歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

“だから荒野”⑬♪そ、そ、ソクラテスもプラトンも♪みんな悩んで大きくなった!

2015年03月06日 | テレビの話し
先日の続きです。

最終回『告白』です。

みんな、みんな、朋美も、優太も、山岡も、亀田も、告白するのです。

誰しもが、それぞれに、いろいろと、秘密を、知られたくない事を、いろいろ隠し持って、それなりの閉じ籠り方で、それぞれが悩み苦しみ背負い、生きているのです。

でも、本人してみれば、それは、それで、それなりに深刻なのですが、第三者からみると“えッ!そんなことで、そこまでやるの?”的な、偏屈、頑固、変人、そんな眼で見られたりするのです。

山岡は、妹の死を自分の責任として、生涯、結婚せず家庭を持たず、孤独に、罪を償い、戦後70有余年、悩み、苦しみ、背負い、生きてきたのです。

でも、しかし、山岡が結婚を考えた相手の兄から、結婚して家族を持つことは、それなりに苦労があり、独り孤独で暮らす方が、ずっと、ずっと、気が楽だと云われてしまうのです。この時、山岡が何処の町内にもいる、偏屈な爺さんに見えてしまいました。

それに対して、山岡は反応しませんでしたが、眉間に皺を寄せ深刻派の山岡は、心のなかで、きっと、かなり“ズッコケテ”いた筈。世の中、立場が変われば、見方も変わり、いろいろなのです。

“眉間皺寄せ派”で無い、私としては、70有余年、償い続け、背負い続ける、山岡先生の生き方は、それなりに、尊敬できるのですが、いくら何でも、結婚せず、家庭を持たず、楽しいことから、幸せなことから、自らを遠ざける、何て事は、何か、やはり、とても・・・・・・。

その反動として、時折、食欲が爆発して、チャーシュー麺に炒飯を食べ、こころの平衡を保っている?


そんな解釈ができるラーメン屋のランチシーンでした。このシーン、山岡と亀田の嬉しそうな顔、とても印象に残っているのです。

※チャーシュー麺も炒飯も味付けが濃そうで塩分も糖質も多すぎ、でも、しかし、チャーシュー麺はボリューム感が不足、中心部のモヤシとメンマに哀愁が漂い、そして、沈み込むチャーシューに“だから荒野的”な趣が。

それで、家族を持つ、結婚する、他人とひとつ屋根の下で暮らすことの大変さを、朋美と親友に語らせたシーンで朋美は

※46歳の京香さん魅力的に撮れています。
『・・・愛っていうか、寄り添う気持ち?みたいなものが、いつからか、どちらからか足りなくなっていたのか・・・』

そして、親友は、
※50歳のYOU、気怠感が、やつれ感に、くたびれ感に、変化してきました。

『男と暮らしていくのって楽じゃないよね、砂漠に花を咲かせるっていうかさ、面倒でも、毎日お水あげたり、今どんな感じなのかなって、様子見て、世話してあげたり、そういうのちゃんと、やっとかないと、愛って枯れちゃうんだよね』

まあ、相手へのいろいろな気遣い、意識しないで自然にできる人と、意識的にやらないとできない人が、居るような、居ないような。

そんなものかと、自らを省みつつ、それなりに思うのです。男と女、いろいろと、思い違いや、勘違いや、行き違い、すれ違い、そんな、こんなが面白い? 

まあ、男と女の関係は、大いなる誤解から生まれ、互いの誤解に気付いた時、終わりを向かえる、何て説も、それなりの真実?

でも、まあ、ドラマとは異なり、フツウの人の、フツウの関係は、深く考えたり、思い悩んだりは程々にして、それなりの妥協をして、知らないふり、気付かないふりをして、やり過ごし、どこかで折り合いを付けるのでは? 

あまり深く、追い求めたり、追い込んだり、何てことは、してはイケナイなのです。曖昧さを残し、謎を残し、関係を残し、保つのです。

まあ、兎に角、朋美も、優太も、山岡も、亀田も、心の荒野を、独りではなく、互いの関係のなかで、受け止め、立ち向かい、のり越え、克服して、大きくなっていく?

あの“火垂の墓”で“焼け跡派”の野坂昭如先生も、そのむかし『♪そ、そ、ソクラテスもプラトンも、みんな悩んで大きくなったッ!』と、楽しそうに唄っていました。これって、何かのコマソンだった?

兎に角、いろいろ思いを巡らしました。

まだ、もう少し、巡らしたいと思います。


それでは、また。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« “だから荒野”⑫告白!雨の中裸... | トップ | “だから荒野”⑭銭谷雅義さん!... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さかいのぶよし)
2015-03-06 18:33:37
TPOで眉間しわ寄せでも小生はボーとしていて苦手。悩みは健康保険がきかない。腹は減る。早く暖かくなれと悩んでます。
返信する
Unknown (さかいのぶよし)
2015-12-24 06:10:14
野坂昭如さんが亡くなった。貴兄のブログに載る著名人が物故者に。眉間しわ寄せは貴兄の先輩。彼が小生のアパート野菊荘に地図を頼りに来てから~。あの頃の運動は水飲むな、苦痛に耐えろでシゴキを好とした。自己の意識を発展させることは、周りからガタガタされて成し遂げるのではない。信頼関係がないのに教典の台詞を押し付ける。優越的にカンパ要請する。隠れる様に生きていくしかない。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

テレビの話し」カテゴリの最新記事