Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

頑張れ日本バスケット  世界バスケから

2006-08-27 | バスケ ハンド
対アンゴラ戦 当面の敵に完敗 でもアフリカ選手は手が長いなぁ
この試合に勝てば日本は決勝トーナメント進出に大きく近づく。NBAプレーヤーを擁するナイジェリア、セネガルと言った国々を破ったアフリカチャンピオンのアンゴラは世界ランク17位。日本は開始直後から主導権を握り一時は21-10 とリード。“やはり地元開催は強みだね….” と思うもつかの間、第1Q終盤に連続得点を決められ、何とかリードして第2Qに入るも、ここで身体能力の強さを見せ付けられる。それはアンゴラの攻撃よりもむしろ日本が攻撃する時に顕著に感じた。文字通りゴールが遠く、ようやく中に切り込めてシュート態勢に入ってもアンゴラ選手の長い手が”ミョ~ッ“っと出て来て上からはたかれる。焦りからかロングシュートが入らない。そしてリバウンドを拾われそのまま攻め込まれて得点を重ねられる。 第2Q、日本は9得点しか挙げられなかった。状況は第3Qになっても変わらず、日本は失点を重ねるばかり。サッカーだとアンゴラ代表くらいなら何とかなるのに….. と一緒に看ていた子供と話す。日本も竹内兄弟の公輔がダンク、3ポイントを含む13得点で意地を見せるがアフリカ王者はカルロス・アルメイダが19得点、アブデル・ムサが16得点し、カルロス・モライスも13得点、エドゥアルド・ミンガスも11得点をマーク。87-62で日本に圧勝し、パナマ戦に続いて2連勝。ファイナルラウンド進出をほぼ確実なものにした。そう言えばライプツィヒで観戦したワールドカップの試合のとき隣に座っていたアンゴラ人男性はこの試合を看ているのだろうか…. 試合後、選手の“2点差まけも25点差負けも負けは負け。切り替えて次に臨みたい”とのコメントが救いか? でもこの次からの試合放映時刻は深夜なのだなぁ….

対パナマ戦 日本世界選手権で歴史的勝利
大会の目標だった決勝トーナメント進出の為には負けられない試合、と言うよりも世界ランク32位は日本よりも格下。世界選手権も20年ぶりの出場でいわゆる“絶対に負けられない相手”であった。しかしパナマには205cm の元NBAプレーヤーのベテランパワーフォワード、ルーベン=ガルセス、203cm 121kg のセンター、ジェイム=ジョレーダらがおり、ベッチオ監督はアトランタ五輪でアルゼンチン代表監督だったらしく、その後の史上最強のアルゼンチン代表の礎を作った功績があるらしい。けっしてイージーな相手では無い。立ち上がりの日本はリズムが悪い。それは長身のパナマ選手達のガードがきつくてシュートレンジに入れない。そしてロングシュートも決らない。その上、パナマはオフェンスリバウンドがしつこく、日本は流れに乗れず第1Qを 14-22 とリードを許す。しかし第2Qから投入された桜井が開始から直後から連続得点を挙げる等一気に 20-22 とする。そしてPG を五十嵐から柏木に替えたのがリズムを替えたのか?今年6月からパナマ代表の指揮を取り出したデッチオコーチの選手起用が裏目に出たか?完全に日本のリズムに。この前半残り2分3秒、川村が3ポイントを決めて31-28 とついに逆転。その後残り1分9秒でJレビーに逆転ダンクを許すが、終了4秒前に竹内譲二が3ポイントを決めて 36-33 と日本がリードで前半を終えた。 後半に入ると折茂の3ポイントで幕を開け3分1秒には桜井のFTでついに43-33 と10点差がついた。パナマはゴール前でパスが繋がらず強引なドライブでディフェンスファールを得るのが頼みの綱。そして前半あれほど優位だったオフェンスリバウンドも取れなくなってしまった。フラストレーションがつのるパナマは途中で投入された五十嵐のテクニカルファールを受けた5番の選手がホイッスル後その五十嵐を踏みつけ日本にもFTが与えられる始末。第3Qを終えて57-45 と日本のリードは 12点に拡がった。第4QはPGを五十嵐、柏木の2枚にした事が功を奏し竹内譲二のダンク、五十嵐の連続得点で70-52 。残り3分25秒五十嵐が見事なインターセプト(スティールって言うんだったっけ?)で 78-53 と25点差まで拡がった。これで日本は打ち止め?残り1分でジェリコ監督が“引き締め”のタイムアウトを取る。その後日本の追加点はならなかったが、残り10秒から観衆のカウントダウンが始まり78-61 でタイムアップ。世界選手権での勝利は前回出場した8年前の順位決定戦でのセネガル戦以来。そしてグループリーグでの勝利は史上初めてらしい。 試合後竹内譲二、五十嵐の両選手は“観客の声援”に感謝するコメントをインタビューで残した。そしてジェリコ監督も“ドイツ戦とこの試合の戦いは今後期待できる証と話した。次の Tall Blacks 戦が本当に楽しみだった.......

最終戦のスペイン戦は勇猛果敢に挑んだが 55-104 で完敗。実力差がそのまま出てダブルスコアを免れるのがやっとだった。しかしこの試合前にニュージーランドが実力通りパナマを破ったので日本のベスト16入りの夢は潰えていた。
アジア勢では中国がスロベニアに劇的な逆転勝利でベスト16進出を決めた。そしてフランスを破り2勝を挙げたレバノンは最終戦でナイジェリアに破れて惜しくもさいたま行きの切符を逃した。カタールは全敗だった。
これで世界バスケの地上波での放映は決勝戦まで無い。このバスケットボール界最大のイベントをもっと小、中、高校生達に広く見せられないものか?そして私の様な“バスケど素人”でさえ、世界選手権が日本で開催される事にこれだけ興味を持つのに、バスケをずっと応援する人達にもっともっと触れ合える機会が作れないものかな?サッカーのワールドカップなら放映権を取り合うくせに。私は今でもサッカー中継はNHKとテレビ東京以外ですべきではないと思っている。
この大会を通じてバスケの日本代表の試合を観て、またすこしずつ日本バスケットに興味を持つ人が増えた事を祈る。そしてバスケ少年、バスケ少女達はこれからもバスケを続けてくれぃ。 私には自分自身で日本スポーツを強くは出来ない。ただ出来る事は応援する事だけだ。 
来年徳島で行われる五輪予選。アジア最強の中国は開催国枠で自動出場。あとレバノン、カタール、韓国と残りの出場枠(あと1カ国だけかな?)を争う。 ジェリコ監督の契約は更新されない事になり、折茂、節政、古田のベテラン選手、今後も日本代表に残るのか?田臥勇太が五輪予選には代表入りをするという噂がある。(五十嵐も柏木も私は好きになったけど) がんばれ日本バスケット。
そして私はサークルKに明日のさいたまアリーナでの決勝トーナメントのチケットを買いに行った。今年はこれでワールドカップに次いで2大会目の世界選手権観戦だ……

世界バスケ開幕 日本代表は.....

2006-08-27 | バスケ ハンド
対ニュージーランド まさかの逆転負け。でもこれで終わらないでくれぃ
8月23日いや日付は24日になっていた。深夜、Tall Blacks ことニュージーランド代表、PF キャメロンが3ポイントシュートを決めて同点ついに最大18ポイントあった点差を埋められてしまった。そして残り時間は1分17秒。 Tall Blacks は押せ押せ、日本選手達はどうだったのだろう?そして残り29秒、SGカーク=ケニーの3ポイントが決まりこの試合初めて Tall Blacks がリードを奪った。でもまだ時間はある。しかし残り2秒、日本PG五十嵐がファールを取られてこれで5ファールで退場。そして Tall Blacks にはフリースローが与えられる。これを二本とも外してくれたが、そのままタイムアップ。日本はまさかの逆転負けを喫して悲願であった決勝トーナメント進出の夢はこの時点で霧散してしまったと言えよう。 この試合はもっと早い午後7時に行なわれていた。この試合の放映開始時刻まで結果を知るまいと全てのスポーツニュースをキャンセルし、愛するジャイアンツと京都パープルサンガの試合経過はIモードでチェックしていた。残念だった。残念で残念で仕方が無かった。サッカーの日本代表がワールドカップの1次予選敗退が決まった瞬間よりもずっと悔しかった。バスケの日本代表の試合を始めて必死で応援した数日間だった。考えてみれば、日本代表の国際試合公式戦試合のテレビ中継なんてモントリオール五輪以来だったのだ。翌日 New Zealand Herald 紙のサイトを見ると、スポーツ欄では Tri Nations に臨む All Blacks の事を大きく報道していた。そして Tall Blacks に記事は… “ NZ keep hopes alive with comeback victory “ と言うヘッドラインがあった。そこには日本代表を “身長で劣る日本は背の高い相手にどう戦うかとのレッスンを施した。”と評価し、立ち上がりの Tall Blacks を“コンクリートのシューズを履いた様に ponderous (重苦しい)” と表現。
また竹内兄弟、譲二のドライブ(Kamikaze Style と表現されていた。)とARIMO ( 網野でしょ?)のロングシュートが効果的と評されていた。第1Q 26-13 前半終わって 38-20 第3Q終了時でも 46-33 だった。そして第4Q開始前にはTall Blacks は5名の選手が既にファールを3つ貰っていた。 それでも日本は逃げ切れなかった。Tall Blacks が24点取ったのに日本は9点しか挙げられなかった。 前回は衝撃の4位に入ったTall Blacks の世界ランクは16位(日本は25位) ショーン=マークス エド=ムックが出場辞退していた。しかしNCAA でプレーするブラッドショーを始めイタリア、ロシア、トルコ、イスラエルでプレーする選手もいる。またマーク=ディッケルがこの試合から薬物使用での出場停止が解禁される。(もう1試合休めよ。) 彼らもアンゴラに敗れて背水の陣でこの試合に臨んでいた事だろう。日本は歴史に名を残すチャンスを逸してしまった。しかし試合後、ニュージーランドのコーチ、タブ・ボールドウィンは日本代表を賞賛し、日本のプレイぶりを「勇ましい奮闘、彼らに同情する。私たちが救われたのは同じぐらいに勇敢だったからにすぎない」と評した。 選手達のショックは直ぐには拭いきれないだろう。しかし、頭を上げてくれ。年末にはアジア大会がカタールで、来年8月には徳島で五輪予選がある。前を向いてくれ。そして協会はバスケを取り巻く環境をもっと改善してくれ。サッカーの様にアジアでもトップクラスになれる世界を築いてくれ。それほどバスケを見続けてきた訳ではない自分がそう思うのだ。バスケファンはもっと願っていることだろう。 

対ドイツ 世界選手権ついに開幕 11点差負けは大会の展開を勇気付けた….
いよいよ開幕したバスケットの世界選手権。サッカーで言えばワールドカップ。それが日本で開催されているのに何故か盛り上がりと話題性に欠けるなぁ。 大会が始まる数日前に月間バスケットボール誌を購入した。バスケは“専門外”なので?こういう副読本を読んで予習しないと試合について行けない。だがこの月刊誌が実に簡潔にしかもこちらの知りたい事を載せてくれている。PG五十嵐は“小柄”に見えるが180cmもある。竹内兄弟は京都洛南高校出身。頑張れ同郷の星達。折茂、節政、古田は8年前の世界選手権経験者。2mを越える選手が4名いる。昔日本代表には岡山と言う228cmの選手がいたが、200cm選手が4人も揃うようになったのはいつ頃からだろう? サッカーのワールドカップ前に大会展望号がわんさと出版されたが、参考になるものは3冊も無かった。海外の WEB SITE で収集した情報の方がよっぽど。サッカーに関るマスコミはもう少しバスケを見習うべきだろう。
初戦の相手ドイツは世界ランク13位。欧州選手権は2位。東西ドイツ統一前は共にバスケットは列強ではなかった。五輪では西ドイツが地元開催のミュンヘン五輪で12位になり、東側諸国ボイコットのおかげで繰り上げ出場となったロス五輪で8位になっただけ。東ドイツは上背のある人材をバレーボールに集中させる為にバスケット国家代表は組まなかった。だからドイツがバスケと言ってもぴんと来なかった。しかし欧州でもプロ化が急激に進みバスケの Bundesliga や Champions League が興隆することにより前回大会では銅メダルを。その中心選手ダーク・ノビツキーは身長213cm ( Seven Footer と言うらしい。また勉強になった。)はNBAのDallas Mavericks 所属。日本も五十嵐のスピードで対抗したが、序盤、折茂武彦の3ポイントシュートで11-10まで迫ったが、ノビツキーの3ポイントシュートを皮切りに連続得点を重ね第1クォーター終了時点で34-20とドイツがリード。
ダーク・ノビツキーは第1クォーターにこの日の27得点のうち、20得点をあげた。 そして第2クォーター、アデモラ・オクラヤの2連続ゴールでドイツが38-20と日本を引き離す。残り55秒、46-32とリードしたところで、ノビツキーが交錯してベンチにさがると日本も挽回を始める圧巻は第3クォーターの残り34秒での竹内公輔のドライビング・ダンクで64-56の8点差に迫った瞬間。テレビ放映が始まり中継をするアナウンサーの開口一番 “日本中のバスケファンが広島に集まりました”と言う“名セリフ”を思い出し胸が熱くなる。そして解説者もしきりに“折茂があいています”と連呼し3ポイントを促す。 最終的に70-81 と11点差まで迫ったところで試合終了。第2Q 3Qだけを取れば日本がリードしたんだけどなぁ…強豪相手の11点差は今後に繋がったかもしれない。 続く