五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

お水取り・花ごしらえ

2008年02月23日 | 第2章 五感と体感
強風の一日。春一番。
そんな時は、「ショコラ」という映画を思い浮かべます。

ヨーロッパのとある村に母と娘が越してきます。彼女はショコラの魅力を伝えるべく娘と二人で各地を転々としてきました。カトリックの古い風習にかたくなに自分を閉ざす村人との関わり。でも、彼女との関わりから村人は自分の内に秘める素直な心を開いていくのです。そして、主人公である彼女自身も、自分の殻を割っていく。。。

風の強く吹く季節に、別の場所を求めて去っていくはずが、娘や恋人、村人の愛を信じることで、その村にとどまることを決意します。

春を告げる強風。南仏では、ミストラル、日本では春一番と称します。

そして、この季節は、カトリック教徒にとっては、四旬節。「復活祭」に向け、その前のキリストの受難を祈り、静かに時を過ごします。

その行事と重なるように、本日は、東大寺のお水取りの準備の一つである「花ごしらえの日」
(昨年の今頃にもブログに書きましたので、ご興味おありの方は読んでみてください。)

四旬節とお水取りの行事に要となる共通する「贖罪」というテーマ。

春一番の音を聴きながら、椿の花を和紙でつくるお坊さんたちの仕草を想像し、私に囁く天からの声に、ちょっと耳を澄ましてみることとしましょう。



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