地方出身の小生にとって唯一の東京の親戚が住んでいるのが文京区西片であった。大学受験で泊めていただいたその旧家には五右衛門風呂という恐ろしく古い風呂があって初めての経験に驚いた記憶がある。確か離れには10年近く住んでいる東大生が居た。
そんなことを考えながら仕事帰りに立ち寄ったのが東大農学部御用達という『金子食堂』。マンションの1階にある小奇麗な店だ。20時頃に入店するとなるほど清楚な身なりの東大生と思われる若者が夕食を食べに集結していた。女子学生もいる。
小生が注文したのはこの店の名物『肉ホルモン炒め定食』700円也。客の半数はコレを注文しているのではないだろうか。ホルモンといっても肉は普通の豚肉を玉ねぎと炒めたもの。ニンニクの香りがして食欲をそそる。しかし驚くのは投入されている真っ赤な唐辛子の量のスゴイこと。おかげでカプサイシン効果で脳の活動も活性化させるのだろうか。熱いお茶や味噌汁では唇が痛い。しかし食べ進むうちに、この痛みがだんだん快感に変わる。火炎地獄に耐えきれなくなったらマヨネーズたっぷりのキャベツでしばし休息しよう。もっとイジメて欲しいアナタにお勧め。
この店のメニューの半分は豚肉系だが、鶏肉のワイン蒸しなんて定食屋らしからぬメニューもあり飽きない。帰りにこの辺りではヌシのような女将が新年の粗品だろうかティッシュをくれた。意外とやさしいんだ。
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