Mr.コンティのRising JAPAN

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目指せ Top 4 !! Holland 3-0 Japan 後半 05.09.2009

2009-09-13 | 日本代表

後半日本はついに玉田に替えて本田を投入してきた。これで岡崎がワントップに入り、本田は2列目の左サイドに入った。 
オランダはGKを含む2選手を替えて来た。替って入った GK Piet Velthuizen ( Vitesse ) は北京五輪では控えの GK で日本戦を含め出場機会は無かった。この日本戦は代表デビュー試合となった。北京五輪は長友、岡崎、内田(ただし控えでオランダ戦は出場機会無し ) そして本田の4人がメンバーであった。オランダは“北京五輪組”はいなかった。 本田は2005年の FIFA U-20 大会のオランダ戦にも出場しておりけっこうオランダと縁が深い…と思った。 そして Robben も下がり HSV 所属の Eljero Elia が投入された。

後半のオランダは前半の終了前同様に攻勢に出てくる。49分4秒には van Persie から左サイドから走りこんだElia にスルーが通りそうになる。51分に長友がLoovens にスライディングをかけられるも粘ってボールを奪い返し、その直後には本田が van der Wiel をかわして欧州選手並みの身体の強さを見せる。何とか全体のエネルギーが残っている間に…と願う。オランダも高い位置からボールを取りに来る。そして雨も降って来た。それが日本側にどう影響するだろうか…
57分55秒には van Persie からボールを奪った長谷部が憲剛に送り更に俊輔に送られミドルを放つが相手DFに当たり大きく弾みボールはGK正面。59分過ぎから更に雨粒が大きくなる。 60分45秒、内田から憲剛にボールが出て de Jong をかわしたところを後ろから van Brouckhorst が憲剛を倒して笛が鳴る。絶好の位置でFKを得た。俊輔、遠藤、長谷部そして本田がセットされたボールを囲む。この雨粒を考えれば本当にチャンスだった。場内からは本田コールが起こる。俊輔がボールをセットしなおしたので遅延行為とイエローが出される。それでも本田と俊輔がずっと話している。そして蹴ったのは俊輔、ボールは右ポストを目指して飛びGKが何とか横っ跳びではじき出した。本当に惜しいシーンだった。でもマスコミが大げさに取り上げるほどの”問題シーン”でもないと思った。そしてやはり俊輔だった。

               

この直後にオランダベンチは選手を二人替えて来た。 Mendes da Silva に代わって Demy de Zeeuw ( Ajax ) Kuyt が下がって Klaas Jan Huntelaar ( AC Milan ) らがそれぞれ投入される。 Robben, Kuyt の二人がこれでベンチに下がった。
雨脚は更に強まる。67分45秒闘莉王のクリアーボールを拾われ左サイドをVan Broudchorst がドリブルで上がり中の Elia へ。俊輔がマークに入るがうまくかわされ長谷部がマークに入る前にエリア内から放たれたショットは川島が好セーブでコーナーに。しかしこのCKからついに失点を許す。Snejider からのCKは一旦は長谷部がヘッドで跳ね返すがこぼれたところをde Jong に拾われ左サイドの Elia から中の van Persie に。長友がマークに入る前にワントラップした van Persie に左足で日本ゴールに蹴り込まれてしまった。van Persie がトラップするときに手に当たったように見えたが判定は変わらず。ついに均衡を破られてしまった。そしていくらミスをしてもやっぱりゴールを決める van Persie はさすがだと思った。

日本ベンチは興梠を憲剛に替えて投入し岡崎が左に入り本田が真ん中に入った。オランダは後半に入り内田の裏と云うよりも右サイドを突いてきたがこれは交替出場の Elia が起点になっていた。失点後も立て続けに Elia の chance make ピンチを招く。Elia は昨シーズンオランダリーグの最優秀新人賞を受賞した選手。日本も途中出場の本田、興梠に何とか…と思うも72分399秒、Snejider が真ん中から放ったミドルが日本ゴールネットに突き刺さった。右サイドの de Zeeuw から中央の Snejider がボールを受けた時マークに入った中澤がポジションがその前にいた Huntelaar の動きがすこし気になりマークが遅れたのかもしれない。 だが何度も厳しいマークに思うようにプレー出来ずにイエローまで受けていた Snejider もここで決めるところはさすがワールドクラス。この時点で日本の勝利はまず考えられなくなった。


それでもスタンドからはニッポンコールが湧く。それに後押しされる様にオランダエリア内で本田が van Persie と激しく競り合い、俊輔がドリブルシュートを見せる。76分14秒には遠藤からボールを受けた俊輔が岡崎をめがけてボールを入れ歓声があがる。しかし中盤の疲弊が激しくオランダ選手のドリブルが目立つ76分46秒には Sneijider がドリブルシュートを見せマークに入った本田の足が左足を巻き込んでしまい、Sneijider は立ち上がれない。とうとう担架に乗せられピッチから下がってしまった。 

     

そして替って入ったのが Raffael van der Vaart ( Real Madrid ) 。かつて高原と共にHSV Hamburg でプレーした選手だ。van der Vaart が入れたCKから Jan Huntelaar がシュートを放つがボールはポストの左に外れてくれた。69分50秒には
de Zeeuw にドリブルシュートを許し、72分8秒に de Zeeuw からボールを受けたvan Persie が長友を背負いながら走り込んだde Zeeuw にスルーを送りマークに入った岡崎と交錯して倒れるがここはノーホイッスル。中盤が相手選手を捕えきれなくなってきている。交替枠はあと4人、公式戦のルールから見てもあと1人残っているが日本ベンチは動く気配がない。86分23秒中盤でまたも van de Zeeuw から前線の van Persie に繋がれ左サイドの Elia に渡り逆サイドの Huntelaar に振られそのままダイレクトで撃たれたショットは日本ゴールネットを揺らされついに3点差がついてしまった。 Huntelaar はこれが代表初ゴールとなった。

      

マークに付く選手が一歩ずつ遅れを取っていたがこれが実力の差なのだろう。 ピッチの上には日が差してきた。ロスタイムは3分ある何とか一矢を報いてここで日本がオランダと試合をしたのだという証を残してほしかった。闘莉王が上がってくる。長友が必死にカウンターに対応する。本田が何とかしようと試みる。しかし日本に得点は生まれず予想されたとはいえ残念な悔しい結果となってしまった。
失点をするまでの時間帯は評価されるかもしれないがサッカーは90分のスポーツ。オランダに35分から見せたプレーを最初からされていればどうなっていただろう… 。体格、パワーこれはどうしても埋められない。戦術、個人の技術だけでは我々が想像している以上に絶望的に対抗できないのかもしれない。決定的な違いは精神的に優位に立てるということだろう。 オランダから見れば日本はFIFA ランクで35~36位程度格下の相手。反対に日本がそれくらいランクの下がる相手だとどうなのだろう?例えばオランダは欧州でも屈指の野球王国。WBCにも出場するが、WBCで日本がオランダと対戦する事になった時 我々日本国民はどういう試合を予想、想像するかを考えて見れば良い。

10月にシドニーでオーストラリアはオランダ代表を迎えるがどういう試合をするのだろう? オーストラリアは世界ランク14位。ここまでは日本も射程距離だと思う。この試合内容...何とかみたいなぁ.....

それでもワールドカップベスト4という目標は私は悪いとは思わない。NHKのインタビューで岡田監督が語っていて。先人がワールドカップに出られないと思ってサッカーをやっていたわけではない。いつか出られると信じて来た積み重ねの上の今がある。いつの日か世界の4強入りが果たせる日の為に掲げる目標なのだ。この理念、スポーツをした人ならわかるはずだ。 

しかし出来れば私が元気なうちに実現してほしい……いや、きっとできると思う。

でもオランダベンチは....余裕やったなぁ......

                 



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