Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

貫禄の海外組 Asian Cup 予選 オマーン戦

2010-02-03 | 夏季五輪

ワールドカップメンバー最終メンバー 23人。その中で15人はほぼ決定していると思われている。候補選手は5月11人に30人に絞られそこから大会前に7人がふるいにかけられる。アジア地区予選14試合ではのべ44人の選手がベンチ入りを果たした。メンバーの中心になるのは GK Schwarzer, Luke Willksher, Tim Cahill ら欧州組となるが、3年前に監督就任時以来、 Verbeek 監督が望んでいた事はバックアップメンバーの充実。その為には若手の台頭、そして A-League 勢の進歩が必要だった。

2007年の Asian Cup では日本にPK戦で敗れてベスト8止まりだった Australia は2011年の Asian Cup の出場権を得る為に予選から参加せねばならなかったが Verbeek 監督はその予選を A-League そして若手中心のメンバー構成に経験を積ませようとしていた。
しかしながら1月28日のアウェーのインドネシア戦 ( 0-0 ) 3月9日ホーム Canberra でのクウェート戦 ( 0-1 ) を終えてまさかの2試合1敗1分無得点。経験を積ませるどころか本大会進出すら危ぶまれる展開となってしまった。
そこで6月6日に日本に続いてアジア地区予選突破を決めた後、10月10日 Sydney Football Stadium でオランダと の親善試合で0-0 と引き分けた後の、10月14日に Melbourne Etihad Stadiumで行われた Asian Cup 予選にはこの日が FIFA A Match Day で合った事から 6月の日本戦で代表デビューを飾った Rhys Williams こそ起用されたがKewell, Cahill , Schwarzer らを擁したベストメンバーで臨む事に。それはしばらく国際試合の“真剣勝負”から離れていたレギュラー選手達への刺激もあった。

    

試合はホームの Australia 代表のレギュラー達が貫録を見せ開始から主導権を握る。Harry Kewell, Josh Kennedy そして Tim Cahill がオマーンゴールに迫るが
GK Ali AlHabsi の堅守を崩せない。 そうするうちにオマーンがカウンター攻撃を見せる。23分には Fawzi Basheer の突破から Hassam Al Hosni がシュートに持ち込む。その弾道はポストを叩いた。 26分には カウンターから Fawzi Basheer に繋ぎ Hassam Ali Hosni にスルーパスを通すそして Hosni が放ったショットは GK Schwarzer を破るがクロスバーを越えてしまった。
オーストラリアは Kennedy の長身を生かすべくハイボールを多用しそのこぼれ球を Kewell が狙う。40分にはLuke Willkshire のクロスを Kennedy がヘッドで狙うが GK Ali AlHabsi の正面に。 ロスタイムに Kewell がミドルを放つがポストの左側に外れて行った。

         

後半に入りオーストラリアが再び主導権を握る。43分には Lucas Neil のヘッドがオマーンゴールを襲うが GK Al Hansi がナイスセーブで防ぐ。 60分過ぎには Ismail Al Ajmi のシュートはわずかに外れ、 Kennedy のヘッドはクロスバーを越え、共に1度ずつチャンスを掴んだ。
そして73分、左サイドを上がった Chipperfield のクロスはKennedy を通りこしてしまったがファーサイドにいた Cahill に渡りそのまま放ったシュートはポストの内側に当たりながらオマーンゴールに入りそれが決勝点となった。

           

どちらかと言えば4日前のオランダ戦の方が“モチベーション”があがりオマー戦の前にそのモチベーションを使い果たす事が案じられたが Asian Cup では何とか引き分けたオマーンを相手にしっかりと結果を出した。

Australia 1 (Cahill 73) Oman 0

Australia :  1. Mark Schwarzer, 2.Lucas Neill, 3.Craig Moore, 4. Tim Cahill (28. Mile Jedinak 89), 5.Jason Culina, 7. Brett Emerton, 8. Luke Wilkshire, 9. Joshua Kennedy, 10. Harry Kewell (20. David Carney 79') , 11. Scott Chipperfield, 16. Carl Valeri (101. Dario Vidosic 70')
Subs not used: : 14. Brett Holman, 75. Patrick Kisnorbo, 81. Ante Covic, 112. Rhys Williams

Oman : 26. Ali Al Habsi, 2. Mohammad Rabee’a, 5. Mohammed Albalushi, 10. Fawzi Basheer, 12. Ahmad Mubarak (8. Badr Al Maimani 85'), 14. Hassam Al Hosni, 15.Ismail Al Ajmi, (9.Hashim Saleh 83'), 17. Hassan Yousuf, 20. Amad Al Hossani, 21. Ahmed Hadid, 25.Khalifa Ayil
Subs not used : 1. Mohammed Al Hooti, 6. Hussain Ali Farah, 11. Saad Al Mulkhani, 37. Jaber Al Owaiasi, 99. Qasim Saeed Cautions: 14. Hassam Al Hosni (89')  
   

そして翌月11月15日今度はアウェーで Asian Cup 予選のオマーン戦に臨んだ Socceroos は Kennedy, Valeli に替って Bresiano そして新鋭の Rhys Williams がスタメン入りしたがほぼベストメンバー。Luke Willkshire を守備的中盤に上げ、右サイドバックには若い Rhys William を置き、 Bresciano を2列目に置き、Kewell をワントップに据えた。
しかし酷暑の Oman の首都 Muscat で行われたゲームは開始からオマーンペース。18分にはペナルティーエリア内でRhys Williams の Fawzi Basheer へのタックルが後方から入ってしまい1発退場。PKを献上したばかりか以降70分以上の時間を一人少ない状態で戦わねばならなくなった。

         

このPK を Khalifa Ayle に一度は Schwarzer に止められるもそのリバウンドを押し込まれ先制ゴールを許した。
その直後の20分には Imad Al Honsi のショットが Schwarzer を破るがクロスバーを越えるなど防戦一方でGK Schwarzer, DF Neil を中心に Oman の猛攻を耐える。オーストラリアは24分に Cahill が決定的なシュートを放つが GK Ali Al Habsi がファインセーブ。しかしこのまま前半は終わるかと思われた43分、Bresciano がDF3人に囲まれながらファーサイドでボールを受けたWillkshire が代表初ゴールを決め試合を振り出しに戻した。 

           

後半に入っても1人多い Oman が攻勢をかけ続ける。54分には Hassan Yousuf’s のシュートを GK Schwarzer がキャッチするがその前に Craig Moore の手に当たった様に見えたがノーホイッスル。 PKを取られてもおかしくないシーンであった。
先制ゴールの Imad Al Honsi は後半に入っても2本の決定的なシュートを放つ。1本はゴールライン上で Willkshire にクリアーされ、もう1本は Schwarzer のファインセーブに阻まれた。 
66分にオーストラリアベンチは Cahill, Bresiano の攻撃的選手を下げ Brett Holman, David Carney, の二人を投入し相手の攻撃に対応する。しかし70分には Ismail Al Ajmi に GK Schwarzer がつり出され、パスを受けた Hasim Saleh が無人のゴールにシュートを放つが戻った Craig Moore がクリアー。 何とか追加点を阻み続けて来た。 そして82分、中盤でボールを拾ったWillkshire が左サイドを上がった Carney 送り、Emerton が Carneyのクロスに合わせて決勝ゴールを決め厳しいアウェーで勝点3を挙げ Asian Cup 予選突破に向けて大きく前進した。

Australia 1. Mark Schwarzer, 2.Lucas Neill, 3.Craig Moore, 4. Tim Cahill (14. Brett Holman 66), 5.Jason Culina, 7. Brett Emerton, 8. Luke Wilkshire, 10. Harry Kewell (75. Patrick Kisnorbo 89), 11. Scott Chipperfield, 23. Mark Bresciano (20. David Carney 66) , 112. Rhys Williams Unused Subs: 28. Mile Jedinak, 97. Brad Jones, 101 Dario Vidosic,

3日後の11月18日、クウェートがアウェーでインドネシアで引き分けた為この時点でオーストラリアはクウェートと勝ち点7、得失点差も共に +1だったが総得点でクウェートが上回りオーストラリアは2位となった。そして年が明けた1月6日 Kuwait City でのアウェー戦に勝てば Asian Cup 出場を勝ち取れるとこであった。そしてこの試合は FIFA が決めた国際Aマッチデーに指定されていなかったので A-League 勢を中心とした若手選手達にはワールドカップメンバー入りのアピールのチャンスでもあった........                                                                    続く

                         



最新の画像もっと見る

コメントを投稿