先週から開幕した J League 2試合を消化した我が愛する京都パープルサンガの惨状は目を覆うばかりだ。初戦の 1-4 での完敗はアウェィで優勝を狙えるマリノス相手ではとあきらめもついた。しかしホーム開幕戦となるフロンターレ戦。一昨シーズンはJ2での直接対決で歯が立たなかったが、ここを相手にどれだけやれるかが今シーズンの順位を占う1つのバロメーターになると思っていた。確かに簡単に勝てるとは思わなかった。敗戦は仕方が無い、昨シーズン圧倒的な強さでJ2 1位で昇格を決めたが、一昨シーズンにJ1から降格したチームが無くJ2のレベルは前年より上回っていたとは言えない。しかし2試合で11失点はとは、そして川崎戦7失点は頂けない。野球でも5点差の負けでは惜敗とは言わない。サッカーで5点差とは….. 開幕2試合でもう降格の心配をせねばならないといったら早計か?それにホーム開幕戦というのに公式入場者数が7921人とは少なすぎないか?西京極競技場は交通の便も決して悪くないところなのだが。 今年はワールドカップイヤァー、そして年末に行われる世界クラブ選手権ではJリーグ王者が地元開催枠で出場出来る。可能性として欧州や南米チャンピオンチームと公式に試合が出来るのだ。J League への注目も高まるだろう。私が中学生の頃、欧州のカップ戦は Champions Cup, Cup Winners Cup , UEFA Cup と3大会毎年開催されていた。また南米でもリベルタドーレス杯は当時から専門誌上でも紹介されていた。 TOYOTA CUP の生まれる何年も前の話だ。1976年新聞の片隅に当時釜本が現役でプレーしていたヤンマーディーゼルがタイで開催されたクィーンズカップで韓国の中小銀行を含む東南アジアのクラブチーム同士との大会で優勝を飾った記事が報道された。当時はワールドカップはおろか五輪予選でも日本代表はアジアの壁を破れず、サッカーファンは自国の公式国際試合に飢えていた。だから私は欧州や南米で行われているクラブレベルの公式大会がアジアで行われないか?と夢見ていた。当時全盛だったヤンマーディーゼル、それに奥寺、永井がいた古河電工や名門三菱重工それに当時新興勢力だったフジタ工業らがアジアのクラブチームとどんな試合をするのだろうと想像を掻き立てたものだった。 だがその実現は以外に早く来た。1986年に古河電工が1988年には読売クラブがアジアクラブ選手権で優勝をおさめた。しかしあまり話題にはならなかった。特に1989年9月に、当時加藤久、堀池、都並、松木、武田ら代表クラスを擁した読売クラブはアジアチャンピオンとしてホーム&アウェーでアフリカチャンピオンのアル=アハリ(昨年末世界クラブ選手権でアフリカ代表として来日)と戦ったりと、出場権さえ得ればこの大会には他のチームよりも積極的に参加していた様に思う。また2001年にはアジアで優勝したジュビロ磐田が破綻した世界クラブ選手権でレアルマドリードと戦い損ねたのを憶えておられる方もいるだろう. しかし、アジアは広く、またサッカーのレベルも経済状態も較差が大きすぎて大会にならない様な事も。たとえばこの大会の為に来日したパキスタンのチームの選手の何人かは試合後日本に不法滞在すべく行方不明になる一幕も。そういった問題を是正する為に AFC アジアサッカー連盟は新たなフォーマットを制定し2003年からアジアチャンピオンズカップをスタートさせた。広いアジア地区を東西に分け上位ランク国だけを選びクラブレベルでの公式大会だ。東地区では日本、韓国、中国、タイ、インドネシア、ベトナムの6カ国にそれぞれ2チームずつ出場枠が割り当てられている。今回は事務的手続きを怠ったタイ、インドネシア、イエメン、カタールの6チームが失格となった。3月8日既に行われた第一節では日本から出場していつガンバ大阪、ベルディ東京は共に黒星スタート。最近私はJリーグが何故マスコミの間で“アジア最高峰のリーグ”と言われているのか理解できない.運営面は世界でもトップクラスだろう.しかし肝心のサッカーのレベル自体はどうだろう?確かにガンバは大黒が抜けたり、ベルディは降格の影響で戦力が大幅にダウンしているが、過去この大会に参加したJ League のチームはどこも準々決勝に進めていない。その原因に、私は3月にスタートするJリーグ公式戦との過密な日程と考えていた。しかしよく考えれば韓国も中国も国内リーグは3月スタート。中国は日本より長い距離を移動しながらのACL参戦で昨年は深圳健刀宝も山東魯山泰山も準々決勝に進出した。この両チームの前にマリノス、ジュビロが敗れ去った.今年はACLグループリーグ終了の5月17日までにガンバ大阪は18試合こなさねばならないが、上海実徳は25試合だ. 欧州でプレーする中村、中田はアジアでも屈指の選手だ.だが韓国にも朴智星や李栄杓が中国にも孫継海、李鉄がいる.はっきり言って今の日本人選手は個々のレベルでは欧州組以外はアジアでも超一流のレベルではなく、個々の力が劣るのを組織でカバーしているのだ.そこに中村や中田、調子のいい時の小野が加わりチームとしての力がアジアでトップクラスになっている.しかし個々の能力1つを取るとブンデスリーガで主力を張るマハダビキア、カリミ、ハシュミアンらを輩出したイランには大きく水を開けられ、東アジアでも代表以外のレベルでは韓国、中国に遅れを取っているのではないか?その現実がACLの過去の結果になっていると思う.サッカーは個人種目では無いが、個人の能力があってこそ初めてハイレベルの組織力に繋がると思う. 何度かJリーグチームのACLでの戦いぶりをテレビで観たが韓国、中国勢のパワーとスピードに後手、後手を踏んでいるようにしか見えない. 前述したが、ACLはアジア全ての国に出場権があるのではなく、シンガポール等は AFC Cup 更に弱小の国のクラブはAFCプレジデントカップに参加する様になっている. 確かにACL は遠征費用の割には金銭的な見返りの乏しい大会だ.優勝の為には昨年、アル=イテハドが見せたようにミドルスブラで出番が無くて燻っていたカメルーン人選手Joseph Desire Job やブラジル人ストライカー Tcheco を大枚叩いて引っ張ってくるチームを破らねばならない. そのアル=イテハドに対抗しうるチームは日本どころか東アジア地区には存在しないかもしれない. しかし、日本はマスコミを始めJリーグ自身も遠くを見すぎだ.ここは最初のステップとして東アジアで絶対的な力を示せるようになるのが急務だと思うのだが.
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