アウェーのでクウェート戦の約2週間前の12月22日、 Kuwait 戦に招集された22名は下記の通りであった。
GK
Danny VUKOVIC Central Coast Mariners FC 0 (0) Eugene GALEKOVIC Adelaide United FC 2 (0) Tando VELAPHI Perth Glory FC 0 (0)
DF
Scott JAMIESON Adelaide United FC 1 (0) Matthew KEMP Melbourne Victory FC 0 (0) Shane LOWRY Aston Villa FC, England 0 (0) Craig MOORE Brisbane Roar FC 46 (3) Mile STERJOVSKI Perth Glory FC 41 (8) Matthew THOMPSON Newcastle Jets FC 2 (0) Luke WILKSHIRE FK Dinamo Moscow, Russia 38 (1)
MF
Nick CARLE Crystal Palace FC, England 10 (0) Jacob BURNS Perth Glory FC 10 (0) Jason CULINA Gold Coast United 45 (1) Mile JEDINAK Antalyaspor Kulubu, Turkey 8 (0) Matthew SPIRANOVIC FC Nurnberg, Germany 3 (0) Simon COLOSIMO Sydney FC 24 (3) Matthew MCKAY Brisbane Roar FC 3 (0) Dario VIDOSIC FC Nurnberg, Germany 3 (0)
FW
Alex BROSQUE Sydney FC 4 (0) Bruce DJITE Genclerbirligi SK, Turkey 7 (0) Tommy OAR Brisbane Roar FC 0 (0) Nikita RUKAVYTSYA FC Twente, Netherlands 1 (0) Archie THOMPSON Melbourne Victory FC 32 (21)
初招集選手が5人も選ばれている。A-League 勢は15人が選ばれたが特にGKは全て A-League の選手。代表 GK Schwarzer の控えが全く決まっていないので“2枠”あいていると言える。 私個人的には 2007-08 の Grand Final で退場になり北京五輪を棒に振ってしまった Danny Vukovic には是非代表入りを果たしてほしいところだ。これまでのワールドカップアジア地区予選では Shcwarzer 以外に Galekovic が1度ゴールを守っただけである。
またFW陣も当落線上にある Djite, Rukavtsya, Thompson は最後のチャンスになるかもしれない。そして後に ジェフ市原と契約した Mark Milligan がメンバー入りできなかったのが残念だった…..
アウェーながらこの試合は開始から Australia が Kuwait が試合に入りきる前の猛攻をかける。 Heffernan のスローインをエリア内で受けた Mile Jedinak がバックヘッドで中に入れるとそこにいた Wilkshire が左足で Kuwait ゴールに先制ゴールを叩き込む。 その2分後 Nick Carl の FK を Heffeman が Kuwait ゴールに蹴り込みあっという間に2点のリードを奪った。
Heffernan は A-League の Central Coast Mariners 所属で追加招集された選手。 21分には Thompson が決定的なショットを放つがゴールネットは揺らせなかった。 ここまで Australia は Dario Vidosic の効果的な攻撃参加も目立ち主導権を握っていた。
しかし前半24分に Ala Teeqi に替って投入された Al Enezi が素晴らしいゲームメークを見せホームの Kuwait が徐々にペースを掴み出すと35分、 Simon Colosimo のミスから Al Enezi がゴールを決めて1点を返し、 44分この試合最も素晴らしいプレーを披露した Al Mutwa が絶妙のパスを Yousef Alsulaiman に送り同点ゴールをお膳立てする。前半終了前の10分間で今度は Kuwait が連続ゴールで同点に追い付いた。
後半に入っても試合はホームの Kuwait ペース。 最初の15分間に Saleh Al Hendi が Al Mutwa からのパスを受け放ったショットはクロスバーを越え、 Al Enazi のシュートは GK Galekovic を破ったがわずかにポストを外れる。 Australia も60分に Sterjovski に替って投入された北京五輪メンバーのだった Rukavystya が中盤を活性させ70分には自ら角度のないところから放ったショットは GK Alkhaldi に防がれた。 80分 Al Enazi が決定的なシュートを放つがここは Galekovic がセーブ。そして Australia はアウェーで何とか勝ち点1を死守することが出来た。
Kuwait 2 (Al Enazi 39 Yousuf 44) Australia 2 (Wilkshire 3, Heffernan 5) Kuwait SC, Kuwait City
Australia
82 . Eugene Galekovic (gk), 3.Craig Moore, 8. Luke Wilkshire. 11 Nick Carle (86. Matt Thompson 89), 16. Mile Sterjovski (45. Nikita Rukavytsya 60). 20. Simon Colosimo, 28. Mile Jedinak, 32. Archie Thompson (21. Bruce Djite 92), 72. Dean Heffernan, 101. Dario Vidosic, 118. Matthew Kemp
Unused Subs: 88. Danny Vukovic, 41. Matt McKay
Socceroos may call in European cavalry ( Socceroos 欧州組を招集するだろう ) Pim Verbeek 監督は3月3日 Brisbane Suncorp Stadium で行われる大切な Asian Cup 予選の最終戦、インドネシア戦に欧州組を招集する考えがあることを認めた。この日は FIFA の定める国際 A マッチデーでは無いので A-League 組とアジア各国でプレーするメンバーが中心の構成となるだろうが欧州組の合流も示唆している。 Asian Cup 予選通過の為には勝点1が必要なのだが、もしFIFA ランクで 99も低い120位のインドネシアに敗れ Muscat で行われる Oman vs Kuwai 戦の結果次第では予選落ちも考えられる。従って Tim Cahill や Harry Kewell の招集も考えねばならなくなって来た。 A-League 主体のメンバーで戦ったアウェーの Kuwait 戦では何とか 2-2 の引き分けに終わった。
“欧州組の招集を考えているがまだ決めてはいない。(クウェート迄の)30時間のフライトで私が感じたことは選手達も感じた事だ。私はとてもボールなど蹴られない。機内でのフライト時間は14時間だった。どの選手が使えて、どの選手が必要安丘を考えねばならい。”
オーストラリアは Kuwait City の試合、開始5分で 2-0 とリードした。そして前年に Camberra で 0-1 で敗れたリベンジを果たせると思った。 そして結果的には大陸間の戦いの危険にさらされた。 Socceroo がオマーン相手に連勝を飾りこの予選を好転させた後、Verbeek には勝利を逃した選手達への嘆きが残された。
“おそらく経験不足から来たものであろう。 もし開始5分で 2-0 のリードを奪ったときに陥りやすい事であった。 特にこの試合の雰囲気を見くびるべきではなかった。 1点を返されたと時はパニックになり前半が終わるまでに同点にされたのは不運だった。しかし選手達は後半はよく挽回したと思う。”
Australia はここ数年, 彼らを苦しめた中東のコンディションに対応しようと豪華なドバイでこの試合に備えて合宿を張り、試合前日に Kuwait 入りした。しかし Verbeek は試合の地に到着したときにカルチャーショックを感じたようだ。
“我々はドバイで素晴らしいトレーニングをこなした、しかしクウェートは全くの別世界であった。フィールド、側近達そして飛行場では何時間も待たされたが選手達は移動を楽しんでいたと思う。”
Verbeek は今でもドバイはワールドカップ前の合宿地として考えていることを公言している。 “それがプランだ”彼は言った。
“選手達は所属リーグでの全日程を終えそこにやって来る。そして4,5日間のトレーニングキャンプを経てメルボルンでの試合に向かう事になる。”
クウェート戦は A-League の選手達にとってワールドカップメンバー入りのアピールを懸けての真剣勝負の場であったはずだ、しかし傑出したパファーマンスは無く決定的なアピールは出来なかった。 Verbeek は誰が印象に残ったかと言う事への言及を避けた。そしてどのポジションを強化すべきかという問い掛けを避け大事な時間に2点を失ったDF陣に就いての考えを“そのエリアは心配していない”と語った。またVerbbek は2007年12月にチームを引き継いで以降、今年7月にワールドカップを終えて以降来年まで指揮を執るかどうか FFA と話し合うかに就いては“予定がない”と語った。 “私はまだ何も決めていない。 FFA もそうだと思う。だからこの件に就いて言及する必要はない。私は今の仕事もオーストラリアの生活も楽しんでいる。” 5月23日、南アフリカに旅立つ代表の Farewell Match の相手はまだ決まっておらず、ワールドカップ前に予定されているあと2試合の対戦相手に就いても“まだ決まっていない”と語った。
Kuwait 対 Australia と言えば思い出すのは1977年に行われたワールドカップアルゼンチン大会のアジア、オセアニア地区最終予選。 日本は韓国の後塵を拝して最終予選に進めなかったがオーストラリアがオセアニア地区を勝ち上がり、イラン、韓国、クウェートそして香港と1つしかない出場枠を巡って熾烈なホーム&アウェーの試合を繰り返していた。この結果は当時専門誌で追掛けるしかなかった…
最終予選前に予想では本命がイランで対抗馬が前回出場したオーストラリアだったがホーム、アウェーでイラン、クウェートに連敗し最終的にはオーストラリアは4位に終わり、クウェートは韓国にアウェーで敗れホームで引き分け3位。イランが悠々1位で本大会初出場を決め中東勢に1勝3分けと健闘した韓国は2位に入った。 香港は10戦全敗だった。
当時日本が全く歯が立たなかった韓国の上にまだイランがいるのか…とワールドカップへの計り知れない距離を感じていた。
Asian Cup 予選の3試合でワールドカップメンバー入りへのアピールを充分に出来なかった A-League 勢。3月のホームでのインドネシア戦にわずかなチャンスが残されているがここで問題なのは A-League の日程だ。レギュラーシーズンの最終節が2月14日。 そして Final Series が始まるのだがインドネシア戦はその真っ最中の3月3日。そして 3月20日に行われる Grand Final が終わればシーズンオフとなってしまい、3カ月近くワールドカップまで空白が出来てしまう。 Final Series 進出ならなかった選手に就いては4カ月も空いてしまう。 Verbeek は兼ねてから“選考の対象となるのは大会近くまで所属チームでコンスタントに試合に出ている選手。”と公言していることから 勝ち上がれば勝ち上がるほど A-League 勢にとってワールドカップは遠くなってしまう。 J-League, 韓国、中国への移籍も 3月13日の Preliminary Final, 20日のGrand Final の後では難しい……
だがインドネシア、クウェートでのパフォーマンスを見ると…だが日本も他国の事は言えない。 欧州勢抜きで戦ったAsian Cup 予選のイエメン戦、バーレーン戦そして一昨日行われたベネズエラ戦…ベストメンバーを組まないとFIFAランク通りの戦いが出来にくいというのはどの国も同じなのかもしれない…
続く
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