2戦終わって勝ち点1。早くも自力優勝が消滅した東アジア選手権。2点のビハインドを後半に追い着いたらしいけど。それより気になったのがスタジアムの雰囲気。テレビを見ていないから判らないがどうも色々な人のブログを見ていると昨年の中国ほどではないが反日感情むき出しの様相らしい。"Be the Reds" のシャツを着た人々が随分熱心に北朝鮮や中国に声援を送っていたらしい。ならばベトナム人を大挙韓国戦に連れて来ようか?まぁ日本抜きでは中国も韓国も経済的に生き残れないわけだからこちらはただ大局的に。だが審判までもそれに感化されるのは戴けない。それだけに、今大会は優勝して欲しいのだが、次に北朝鮮が勝ってしまうと優勝の可能性も無くなる。しかし、勝ち点4(韓国に勝っても)で優勝はムシガ良すぎるか?今はあまり聞かないが、かつてはB代表と言うチームを良く目にした。今大会のジーコジャパンはB代表とは言え無いだろう。そもそもB代表の選手は今はA代表では無いが、その候補と言う位置付けで、日本選抜とも言われた時期もあった。代表はすっかり一流の“商品”となり、国際大会に参加するにしてもそのトーナメントを中継する為のスポンサーの意向もあり、なかなかB代表や選抜を派遣できないのかもしれない。その昔、マレーシアで開催されたアジア諸国を招いたムルデカトーナメントと言う有名な大会が有り日本代表もよく招待されたが、そこにはマレーシアA代表とB代表がエントリーしていた。アジア内での国際大会の少ない70年代、マレーシアが韓国、日本を抑えてミュンヘン、モスクワ五輪の出場権を勝ち得たのもこの大会を通じで選手層を広く強化出来たからだろう。まだ韓国戦を残しているが、バックアップメンバーレベルでは日本はアジアのトップでは無いという事か?懸念するのは来年のワールド杯以降の強化で、いつまでも中村や中田らの世代に頼れるのか?ということだ。最後にこの中国代表には当初メンバー入りが予想されていた上海申花のDFドゥ=ウェィがセルティックのトレーニングに参加する為に今大会に来ていない事を付け加えよう。もし彼の入団が決まれば、ナカムラに続いてアジアから2人目のセルティックのメンバーにそしてスコットランドプレミアシップでは2001年に Dundee United 入りした范志毅以来これまた二人目の中国人選手となる。
しゃっぱなから、崖淵というよりも崖がそこに見えた状態だろう。北朝鮮にはまさかの黒星。しかし、中国、韓国が引き分けたのでまだ優勝の望みは消えていない。ここで優勝できれば、代表も星勘定が上手く出来たと云えるが。だが中国は初戦を引き分け大いに自信を持ったであろう。確かに李東国は最多5本のシュートを放ち、PKまで任されたが得点に結びつかず、かつてレアル=ソシエダでプレーしたイ=チョンス は33度の暑さで動けなかったらしいが、最後は8人になっても2点目を許さず、引き分けに持ち込んだのであるから。韓国のシュート数は18、一方の中国は3本、その内の1本を得点に結びつけたスン=シャンは現在中国甲Aリーグ3位の上海申花に所属する。今大会、中国チームも全て国内リーグに所属する選手で構成されている。監督の朱広滬氏はかつての英雄、容志行、そして HSVハンブルグにも所属した古広明と同世代であるが、日本との対戦実績は無い。中国人監督は8年ぶりとなるが、若い世代の方が彼の指導にあっていると思う。なぜなら中国でも海外進出が進む昨今、選手は監督の現役時代の実績をまず見る傾向がある。この引き分けで朱監督も自信を持ったと思う。韓国が欧州組み抜きなら中国も李鉄、孫継海そして昨年マンチェスターUと契約し今はベルギーのアントワープにレンタルされている20歳の方卓がいない。韓国に引き分けたのだから日本にもと思うのは当然だ。そして退場処分を受けた3名のうち一人が特例をもって日本戦に出場出来るようになった。(本来なら有り得ないがその張本人が日本人線審だったとな??)韓国の得点はジュビロ磐田に所属する キム=ジンギュ の挙げたものだがそれはFKからでDFを崩したものでない。それだけ身体を張った中国DFが強固だったのか?朝鮮日報の社説によると東アジア選手権では各国の英雄達の墓場となりうるかも?との予測。それに配慮したのかジーコジャパンは次戦はスタメン総入れ替えで臨むらしいが。日韓には良い目覚しになるかもしれないが、中国、北朝鮮にはステップアプのきっかけとなるのか?昨年静岡で行われたアジアU-17,結局日韓はそろって世界への切符は勝ち取れず、中国、北朝鮮がワンツーフィニッシュで本大会へ。これからこの2カ国の台頭そしてサッカールー,オーストラリア代表も加わりアジアもさらに激戦の時代となるであろう。