Mr.コンティのRising JAPAN

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England との対戦を望む Socceroos ?

2010-02-01 | 夏季五輪

England が ”順当に” 1次リーグを首位で勝ち抜ければD 組の2位チームと当たることとなりもし2位で決勝トーナメント進出となればD組の1位と1回戦で当たることとなるが、D組の1位勝ち抜け最右翼はドイツだ。 
傍観する方としては England vs Germany という屈指の好カードを是非見てみたいものだが、ワールドカップタイトルを狙う出場国からすればなるべく強豪との直接対決は避けたいところだろう….

6月最終土曜日 England は驚きの声を上げるかもしれない。 地球の裏側にある彼らは既に綿密な計画を立てている。オーストラリアは恐らく今大会もっとも厳しいグループに入ってしまっただろうが、彼らは決勝トーナメント進出をあきらめたわけではない。 その計画はシンプルだ。ドイツに続いて、セルビア、ガーナに先駆けてグループ2位で勝ち抜き6月26日 Rustenburg で行われる決勝トーナメント1回戦で Poms ( 英国人の豪州での俗称 ) を困惑させることだ。 
もし England が Group C を首位で勝ち抜ければ Group D の2位チームと当たる。 “何人かの選手達は England と同じグループに入りたい、と話していた。多くの選手たちが英国系の背景を持っておりそして England でプレーしているのでそれは理解出来る。 しかし England と戦えるということからくる有利な条件は1%足らずにすぎない。何故ならその為には1次リーグを勝ち抜かねばならないからだ。その可能性は地元のファン達を、ワールドカップへの関心をよりエキサイトにさせるだろう。そして選手達は次のラウンドに進むためにベストを尽くさねばと思う。 それが最初のターゲットだ、そして決勝トーナメント1回戦で England と対戦できることがそのボーナスとなる。 それは選手達にとってファンタスティックなことだろうがまずはこの難しいグループを勝ち抜く事に集中せねばならない。" 

Verbeek のチームの多くの選手が England のクラブでプレーする、Tim Cahill, Mark Schwarzer, Brett Emerton, Vince Grella そしてチームの主将 Lucas Neill. その Socceroos は2003年 Upton Park で England を 3-1 で降している。それは Wayne Rooney の国際試合デビューマッチであった。それは当時ほとんどサッカーに関心を寄せられなかったオーストラリアでさえ大きく騒がれた。 
Neil とその仲間達はワールドカップ本大会で England を破りオーストラリアのスポーツ史上に自分達を輝かせようと狙っている。オーストラリアはアジア地区予選ではまず中国を破りそして最終予選では2位の日本に勝点5の差をつけてグループ首位で本大会出場を決めワールドカップ初戦のドイツ戦を迎える。
2006年大会で Guus Hiddink のアシスタントであった Verbeek は前任者同様比較的前向きな考えを持ち続けている。 

“ 我々はこの難しい環境下で実によくやってきたと思う。 オーストラリアの選手達はハードにプレーする。そして奢ったところがない。 自分達をビッグスターとは思っておらず、ただチームプレーに従事し御互いハードにプレーし共にプレーできる事を大変な喜びとしている。 我々を破る事が難しいチームだ。予選ではコーナーキックからの1失点しか許さなかった、 ( メルボルンでの闘莉王のヘッド )  だから我々を打ち破るのは容易でないと言う事だ。そしてそれが我々のやり方だ。” オーストラリアは1974年大会では1次リーグで西ドイツに敗れたが、統一ドイツには 2005年の FIFA Confederations Cup ではグループリーグで 3-4 で敗れたものの健闘を見せた。そして1995年以来ガーナに対しては7戦して4勝を挙げており、この Black Star チームに対して1敗しか喫していない。
Verbeek は決勝トーナメント1回戦でイタリアに敗れた前回2006年大会以上の成績を目標にしている。 Verbeek の目標を達成するという事は Socceroos が彼らのクリケットチームが夏に出来なかった England を破るという事に挑むこととなる。 
“我々のグループは非常に難しく非常に否定的にみるチームもあるが、オーストラリア人がそうであるように相手が強ければ強いほど選手達は良い準備を施す。予選でも難しいアウェーの日本戦、中国戦を彼らは楽しんできた(共に 0-0 の引き分け ) そしてそれが England 戦を見据えていることであろう。” 

 

欧州の、と言うよりも世界屈指の列強国ドイツが入った Group D はガーナ、セルビア、そしてオーストラリアが同居する厳しいグループ。 ブラジル、ポルトガル、象牙海岸そして北朝鮮が入った Group G に匹敵する ”死のグループ” と言えよう。4カ国全てに次のラウンドに進出出来る可能性が高いのでこちらのグループの方が混戦模様になると思っている。日本のマスコミの評価ではオーストラリアが最も低い様だがそれはマスコミや自称ジャーナリスト連中の無知からくるものでしかない。 組み分け抽選の前に Pot 3 に入れられたアジア、北中米そしてニュージーランドの8カ国の中でシード国が引当たくなかったのがアメリカとオーストラリアだ。

ドイツが6月13日 Durban にて初戦に相対するのがオーストラリア。指揮をとるドイツ代表の Joachim Löw 監督は2005年の Confederations Cup の際にはコーチとしてベンチ入りしておりオーストラリアの潜在能力は熟知しているらしい。 
組み分け抽選後 “ 我々はこの抽選結果に満足している。 楽しみなグループだ。“ と前置きしながらも”我々は既に2005年の FIFA Confederations Cup でオーストラリアと対戦しており、彼らの難しさはよく知っている。初戦のオーストラリア戦に勝つことが重要だ。セルビアも大変 respect している。彼らはフランスを抑えて欧州予選をグループ首位で通過した。ガーナに関して、彼らはアフリカ No.1 だと思っている。対戦する3カ国は全て同等の実力を持っている。たとえメンタル面や文化の面で事なったものを持っていても。“
チームマネージャーの Oliver Bierhoff はフランス、ポルトガルと別の組になったことに安堵を感じるもオーストラリア戦は注意せねばならない、“オーストラリア、セルビア、ガーナ、ともに easy な相手ではない。”と語った。
Radomir Anticセルビア代表監督はドイツが頭一つ抜き出ていると語った。 “簡単には行かないであろう。 ドイツが筆頭だが、オーストラリア、ガーナともに過小評価は出来ない。ドイツは Football の文化があり World Cup の歴史がある。全てのチームに各々のスタイルがあり、我々はそれに対応せねばならない。しかしチャンスはあると思う。対戦相手も我々に脅威を感じているはずだ。”

Dusan Savic ヘッドコーチは “この組み分けに満足しているしかし我々は浮つくことなく注意せねばならない。対ドイツ戦同様、オーストラリア、セルビアともにリスペクトせねばならない。そして我々も過小評価される国でもない。またセルビア側の自信の減少はガーナの監督がセルビア人の Milovan Rajevas 氏であることにも寄与するらしい。ガーナの監督が我々の同僚 Rajevas であることは少し問題だ。彼は我々を知っている。もちろん母国と戦う事は容易ではないだろうが彼はプロフェッショナルだかならず強いチームを率いてくるだろう。 Ghana Soccernet ではガーナが厳しいグループに入ったとしながらもグループ内でオーストラリアが easy な相手と述べているらしい…" 

 Aussie Supporter 達はこの組み分けに対して勿論楽観的な考えはもっていない。彼らの拠り所は上記されている 2003年2月12日、 Upton Park で England にアウェーの地で勝利した事とドイツで開催された 2005年に FIFA Confederations Cup でそのドイツを相手に健闘した事。そしてそれらの2試合がいずれも Guus Hiddink 監督が就任する以前に行われた事。 その時のメンバーは下記の通りだった。

12.February 2003 Upton Park
England 1-3 Australia ( England : Francis Jeffers, Australia : Tony Popovic, Brett Emerton, Harry Kewell )

England
GK David James, Gary Nevile, Ashley Cole, Frank Lampard, Sol Campbell, Rio Ferdinand , David Beckham, Paul Scholes, James Beattie, Michael Owen, Kieron Dyer
Substites : GK Paul Robinson, Dannu Mills, Paul Lonchesky, Owen Hargreaves, Ledley King, Wes Brown, Jermaine Jenas , Danny Murphy , Francis Jeffers, Wayne Rooney, Darius Vassell

Australia
GK Mark Schwarzer, Lucas Neil, Stan Lazaridis, Craig Moore, Tony Popovic, Brett Emerton, Paul Okon, Josip Skoko, Mark Viduka, Scott Chipperfield, Harry Kewell, Substitutes : Marco Bresiano, John Aloisi, Tony Vidmar, Vince Grella, Mile Sterjoski, Kevin Muscat

15 June 2005 Commerzbank Stadion
Germany 4-3 Australia ( 17 Kuranyi 1-0 , 21 Skoko 1-1, 23 Mertesacker 2-1, 31 Aloisi 2-2, 60 Balak 3-2, 88 Podolski 4-2, 90+2 Aloisi 4-3 )

Germany
GK : Oliver Kahn, Arne Friedrich, Robert Huth, Bastian Schweinsteiger ( 83 Fabian Ernst ) , Torsten Frings, Michael Ballack, Thomas Hitzelsperger, Per Mertesacker, Bernd Schneider ( 76 Sebastine Deisler ) , Lukas Podolski, Kevin Kuranyi ( 68 Gerald Asamoah )

Australia
GK Mark Schwarzer, Kevin Muscat, Craig Moore, Lucas Neil, Tony Popovic ( 57 Jon Mckain ) , Brett Emerton, Josip Skoko, Tim Cahill ( 74 Jason Culina ) , Scott Chipperfield ( 83 Archie Thompson ) , John Aloisi, Ljubo Milicevic

2003年の England 戦は England は後半に全選手を入れ替えたがベストメンバー。この試合は日本でも少し話題になったがそのトピックは Wayne Rooney の代表デビュー。私はオーストラリアが勝った試合と云う印象の方が強い。 3年後、 Lazaridis, Popovic , Okon, Skoko らを除くメンバーがワールドカップの日本戦に出場。 England とアウェーで勝ったメンバーが相手では日本が苦戦、敗戦したのは今更ながら納得させられる。 AFC から出場の4カ国の中でもっとも決勝トーナメント進出の可能性が高いのはオーストラリア。国民の期待も4年前とは大きく異なっている。しかしチームを率いる Tim Verbeek 監督の悩みはまだまだ尽きない様だ。                                                       続く.......

 



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