ウクライナの戦況が気に掛かります。
キエフの陥落には、まだ時間が掛かりそうです。
軍事力の差から、いつかは陥落する事になりますが、その後、プーチンは、ウクライナをどうするつもりでしょうか?
非軍事化、中立化、東部ウクライナの独立承認、クリミヤ半島のロシア併合承認、これらをウクライナに認めさせるため、傀儡政権の樹立?
確かに、一時、全土を武力制圧すれば、それは、それなりに可能でしょうが、それが安定的に持続することは、誰が、どう考えても無理筋です。
それでも、何が何でも、成功させる、成功すると、ウクライナに侵攻したプーチンロシア。
やはり、プーチンは情勢判断を見誤った? それとも、最近流布されつつある、精神に異常をきたしている?
20年も権力の頂点に君臨する独裁者プーチン、側近にはイエスマンしか居ません。プーチンが嫌がる情報は上がってきません。異常な判断をしてしまうのです。
それと、対ロシア戦のヒーローとなったゼレンスキー大統領ですが、国内を戦場としてしまった責任は重大です。
ウクライナは、EU・NATO勢力とロシアに挟まれた国、緩衝地帯として、どちらに対しても、顔を立て、巧く立ち回る、そんな道しかないのです。
しかし、それなのに、それなのに、ロシアへの「咬ませイヌ」として、闘わされているウクライナ、闘わせているのは、EU・NATO諸国。
これ以上、NATOの、西欧型民主主義の東進を食い止める、最後のチャンスと見たプーチンロシア。いまがチャンスとして、ロシアをウクライナに誘い込んだEU・NATO勢力。
世界は、プーチンロシアの悪党一派に鉄槌を!で一色に染まっています。こういうのが危ないのです。一時の感情で動くと誤るのが、古今東西の歴史が示しています。
習近平中国は迷っています。強権国家でお仲間ロシアの全面侵攻に、国際世論の反ロシア一色に、戸惑っています。支持し、近づきすぎると、ロシアと共に制裁対象の仲間入り。
ここに来ての、ロシアのウクライナ侵攻。それでも中国は、ロシアと手を切る事は、対米国との政治、経済、防衛、外交上、困難だと考えます。
このまま、ロシアが沈み、引きずられて中国も、改革開放政策の終焉を迎える?
世界は、もしかして、中国も台湾に全面武力侵攻?と、疑いの目を向けています。
中国も、当然、自覚しているはずですが、いくら経済力が米国に次いで第二位になっても、近いうちに米国を抜き、世界一の経済力を持ったとしても、世界は、中国に、憧れとか、敬意とか、抱くことは、今のところありません。
今回のロシアのウクライナ侵攻で、世界は、特にアジアでは、中国に対しての警戒感は増大しています。
そして、日本では、いまがチャンスとして、核武装を!敵基地攻撃能力を!と安倍や維新が叫んでいます。
が、しかし、経済力、軍事力が日本よりも遙かに上回る、人口14億の中国と、戦争しても勝てません。中国を上回る軍事力を保持することは不可能です。
これまでも、世界は、単なる、札束をひけらかすだけの、成り上がり国家とみていました。文化的にも米国を抜き、世界の尊敬を集めるには、今のままの政治体制では、絶対に無理です。
それにしても、です。100年前のスペイン風邪でのパンデミックは、第一次世界大戦中に起こりました。
今回、パンデミックの真っ只中で、第三次世界大戦につながる可能性もある、ロシアによるウクライナ侵攻が起きました。
パンデミックは時代に変化をもたらすと云われていました。まさに、ウクライナ侵攻以前と以降では、世界が大きく変わると考えます。
政治経済体制の違い、思想の違い、宗教の違い、これらが、殺し合いの原因となる世界から人類が抜け出す、そんな変化を期待します。
いろいろな勢力の、いろいろな思惑で、戦争は起こり、そして、命令され、闘い、命を失い、犠牲を強いられるのは、いつも、いつも、ふつうの人々。
現代の戦争は、暮らしの中が戦場となります。逃げ場はありません、赤ちゃんも、子供も、犠牲になります。
今回、核戦争が、第三次世界大戦が、起きる可能性はゼロではありません。
戦争のない、そんな新しい世界の仕組み、社会の仕組み、それを、今度こそ、見つけ出す、最後のチャンスかも?
困難なようでも、世界中の人達が、皆で考えれば、もしかして、あっさり、簡単に、答えが、見つかったりして?
それにしても、ロシアにブルータスが現れ、プーチンを葬り、すべての責任をプーチン一人に負わせ、幕引きを図る、そんな筋書きなど、妄想してしまう、今日この頃。