Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

室伏 池田登場の大会3日目…..

2007-08-28 | 陸上競技

大会三日目は月曜日。大会最初のウィークデーだ。 少し気温が下がったとはいえまだまだ暑い。これを残暑というのか? 大会三日目のこの日も池田久美そして室伏宏治の登場と視聴率を引き上げそうな選手が登場した。

池田予選落ち でも……
期待の美人ジャンパー池田久美子は残念ながら予選落ち。記録も3回目の跳躍の6m42cmが最高で、参加29選手中24位の記録に終わり自己ベストの更新はならなかった。酷暑の大阪は彼女の体力を奪った事だろう。欧米人と比較して基礎体力で劣る日本人、競技が始まる前のこういう気候は逆に日本人選手に不利だったか?昨年12月のドーハでのアジア大会は 6m81cm を記録し、2位に 29cm もの差をつけて圧勝したが、この時のドーハは肌寒い感じであった。そしてアジア大会2位の選手、インドの George Anju Bobby が6m60cmを飛び11番目で決勝に進んだ。その他アジア勢ではアジア大会5位の韓国のチョン・スン・オクが 6m45cm, アジア大会4位の中国の陳亜玲が6m50cm でそれぞれ池田の記録をうわまわったが決勝には進めなかった。
池田は来年の北京五輪に向けて巻き返しを誓うであろうが、地元開催で思うような結果が出せなくてさぞ悔しかった事だろうがそもそもマスコミは彼女を “ 7m ジャンパー “ とか煽り過ぎだった。それが励みにもなっただろうが、どうも彼女を“世界陸上のヒロイン”に仕立て上げたくてたまらなかった様で見ていて本当に気の毒であった。それに打ち勝ってこそ世界のトップクラス入りと言うのは無責任な発言だ。
彼女の自己ベストから7mまで16cm。しかしそれはあくまでも数字上の話、そこからの1cm がそれまでの1cm の何倍も長いのだ。もし彼女の7m ジャンプを来年の北京五輪で見たいのなら、マスコミは彼女から遠ざかる事だ。幸い中国女子にはこの種目でメダルを期待できそうな選手がいない。従って北京で彼女の跳躍にブーイングが飛ぶこともないであろう。 ところで彼女は 4x100m のメンバーに入っているのかな?補欠でも入れておいた方が… でも、今は疲労困憊か? 



女子の出場種目 
100mH の石野真美、400mH の久保倉里美は次のラウンドには進めなかった。しかし、日本の女子がこういう種目に出場できる様になった事が私は日本女子陸上競技界の進歩のあらわれだと思う。1980年代に日本女子が五輪、世界選手権に出場した種目はマラソンと松井江美(やり投げ)と佐藤恵(走り高跳び)くらいで円盤投げの北森が日本記録を出しながらも標準記録には届かなかった。(当時天理大学生だった彼女の投擲を関西インカレで生で観た事がある。他の学生とは全くちがったなぁ….) そしてその集大成が丹野麻美の400m準決勝進出であろう。私が現役時代は日本女子は55秒台がせいぜいだった。それが彼女の自己ベストは 51秒80 だ。 そして準決勝でも自己ベストに0.01 と迫る51秒81。前半の200m が25秒弱かかっていたがもう少し早く余裕を持って入れると51秒台前半の記録が出るのではないか?かつて800, 1500m が専門の私も何度か400m レースを走った事がある。彼女よりも早い記録を持っているが(当り前か?俺は男だから。)この前半の入りが難しい。抑えて入れば後半、力が残ると言うものでもないし.. 彼女は400mを100m から伸ばして来て専門種目とした。それでいてラストの100mであれだけ足が上がるのだから私の時代の女子選手とは違うのだろう。それに最近の女子短距離選手はみな足が長くなって来た。ユニフォームのデザインを割り引いてもスタイルが欧米選手に近づいて来たけど、それでもまだ華奢な感じがする。でも近くで見ると筋肉質なんやろろなぁ…..



100mHではアジア大会でワンツーフィニッシュを飾った中国勢、Liu Jing とFeng Yun はエントリーしなかったのか?特に Liu Jing はアジア大会では12秒93で優勝したので少し楽しみにしていたのだけど。またアジア大会で丹野を破り金メダルを勝ち取ったカザフスタンのオルガ=テレシュコワは1次予選で落ちた。アジア大会では51秒86で優勝したのに。このレースは54秒09もかかってしまった。この種目の世界記録は東ドイツのマリタ=コッホが出した47秒60。まだ世界記録として残っていたのか…しかし彼女も五輪では金メダルは取れなかった。ボイコットと言う政治の壁で。
女子円盤投げでは室伏由佳も決勝には進めなかった。この種目もアジア勢は壁が厚かったかな?アジア大会優勝の栄愛民、2位の馬雪君でさえ予選落ちだった。しかし孫太鳳と言うアジア大会に出ていなかった選手が6番目の記録で決勝進出を決めた。しかし室伏由佳は他の選手より二回りは小柄じゃなかったか?彼女達に続く選手が出て来る事を祈るよ。

室伏広治 来年に向けて…..
長居競技場と言うよりも日本列島の期待を一身に背負っての男子ハンマー投げの室伏宏治は6位に終わった。 1968年メキシコ五輪。ハンマー投げに出場した日本の菅原武雄選手が4位に入賞したが、これは本当に惜しいの一言。彼の出した69m78cm はハンガリーの Lazar Lovaz と同記録だったが、セカンドベストの記録差で銅メダルを逃した。いわばあと1cmでも記録がよければメダル獲得というところであった。以降、室伏重信そして息子の室伏広治と“ハンマー”はつなげられている。この日の室伏、と言うよりも今シーズンの室伏は日本選手権のみの出場で世界選手権に臨んだ。折角の地元開催なのに…と思われる方もいるが、彼の目標は五輪での連続メダル獲得では無いか?最後の投擲で見せた80m46cm の記録はさすがだった。彼の出現でハンマー投げを一般国民の間にメジャーなものにした。その功績ははかりしれないが、それまでに色々な選手の積み重ねがあった。



アジア勢ではクウェートのアリ・モハメド・アル・ジンカウイが決勝に残った。欧米選手と比較しても体格が小さく見える室伏よりもさらに華奢な体格の選手だった。昨年のアジア大会では銀メダルだった。彼もクウェートにハンマー投げを伝承していくのだろう。アジア大会覇者のタジキスタンのテルシュド=ナザロフは71m70cmで21位に終わった。そしてあまり紹介されないがアジア大会3位は日本の土肥宏明。6月16日の順天堂大記録会で標準B記録を突破する74m08cm を記録し世界選手権に滑り込みで選ばれた。今大会は69m89cm 26位に終わったが彼こそ来年の北京五輪に出場してもらいたい。 そしてハンマー投げをもっとメジャーにしてほしいものだ。


明日は男子200mがある。 大阪の気温が少しでも下がる事を祈るよ。

でも明日は雨か???

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