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予言者エマニュエル・トッドでウクライナで第三次世界大戦です!国葬反対!

2022年07月27日 | 世間話し

エマニュエル・トッドの『第三次世界大戦はもう始まっている』を買ってしまいました。文春新書780円+税、売れているようです。

先月購入したのですが、127ページ(全205ページ)で止まっています。「安倍銃撃・射殺・暗殺」事件の影響です。

一旦、中断すると、テーマはそれなりに完結して、再開するのが、とても、とても、難しいお年頃なのです。『人新世の資本論』も中断しています。

それで、わたし、いま、表紙を見直して気付きました。これまで、「エマニエル・ドット」と思い込んでいたのです。「ニュエル」よりも「ニエル」、「トッド」よりも「ドット」の方が云いやすいのでした。

まあ、そんな事はどうでも良いのです。兎に角、本のタイトルが挑発的で、刺激的で、煽動的で、ついつい買い求めてしまったのでした。

そして、そして、タイトルだけでなく、冒頭より、世間の見解に対して、真っ向唐竹割りで、一刀両断で、バッサリと『戦争の責任は米国とNATOにあり』との主張。

これは、全くもって、エマニュエル君(私より一歳年下)と、私の見解は同じなのでした。やるな!エマニュエル!

我が日本国のマスコミにおいては、『NATO、ウクライナ・ゼレンスキーは正義、プーチン・ロシアは世界の敵!』の感情的、一方的、短絡的な主張が主流。しかし、世界的には少数派なのです。

春日部の『クレヨンしんちゃん』も云っているように、『正義の敵は、もうひとつの正義』なのです。世間は、世界は、そう単純ではないのです。

それで、見解は同じと、気分良く読み進めていると、「アレ?そうなの?」が、いろいろとバンバン展開されていくのです。

そのなかでも、驚き桃の木山椒の木!だったのは、3章『「ロシア恐怖症」は米国の衰退の現れ』の、小見出し『人口動態が示す米露の現状』でした。

1.乳児死亡率がアメリカの「5.4(千人)」に対して、ソ連崩壊から急速に低下し「4.9」・・・2019年年度

※日本は「1.8」・・・2019年度

2.自殺率はロシアが低下傾向で「11.5(10万人)で、アメリカは上昇傾向で「13.9」・・・2019年度

※日本は「16.7」・・・2019年度。2003年が最大で「27.0」

3.平均寿命がアメリカは低下傾向、ロシアは上昇傾向。

※日本も上昇傾向

これらの指標から、ロシア社会モデルの回復、アメリカ社会モデルの危機と結論付けているのです。

エマニュエル氏は、フランスの歴史人口学者で家族人類学者で、人口動態・家族システムから、ソ連崩壊、米国発の金融危機、アラブの春、トランプの勝利、英国のEU離脱等々を「予言」した方なのでした。

名前はそれとなく知っていたのですが、そんなにいろいろ予言し、的中させていたとは、知りませんでした。

因みに、それらの指標で、我が日本国の未来を、どう予言できるのか? 

乳児死亡率はとても低く、高かった自殺率の低下傾向は、去年ごろより下げ止まり、上昇に転じたようで、その要因は女性の自殺率の増加です。女性の増加は、女性の社会進出に比例?

少子高齢化で、人口減で、経済は30年間停滞中で、パンデミックで、インフレで、今も暗いが、未来も暗い?

それで、本論に戻ります。

ロシアのウクライナ侵攻が、このままでは、第三次世界大戦に!?との指摘では無く、何故?どうして?エマニュエルは『もう始まっている』と結論付けたの?

まあ、考えてみれば、いや、考えなくても、ロシアが戦っている相手は、NATOに、武器弾薬を与えられ、訓練され、情報も与えられ、兵員は送っていないだけで、実質的なNATO軍ですから、それなりに世界戦争と云えます。

でも、ロシアの制裁に加わり、ウクライナ側に立っているのは、欧米が中心で、他の主要国では、アメリカの手下国?日本、韓国程度。大半の国は制裁に不参加ないし、中立的立場です。

まあ、第三次世界大戦とまでとは行かなくても、”大惨事”世界大戦?

失礼しました。話しを戻します。

ドット氏はいろいろな論点から『始まっている』を論証しています。それらは、かなり難しいので割愛。

それで、本書の内容として、それなりに気になった点をいくつか書き記します。

ひとつは、日本のマスコミも、一時、ほんの少し、採り上げた「ネオナチ・アゾフ大隊」の件です。いつしか話題に採り上げなくなりました。

いつまでも、どこまでも、ウクライナは正義で、ロシアプーチンは敵との構図で情報は操作されています。

そもそもですよ、21世紀の、ヨーロッパの、民主的国家で、武装民兵組織が存在する、ウクライナという国は、どうなっているの?です。

そして、この民兵組織アゾフ大隊は、白人至上主義極右思想の外国人義勇兵も参加し2014年に発足。部隊章にナチスと同じエンブレムを使用しているのです。

ウクライナの極右勢力は、フランスのルペン率いる国民戦線が、”中道左派”に見えるほどの極右のネオナチと、フランス人のトッドが言ってます。

因みに、日本の公安調査庁も「アゾフ大隊」をネオナチ組織と、公式に認めて「いた」のです。「いた」と過去形にしたのは、ロシア侵攻後に、こっそりHPから削除したのです。お得意の忖度?

そして、小見出し的には「NATOと日米安保の目的は日独の封じ込め」とか、『「黒人も平等」が白人間の平等を破壊』とか、「挟み撃ちに遭った白人の平等」とか、』

いろいろと刺激的で、興味を引くタイトルが並んでいます。

長くなりましたので、これでお終い。

この記事は4・5日まえから書き始めたのですが、この処の暑さと、歳の所為で、集中力が1時間程度しか持続せず、やっと本日、涼しい?午前中に、なんとか、かんとか、終わらせました。

本書の全205ページで、読み進めたのが127ページです。まだまだ、興味津々のタイトルが続くのですが、前にも言いましたが、一度中断すると、再開するのが困難な今日この頃。

それで、兎に角、安倍だろうが、誰だろうが、憲法違反の国葬に反対!します。

 

それでは、また。

コメント
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