かれたものと刺繍が施されたものです。畏れ多い中にも品よく美しい、しかも流動的に表現されています。
日本画を描く方や、山水画を描かれる方はご存じだと思いますが、龍の爪を数えると、5本。
5本の爪を使うことができるのは、中国の皇帝のみだと聞いたことがあります。
ちなみに先日の近衛家の展覧会では4本の爪が最高の本数でした。
寺の天井画の龍の爪も、その本数を巡って大論争になった話も聞いたことがあります。
手にした五本の龍の爪の図柄が、いつのものかは分かりません。
いとも簡単に帯にしてしまった持主に、恐れを感じてしまう私は、自由な時代に育った割には、案外ちっこい肝っ玉だなぁ~、と思ったのでした。
表装という世界に首を突っ込んでいる以上、決まりごとは決まりごととして心に留めることは大切なことです。
でも、美を求めて、それを得ることに余計な塀を作らない自由な心の持ち主に、敬服・・・・・。
より良いものを掴み取るには、掟を破ることも必要だし、かぐや姫のお婿さん探しではありませんが、そのくらいの高い望みも掲げることも時には必要なのかもしれません。
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そして、恥をかかないように、しきたりや風習を気にしたりします。
私自身、かなり天然ボケなので、欠落していることが多いのですが・・・
先日、ある写真集をぼんやり眺めていたら、ある方の持ち物である着物のしつらえの中に、龍の柄の帯を見つけました。
黒地に筆で描かれたものと刺繍が施されたものです。畏れ多い中にも品よく美しい、しかも流動的に表現されています。
日本画を描く方や、山水画を描かれる方はご存じだと思いますが、龍の爪を数えると、5本。
5本の爪を使うことができるのは、中国の皇帝のみだと聞いたことがあります。
ちなみに先日の近衛家の展覧会では4本の爪が最高の本数でした。
寺の天井画の龍の爪も、その本数を巡って大論争になった話も聞いたことがあります。
手にした五本の龍の爪の図柄が、いつのものかは分かりません。
いとも簡単に帯にしてしまった持主に、恐れを感じてしまう私は、自由な時代に育った割には、案外ちっこい肝っ玉だなぁ~、と思ったのでした。
表装という世界に首を突っ込んでいる以上、決まりごとは決まりごととして心に留めることは大切なことです。
でも、美を求めて、それを得ることに余計な塀を作らない自由な心の持ち主に、敬服・・・・・。
より良いものを掴み取るには、掟を破ることも必要だし、かぐや姫のお婿さん探しではありませんが、そのくらいの高い望みも掲げることも時には必要なのかもしれません。
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