五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ギリシャ神話と心理療法

2008年02月20日 | 第3章 無意識の世界
生き甲斐の心理学教育普及活動をしながら、日々の学びは当然生涯のものです。
その中で宗教心理学という分野があります。この一年間、ギリシャ神話と人の感情の関係性を学んできました。というより、ようやく門の前に立ったくらいの程度です。

ギリシャ神話の神々は、倫理道徳とか常識とかが通用しません。
感情の湧き出るまま、自由に天空を駆け巡ります。

学びの中心は、ゼウスと関係した女性、そして生まれた多くの子供たち。
ゼウスは、ありとあらゆる性質の女性を愛します。
人の感情がひとつひとつそれらの女性に当てはまることが興味深く、自己分析は苦しいものがありますが、神話の女性を学ぶほうが、他人事で語ることができるので、ブレーントーミングが、一層盛り上がるのです。

昨日の勉強会のお題は「アルクメネと子のヘラクレス」。そして、その物語から私たちが見えてきた感情は「嫉妬」です。

先生曰く、
「あなたは嫉妬によって身を滅ぼしたことがありますか?」

その問いをめぐり、幼いころの兄弟関係、親子関係、学校での成績、職場での同僚との関係、大学でのポジション争い、、、「私は嫉妬なんて。。。。」と思っていたら大間違い。出てくる出てくる。小さなことから大きなことまで・・・

不安な感情と、嫉妬の感情、自分の内から湧き出てくる感情は、それらをの思索をくり返しながら、とどのつまり、自己愛の問題に突き当たるように思います。

防衛機制という心の壁を取っ払ってみると、ギリシャ神話の女神が自分の中にたくさんいるのがよくよく見えてくるのです。

そんな視点から、ギリシャ神話を楽しんでみるのはいかがでしょう?
自分の気持ちを代弁してくれている神々に出合うかもしれません。

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コメント (2)
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