Mr.コンティのRising JAPAN

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シドニーでテレビ観戦 韓豪戦… 韓国 3-1豪州

2009-09-14 | Aussie & Kiwi

先週初めより商用でオーストラリアのシドニーに来ている。ここで開催される見本市に出展参加する為だ。
出発前日、日本がオランダとの“歴史的な”親善試合をテレビ観戦した翌日日本を出発。シドニーに到着した時の気温は摂氏14度。午前9時前とはいえやはり春の初めの南半球を感じさせられる。
いつも宿泊するホテルには今回はなんと FOX Channel が視られる。年々 FOX Channel を導入するホテルが増えているがついにここも導入してくれた。そのおかげで再放送ではあるが観たかった韓国対オーストラリアの親善試合がテレビ観戦出来る事となった。 これは幸先の良い出張だ…… とはいうものの、放映のあった日は見本市も Late Time で午後9時まで、後片付けやらしてホテルに戻ったのは午後10時過ぎ。既に前半を終えていた。 それでも後半だけでも観られる事をよしとした。(結果がわかっているんだから。) 

この試合韓国代表は朴智星を始め李正秀などスタメン5人が海外組。ベンチにも李根鍋や薜鉉ら4人の海外組がいる。 どうやらこの日は国際Aマッチデーに指定されていたにも関わらずK-League の試合も入れていたらしい。 ただ許丁茂監督はこの試合は海外組のテストの機会と考えていたらしく他にも安貞桓や車ドゥリと言った2002年組の招集も考えていたらしい。
一方も Socceroos は Tim Cahill, Lucas Neil, Craig Moore, Harry Kewell, Luke Wilkshire, David Carney らの主力が抜けている。J-League 所属の Joshu Kennedy らアジア、 A-League 所属のメンバーの“テスト”を兼ねているのかもしれない。それとも“生き残れる”選手を見極めたいのか…? ならば“当確”最右翼の GK Shcwarzer を使わず心配されているGK のバックアップを強化する為に Ante Covic あたりを使えばよくは無かったか?? Neil, Moore らの抜けたDFラインと Chipperfield と Carney の抜けた左サイドをどう埋めるのか? Grella と常にボランチを組んでいた Culina がオランダのPSV から A-League に戻りその技量を“確かめる”テストの意味合いもあったのかもしれない…

試合は韓国が 2-1 でリードしていた。(経過もしっていたけど。) 韓国とはいえやはり体格ではオージーの方が一枚上手のせいか、相手が寄って来た時に上手くボールを回している。それでもバイタルエリアに近づきここぞという場面では朴智星や李東國らがドリブルで突っかけて行く。今の日本にはこれが欲しいところ。 Monaco でプレーする朴主永は当たり負けしない。 Grella でも簡単に止められない。そして左サイドバックの金東進が結構上がって来る。

   

この試合の Socceroos はDFラインが左からStefanutto, CB が Mark Milligan と Patrick Kisnorbo そして右サイドバックに CB が得意な”地元”仁川 United でプレーする Jade North が入っている。これは彼の攻撃力を生かす為だろう。
このDFラインはレギュラー選手ではないので少し不安がある。そのせいかボランチの Grella, Culina が前に出て行けない。そして中盤をどんどん侵食されている。 
頼みの194cm の長身FW Kennedy にもボールが出ない。ボールが送られても愛するサンガ所属の李正秀がしっかりとマークをしている。従って Kennedy はボールを求めて左右に動くがこうなると韓国DFの思うつぼ。彼はトップにガンと張られてこそ脅威を感じさせる選手だ。 

    
この日 Verbeek 体制になってからほぼ初めて試された2トップのもう一人 Scott McDonald は劣勢の中かなり位置を下げてボールを受けに来るがそこには韓国選手が二人、三人と囲み前を向けない。 2列目に張る Bresciano, Hollman も前線にボールを配球しようにもそこに選手がいないのだ。  

 

53分には朴智星が起点となり薜鉉を経由して朴主永がフリーで撃つがここは Schwarzer がナイスセーブでCKに。そのCKから今度は金東進がヘッドを放つがここも Schwarzer がブロック。そのこぼれ球に Kennedy と李正秀が詰めるが李が少し遅れて入って Kennedy を押す形になったので Grella が李に詰め寄る。
55分過ぎからオーストラリアはカウンター攻撃から韓国ゴール前に迫るようになり、 久々に代表合流の Mark Milligan が2年前の ACL 浦和戦でも見せたロングスローを韓国ゴール前に放り込むが李正秀を始め韓国DF陣も激しいプレスで応酬。 
60分にオーストラリアベンチは Brett Holman を下げて攻撃的MFの Nick Carl を投入し同点を狙う。 すると韓国ベンチも70分にフェイスガードを付けた神戸所属の金南一を投入する。直後に Carl がミドルを放つもGK李雲在がファインセーブで防ぐ。世代交代がすすむ韓国だけどまだまだ2002年組も存在価値を示す。李雲在は77分にも Bresciano の FK を好セーブでしのいだ。 
80分 Mark Milligan が薜鉉と交錯し倒れて立ち上がれない。そして外に出される。 それでも動けず Spiranovich が替ってピッチに入った。しばらく"浪人生活" が続きようやく上海申花に安住の地を見つけ久しぶりの代表出場の Milligan ...怪我が深刻でない事を祈るよ。

残り10分。しかしまだ交替枠は4人あるベンチにいる攻撃的な選手Nikita Rukavytsya, Mile Jedinak らは起用されるのだろうか? 84分には珍しく中盤でボールを繋いでビルドアップし攻撃参加し、最後は Stefanutto が左サイドからクロスを入れるがゴールネットの上に落下してしまった。
そして86分47秒、カウンターから左サイドを朴智星が素晴らしいドルブルで独走。
Grella が慌てて追うが全く届かない。そして左サイドから上げたクロスを薜鉉が高い打点からヘッドを放つ。 Schwarzer の長い左手と大きな掌で何とか掻きだすが線審の判定はゴールイン。 韓国が試合を決定付ける3点目を挙げた。 
朴智星のドリブルはさすが Manchester United のレギュラーと思わせるものでおそらく彼が今アジア No.1の選手だろう。( かつて京都サンガでプレーしたことをここで書き落としてはならない。) 

                     

薜鉉もうまくマークに入った Stefanutto を外していた。 Milligan がピッチを去っていたことも幸いしたか? それにしても Shcwarzer が3失点も喫するとはそれだけ韓国の攻撃がすごいのか?この日の Socceroos のDFラインが弱いのか…多分両方だろうなぁ…

試合はそのまま終わり World Cup Stadium に集った 40,215 人の観衆を喜ばせられる結果となった……
2年前まで相手チームを指揮していた Verbeek 監督は金南一、趙源煕 らがベンチスタートで2007年 Asian Cup 時にはエースだった曹宰榛、崔成國らがメンバーに入っていないことに韓国代表の層の厚さを感じたらしい。
またDF陣のバックアップの再構築が急務だとも。まず Lukas Neil と組む CB 候補、Craig Moore, Kisnorbo, Jade North, Mark Milligan 。そして左サイドバックはChipperfield が万全でないときは…Brett Emerton の膝の回復が思わしくないときは右サイドバックに Jade North の攻撃力を生かすのか…

勝った方の許丁茂韓国代表監督は「ヨーロッパ・レベルのチーム相手にいい試合ができた。これからヨーロッパのチーム相手にどう準備し対処すべきで、課題は何であるかを把握できたことが収穫。相手が接近してくる前に、早め早めにパスをすること。相手は体格が大きいだけに瞬間的な動作や方向転換の動作がやや遅いので、そういう部分を攻略しろと選手たちに注文した。最初のゴールもそういった狙いから生まれたもの。」と説明したあと、「体格が大きく、制空権がる選手たち相手に、セットプレーで失点し、何度か危険な場面もあった。ヨーロッパチームを相手にしたときの制空権確保が宿題」とも付け加えた。

ただこの日の Socceroos はベストメンバーからは程遠く、体格は欧州レベルだけど技術的にはアジアレベルといえるだろう。日本もこのメンバーが相手だとかなりやれるだろう……

翌日、ここにいる韓国系のお客とこの試合の話をした。彼も同様の意見だった。

Sydney は好天に恵まれた。でもこれからまだまだいくつかの都市を転々とせねばらない…

Korea Republic starting line-up: GK 1. 李雲在 LEE Woon-Jae (水原); DF 4趙容亨CHO Yong-Hyung, (済州)12 李栄杓LEE Young-Pyo ( Al Hilal ) 14 李正秀LEE Jung-Soo ( 京都サンガ) , 15 金東進KIM Dong-Jin ( Zenit St.Petersburg )
MF 7 朴智星 PARK Ji-Sung, ( Manchester United ) 8金正友KIM Jung-Woo (城南), 16寄誠庸KI Sung-Yueng ( ソウル ) , 17李青龍LEE Chung-Yong, (ソウル)
FW 10 朴主永PARK Chu-Young, ( AS Monaco ), 20李東國 LEE Dong-Gook (全北)
Substitution : 46分 16寄誠庸KI Sung-Yueng → 19廉基勳 YEOM Ki-Hun (蔚山)→89分 23李昇 LEE Seung-Hyun (釜山) , 46分 8金正友KIM Jung-Woo → 6趙源煕 CHO Won-Hee ( Wigan Athletics ), 46分 20李東國 LEE Dong-Gook (全北)→
9薜鉉 SEOL Ki-Hyun ( Fulham ) , 71分 17李青龍LEE Chung-Yong, → 5金南一 KIM Nam-Il (神戸), 79分 10朴主永PARK Chu-Young, ( AS Monaco ) → 11李根鎬 LEE Geun-Ho (磐田)

Not in Use : GK 18鄭成龍JUNG Sung-Ryong (城南) , 21金永光 KIM Young-Kwang (蔚山) , DF 2呉範錫 OH Beom-Seok (蔚山) , 3姜敏壽 KANG Min-Soo (済州) , 13金致佑KIM Chi-Woo (ソウル) FW 22 金亨鎰KIM Hyung-Il (浦項)

Australia's starting line-up: GK 1. Mark Schwarzer ( Fulham FC ) 3 Shane Stefanutto ( North Queensland Fury ), 16 Mark Milligan ( 上海申花 ), 17 Patrick Kisnorbo ( Leeds United ) 4 Jade North ( 仁川 United ) , MF 5 Jason Culina ( Gold Coast United ), 13 Vince Grella ( Blackburn Rovers ), 14 Brett Holman (AZ Alkmar ), 23 Mark Bresciano ( Palermo ) FW 7 Scott McDonald ( Celtic ) , 9 Josh Kennedy ( 名古屋グランパス8)

Substitution  61分 Brett Holman→ 11 Nick Carle ( Crystal Palace ) , 81分 Mark Milligan→ 20 Matt Spiranovic ( FC Nurnberg )

Not in Use : GK 12 Ante Covic (IF Elfborg , 6 Michael Beauchamp( Aalborg BK ) , 10 Dario Vidosic ( FC Nurnberg ) , Rhys Williams ( Middlesbrough FC ) , Nikita Rukavytsya ( FC Twente ) , Mile Jedinak ( Antalyaspor )



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