Mr.コンティのRising JAPAN

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オーストラリア快勝 余裕の1位通過 ??

2008-06-17 | 夏季五輪

6月14日。カタールのドーハに乗り込んだ Socceroos は地元カタールを 3-1 で一蹴し最終予選進出を決めた。
2月に Telster Dome で開催されたカタールとのホームゲームでは 3-0 と快勝したがその時からメンバーが大幅に替わった。 メルボルンではスタメンであったDF Lukas Neil, Craig Moore, MF Tim Cahill, FW Josh Kennedy, Scot Macdonald, ら5人がこの日のスタメンからは外れ、DF には Beachamp, Jade North, MF には Carl Valeri そして FW には Bretto Holmn とエース Harry Kewell が名を連ねた。 DF,FWの要が総入れ替えと言った感じか?
一方のカタールも2月のオーストラリア戦ではプレーしなかったストライカーのSebastian Quintana をはじめ Rizik Abdulmajid, Mohamed Rajab, Mesaad Ali Amm Alhamad Yusef Ahmed M Ali の5人の選手が入れ替わったが何と言っても Quintana が最も注意せねばならない危険な選手であった。14分には最初のピンチを招く. 中央をスピードあるドリブルで突破されシュート体勢に入られたがそこは Beachamp がタックルで防ぐ。すると17分、 Bretto Holman から左に開いた Bresciano にボールが送られ完璧な Low Cross が 中の Kewell に出されるがそれを Kewell がミスキック。しかし首尾よくボールが Emerton の前にこぼれそのまま Emerton がカタールゴールにけり込んで先制点を挙げた。それは2005年 Sydney でのワールドカップ予選のウルグアイ戦で Kewell のミスキックを拾ってゴールを決めた Bresciano のゴールを彷彿させたらしい。
その後カタールは Quintana ,もう一人の南米からの帰化人選手 Fabio Cesar Montesin の二人が攻撃に絡み再三ピンチを招くが守護神 Schwarzer がそこに立ちふさがる。 前半を 1-0 で終えると56分にはセンターサークル付近にまで飛んだ Schwarzer のGKを Kewell が受け、フォローに入った Holman に送るとカタールDF陣の裏に走り込んだ Emerton にピンポイントのロブを送り2点目を演出。 この日の Holman は Socceroo としては最高のパフォーマンスを見せ、間違いなく Man of the Match であった。(こういう表彰この試合であったかな?) 更に75分にも Holman は右サイドからカタールDFを外して絶妙のクロスを送ると Kewell がさすがワールドクラスと言わせるボレーシュートをカタールゴールに叩き込み3点差とした。
カタールは70分に Quintana がPA内にドリブルで侵入。そこを David Carney がマークに入り Quintana は転倒、PKをアピールするが韓国人 Lee Gi Yong 主審の判定はノーファール。これがPKと判定されていれば流れは変わったかもしれない。 カタールは89分“ようやく”PKを貰いそれを Khalfan Ibrahim が決めて1点を返したに留まった。これでオーストラリアは最終戦を待たずに3次予選突破を決めた。そしてカタールは勝点7のまま、天津で中国を破り勝点でならばれたイラクと6月22日にドバイでの直接対決に臨む事ととなった。

6月のワールドカップ予選はこれで3連戦目となるが試合を追うごとにチームの熟成度が上がっている様に見える。それは日本も同じ事で徐々にではあるが力の差が表れているのではと思わせられた。ここに Lukas Neil, Tim Cahill, Josh Kennedy さらに噂される Mark Viduka が加わればさらにパワーアップ…..とは思えない。この一連のワールドカップ予選は同じメンバーで3連戦を行う過程でのチーム力アップではなかったか?

そしてGK Schwarzer の神懸かり的なファインセーブ連発も見逃せない。 
その Schwarzer はカタール戦でイエローカードを貰ってしまい次の中国戦には出場出来ない。しかしそれは少し不可解な判定。 2-0 とリードした74分、観客席から投げ込まれた多くのプラスティックバックを拾っていた行為が遅延行為とみなされたもの。確かに ゴールキックを蹴る前にそれをすると遅延行為と取られても仕方ないがプレー中にもそう言う事は出来ない……..
更に Wilkshire, Carney が警告を受け翌週の中国戦には出場出来なくなった。 

 

既に次のステージ進出を決めたオーストラリアだが Pim Verbeek 監督は最後の中国戦をMichael Petkovic, Michael Beauchamp, Jade North, Harry Kewell, Carl Valeri そして Brett Holman.を含んだベストメンバーで臨む事を公言している。ただ GK は誰が Schwarzer の代役を務めるのだろう…….. Lukas Neil, Josh Kennedy の合流は確実視されているらしいが…..

Verbeek 監督の最大の収穫は何と言ってもエース Harry Kewell の復活だろう。カタール戦でも85分間プレーをし1ゴールを決めその存在感を示した。 Kewell のこんな元気な姿は2006年のワールドカップクロアチア戦以来ではないだろうか? 来シーズンはどこのクラブチームでプレーをするのか?代表でのコンディションも考えて A-League のチームというサプライズは……… 

 

また Socceroos には直接関係ないが見過ごせないニュースが。3月ドーハで行われたイラク戦に出場したブラジルからの帰化人選手 Marcio Emerson Passos がかつてブラジル U-20 メンバーとして1999年南米ユース選手権に出場していたので FIFA の国籍ルールに抵触しているとの疑いがあり勝点3マイナスされるというニュースが飛び込んできた。もしそうなれば最も恩恵を受けるのは現在勝点7で並んでいるイラク。6月22日のイラクとの直接対決では引き分けても……とおもったけど既に得失点差で上回っているので( イラクが得点 4 失点 5 カタールが得点 4 失点 6 ) カタールは勝たねばならない試合だ。中国は現時点で勝点3しかないのでどう転んでも2位にはなれない。 カタール協会はその疑いを試合後察知し Emerson Passos を“とりあえず”メンバーから外している。
その Marcio Emerson Passos こそ誰あろうかつて浦和レッズで活躍したあのエメルソンだ。 2004年のさいたまシティカップのインテル戦で決勝のPKを決めたエメは試合後のインタビューで “私はイタリアだろうが、ブラジルだろうがどこでもやっていく自信がある。しかし今はさいたまスタジアムに来てくれる子供達の為に頑張っている。”と殊勝な事を言って泣かせてくれたあのエメルソンである。  
息子の8歳のクリスマスプレゼントがエメルソンのレプリカユニフォームだった。   

でもエメルソンの国籍問題は今に始まったことではないと思うんだけどなぁ....

こんなところで記事を見るとはそれこそ“サプライズ”でもあった…………



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